谷口正次のレビュー一覧

  • 教養としての資源問題 今、日本人が直視すべき現実

    Posted by ブクログ

    谷口先生から「言いたいことは皆この本に書いた」と言われた一冊。
    鉱物資源をめぐる世界情勢や採掘現場での環境・人権(社会)問題に詳しい

    0
    2011年10月23日
  • メタル・ストラテジー 「茫然自失の世界」で猛烈支配を進める中国

    Posted by ブクログ

    金属や穀物などの資源が場合によっては戦争まで引き起こすほどのものだと言うことは前々から知っていましたが、こうして改めてこういう本を読んでいうと、その事実がまざまざと突きつけられる思いがします。

    『メタル・ウォーズ』の続編です。 この話はいまや穀物や水を始めとして地球上のあらゆる資源を食いつくさんまでに成長した巨龍、中国と『恐竜』に例えられた欧米の資源メジャーが世界中でレアメタルを奪ってまるで共食いさながらの血みどろの『資源争奪戦争』を繰り広げるさなか、今や「ニワトリ」と成り果てて彼らのおこぼれを啄ばむしかなくなった日本の大手商社についても書かれています。

    いやぁ、これを読んでいて空恐ろしく

    0
    2013年11月16日
  • メタル・ウォーズ 中国が世界の鉱物資源を支配する

    Posted by ブクログ

    【資源危機の原因】
    ①ここ数年,資源の「爆食」と国をあげて世界の資源囲い込みに狂奔する中国
    ②国際資源メジャーの喰うか喰われるかの激しい買収合戦と寡占支配の進行
    ③資源開発が行われる産出国の不安定要因

    【日本の状況】
    ・日本の鉱山会社.住友金属鉱山は,素材産業に流れずに本流を守った.DOWAホールディングスは,都市鉱山のリサイクルに力を入れている.
    ・日本のものづくり体制.最上流の資源採掘は,国際資源メジャーや資源保有国.原・燃料資源は旧財閥系鉱山会社,鉄鋼精錬はマンモス企業であり,両者とも技術は最高水準.ところが部品製造は大手を支える中小企業群で,技術レベルは高いが脆弱な経営体質.製品製造

    0
    2010年01月17日
  • メタル・ウォーズ 中国が世界の鉱物資源を支配する

    Posted by ブクログ

    きっかけは前に見たNHKの特集番組で「中国が世界中の金属資源を莫大に消費している」と言う内容を見たからでした。今はまじめに相場動向を見ていないからわかりませんが資源の争奪戦はこれからも続くでしょうね。

    これを読んでいるときほどには僕はいまの商品相場の動向を丹念には見ていないので詳しいことはわかりませんが、この本を読んでいた当時の商品相場の価格は上昇の一途を辿っていた。日本経済新聞のマーケット欄にある『海外商品市況』を丹念に読んでいれば、その傾向は明らかである。僕が当時、金属資源の相場を見ていたときに出会ったのがこの本で、世界各国が資源を奪い合っているさなか、「ものづくり大国」を自認しながら何

    0
    2013年11月09日
  • メタル・ストラテジー 「茫然自失の世界」で猛烈支配を進める中国

    Posted by ブクログ

    多少くどい比喩表現が多く、イライラする部分もあったが、石油だけでなくベースメタル・レアメタルもヤバいんだな・・・ ということが実感できた。また、都市鉱山を活用していくことがいかに環境に良いことかもわかった。

    0
    2009年10月07日
  • 次に不足するのは銅だ メタル資源の限界

    Posted by ブクログ

    北朝鮮の鉱物資源開発に投資するのも将来的にはあり得る話かもしれないと思うようになってきた。でも多分日本は品格があり過ぎてこういうワイルドな仕事は難しいんだろうなーと思った。
    よく報道されているストレート記事をより詳細に解説付きで著しているという感じの本で、色々と面白かった。銅だけではなく、メタル資源全般。
    例えば、最近ちょっと話題になったBHPビリトン社によるリオ・ティントの買収提案が、結局はお流れになってよかった件で、もし合併されれば大変強い価格支配力になるため、中国はすぐに米国のアルコア社と組んでリオ・ティントの株を12%取得したが、一方日本は具体策は打たず、鉄鋼連盟の人が反対の意を表明し

    0
    2009年10月07日
  • メタル・ウォーズ 中国が世界の鉱物資源を支配する

    Posted by ブクログ

    資源メジャー(BHP、リオ、ヴァーレ、アングロ・アメリカ)に中国が加わった現状について、第1,2章で述べる。最終章では、著者の持論、スイカ縦割り理論(地理上から見た)や海洋資源の開発可能性、更には日本にも資源教育の復活を、は面白い。「次工程はお客様」から「前工程に思いやりを」は良い言葉。

    0
    2009年10月07日
  • 経済学が世界を殺す~「成長の限界」を無視した倫理なき資本主義~

    Posted by ブクログ

    経済学が世界を滅ぼすことを説いた一冊。

    興味ある内容だったが、思ったほどわかりやすくなかった。

    0
    2023年06月20日
  • オーシャン・メタル―資源戦争の新次元

    Posted by ブクログ

    海底資源に関する本です。2012年の刊行のようで、やや古い内容かもしれません。10年後の今、本書に名前の出てくる企業をググっても華々しい活躍は見えてきませんでした。実運用は近いのでしょうか。

    0
    2023年02月04日
  • オーシャン・メタル―資源戦争の新次元

    Posted by ブクログ

    著者の熱い主張がコンパクトにまとめられている箇所があったので、そのまま記載。
    「20世紀半ば以降、無資源国として自他ともに認めるわが国であったが、21世紀も12年過ぎたいま、自国に必要な資源は自国でまかなうということが、まんざら夢でもなくなってきた。
     しかし、無資源国と認識していながら、陸上資源の争奪戦には、ほとんど参戦することもせず、相変わらぬ商社依存を通して、レア・メタル、レア・アースで資源危機に見舞われている。しかも、太平洋がまさに、人類最後のフロンティアとしてゴールドラッシュの様相を呈してきている中、めざとい『金鉱掘り』のDNAを持った欧米の探鉱会社や、資源曝食・石油がぶ飲みと揶揄さ

    0
    2021年08月08日
  • 次に不足するのは銅だ メタル資源の限界

    Posted by ブクログ

    アンチモンやタングステンは、中国が世界の産出量の90パーセント。資料として読むには良いが、電車で読書をするには向かない。そして、資料としてももはや古く、残念ながら価値が下がってしまった。

    成長の限界、については、レアメタルに限らず昔から懸案される話。しかし、実際には、科学技術の進歩により、転々と状況は変わるのである。

    0
    2016年05月06日
  • オーシャン・メタル―資源戦争の新次元

    Posted by ブクログ

    最近ではよく知られるように日本の排他的経済水域(EEZ)の広さは世界6位、陸地面積と合わせると世界9位だ。海底資源は在来型の石油、天然ガスに加え、メタンハイドレート、マンガン団塊、コバルト・リッチ・クラスト、レアアース泥そして熱水鉱床と多岐にわたるものがこのEEZ内に存在する。ただし現在の所経済的に採鉱できる方法はまだ実現していない。元々日本の海底資源探索技術は世界のトップランナーだったのだが、熱水鉱床の調査は1985年〜2003年まで実施しその後08年までの間中止、マンガン団塊については1975年〜96年で終了等々一度資源は海外から購入すればいいと舵を切ってしまっていた。その間に元々技術レベ

    0
    2013年09月11日
  • オーシャン・メタル―資源戦争の新次元

    Posted by ブクログ

    日本近海に眠るさまざまな資源。戦略的視点の欠如から、資源争奪戦に後れを取ってしまっていることへの警鐘に始まる。これに気づいた日本が、再度採掘技術力と人材力を高めることによって、地の利を生かすことを期待する。

    0
    2013年04月07日
  • オーシャン・メタル―資源戦争の新次元

    Posted by ブクログ

    ●人類最後のフロンティア、それは深海である。海の資源を目指せ!
    ・深海底を、英語、フランス語、ドイツ語は共通でアビスと言うが、この単語はもともと古代メソポタミアのシュメール語アブ・ツーからきたもので、シュメール語でただ一つ現代まで残った単語。
    ・旧約聖書の洪水が黒海地域であったことは考古学的事実。大変興味深いのは、この時代、世界的に海面を上昇させたフランドリアン海進、これは日本では縄文海進と関連付けられている。
    ・旧約聖書のエデンの園に関連させられているピソンとギホンは今はないが、地球探査衛星ランドサットによると、はっきりとこれらの川の跡が残っている。
    ・現代の考古学では、エデンの園はバーレー

    0
    2013年02月10日