田岡恵のレビュー一覧
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自分では想像もつかなかったような考え方とか価値観の違いっていっぱいあるんだなぁと、そのベースになってる文化の違いとかが多く紹介されている。しかも、コミュニケーションがハイコンテクストかローコンテクストか、という1つの程度感としてだけではなく、その他の項目の程度感の組み合わせによる違いとして紹介されていて、いくつかの項目では共通していても他の項目での違いによりすれ違いうることが示されている。主には国別での傾向として提示されているが、これは国・文化の違いだけではなく、広くは同じバックグラウンドでも個々人の価値観の違いなどによるすれ違いにもあてはまるのでは、と思えるものだった。自分の偏りだけでなく、周囲でこういうこともあり得るのだと思っていようと思った。
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ネタバレ異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養
積読の山から一冊。
もっと早く読めば良かった・・・というくらい外資系の会社で仕事をしている私に役に立つ内容でした。
過去のいろいろなこともこの本で理解できました。
大雑把に「欧米」と「発展途上国」、「欧米」と「日本」みたいに考えることが多いですが、実は欧米諸国でも北欧と南欧は違うし、アジアとアフリカは違うし、アメリカは独特だし・・・
カルチャーマップと呼んでいる手法で、2次元(ものによっては4象限)で各国の位置を相対的にマッピングした図がそ以下の8項目に関してエピソード付きでまとめられています。
「コミュニケーション」:ローコンテクスト 〜 ハイコンテクスト
「評価」:直接的なネガディブフィードバック 〜 間接的なネガディブフィードバック
「説得」:原理優先 〜 応用優先
「リード」:平等主義 〜 階層主義
「決断」:合意思考 〜 トップダウン式
「信頼」:タスクベース 〜 関係ベース
「見解の相違」:対立型 〜 対立回避型
「スケジューリング」:直線的な時間 〜 柔軟な時間
アメリカ人はコミュニケーションではローコンテキストで平等主義なのに、評価では直接的なネガティブフィードバックをしない!こんなこと思ってもみませんでした。
あと、互いにカルチャーマップが離れているメンバー同士はどうすれば良いコミュニケーションができるのか?という処方箋も載ってます。
今からでも遅くありません。外国の方と接する機会がある方は是非ご一読下さい。
竹蔵 -
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副題にあるビジネスパーソン必須の教養、とは海外のステークホルダーと働く人々にとって偽りのない真実だと感じる。外資系企業に勤めて10年、ぼんやりと感じていた事が白日の元に晒された感じ。目から鱗が落ちすぎです。出身国でラベルするのは良し悪しなんて言ってられない程の真実が、書かれています。読んでいる最中、いや、これは同じ日本人でも個人によって差があるのではないか?と思ったが、エピローグでその観点も触れられていた。とは言え、まずは出身国というのは大きな調整因子であることは間違いなく、思考・行動のフレームワークとしておきたい。日本と中国の時間に関する感覚の違いのエピソードが最終盤に書かれているが、これは今現在進行中の外交懸案である自衛隊機レーダー照射問題に対する応酬の根源さえも説明するかもしれないと思えた。日本と中国が分かりあう為にもこの本は有益な視点を提供してくれている。
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様々な国の文化的な違いがビジネスにもたらす影響を8つの尺度で分解し、それぞれの尺度ごとの実例と対処法について述べている。
どの尺度においても、絶対的ではなく相対的な考え方をするのが重要だと筆者は説いている。
例えば、「説得」をする際に原理を優先するのか、応用を優先するのかで、オランダは応用優先、ブラジルは原理優先なのでオランダ人からすればブラジル人は「前提や理屈に重きを置く」ように思える。しかし、オランダよりも応用優先な国であるアメリカからすれば、オランダ人にも同様の印象を受ける。
こういった具合に食い違う尺度において、自国の相手国にどれくらい違いがあるかを認識して、適切な対処をするのが重要だといえる。
自分自身は日本と近い文化尺度のアジア圏の人種の混成チームでしか働いたことがないが、それでも本書に書かれているような文化的な違いに直面したことがある。であれば、もっと異なる文化圏、例えば西欧や南米の人達と仕事をする場合はとてつもない影響があるといえる。そういったケースにおいて、違いと対処を具体的に明示してくれている本書は、ひとつの指標として申し分ないと感じた。 -
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グローバルビジネスを行う上で、異なる文化的背景を持つ人たちとすれ違いやストレスなく上手くやるにはどうするか。具体的な実例を折り込みながら書かれており、理論がすっと腑に落ちる。
ドイツ人は真っ直ぐに質問や批判をしてきて面食らってしまう。日本人って奥ゆかしくて、でも、控えめすぎて意見がないと思われてる。そんな経験ないだろうか?フィードバック、信頼関係、議論の仕方、時間感覚など各指標でその国の文化がどこに位置し、その相対的な位置関係をみることで関係性やその文化圏の人々から受ける印象を理解する手掛かりとする。
これは異なる文化圏の国を理解するのにも役立つし、応用すれば同じ国同士でも、あの人とはちょっと合わないなぁみたいなときにもその人を理解する一助になるのではないかと思う。育った環境も文化と言えば文化であろうから。 -
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ネタバレ「NO RULES」の中で言及されており、グローバルにはたらくうえで必読だろうと考えて手に取った。
異なる文化的背景をもつ国の人たちの考え方について学ぼうと思って読み始めたが、日本人の振る舞い、考え方についても理解を深めることができた。自分たちの文化を客観的に捉え、他の文化圏の人からどう認識されるかを前もって理解するのは自分たちでは難しいため、このような本でその点を学べたのもよかった。
結局のところ、相手を理解しようと思う気持ち、対話し、歩み寄ろうとする気持ちというのが、コミュニケーションをとる上で重要だと感じる。本書で学べる、文化間の考え方の傾向というのは、あくまでもそのコミュニケーションをより円滑にするためのヒントのようなものかなと感じた。
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多様性を学ぼうシリーズ第4弾。異文化理解力をビジネスの観点で解説してくれる。この本の面白いのは、ビジネスに必要な8つの要素について、各国の比較をしているところ。8つの要素とは、コミュニケーション、評価、説得、リード、決断、信頼、見解の相違、スケジューリング。一例としてコミュニケーションの指標では、ローコンテクスト(シンプルで明確、額面通り)とハイコンテクスト(繊細で多層的、行間を読む必要がある)の分布があり、日本(ハイコンテクストの最たる事例)から見ると、欧米人は皆同じローコンテクストに見えるが、イタリア人は、アメリカ人が大切なことだからと何度も念を押すことを、子供扱いされていると憤る。もちろん、〇〇人が皆同じなわけはなく、日本人でも青森の人と沖縄の人は違うよという主張もあるが、傾向で見ると必ず釣鐘型の分布となり、ほとんどの人が”日本人らしく”振る舞うだろう。これ、海外の方と仕事をするときなどに本当に役立つと思う。異文化理解にもってこいの一冊。
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Posted by ブクログ
「○○人は△△だ」という考え方は主語が大きすぎるし、個人の特性を無視して偏見に繋がる良くない考え方だ。
と思っていましたが、この本での私の一番の気付きは「物の見方・考え方それ自体に、自分が属する文化圏のフィルターが反映されている」という点です。
サブタイトルに「自分の」と含まれているのも、異文化理解において大切なことだと筆者が考えているからでしょう。
自分も相手も色付きのサングラスをかけていることを自覚し、互いの文化と個性を尊重しながらコミュニケーションをとることで、良好な関係とアウトプットを生み出せる。
いつかグローバルなチームを率いる立場になったら、また必ず読み直そうと思える良本です。
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Posted by ブクログ
白百合女子大学英語英文学科 上野由佳先生お薦めの一冊です。
~上野先生より~
異文化理解というと、相手の文化を私たちがどれぐらい理解できるか、との点だけに意識を向けていませんか?でも実際にはそれと同じぐらい、あるいはそれ以上に、自分の意見を異なる文化の人に理解してもらうことも必要です。では、そのためにはどうすればいいのでしょう。まずは文化によるコミュニケーションスタイルの違いを把握することが第一歩となります。これをわかりやすく解説したのがこの『異文化理解力』です。文化の差を「カルチャー・マップ」を使って可視化し、文化の見取り図を解説しています。読み進めると、「なるほど!やっぱりそうか」「え、本当?」とさまざまな発見が得られます。一例を挙げると、「空気を読む」は日本固有の文化の様に思えます。でも、程度の差はありますが、「空気を読む」文化を有する国は他にもあることが同書を読むとわかります。(*原書では「空気を読む」は”listening to the air”となっています。)日本以外ではどんな国が空気を読む文化を有しているのか、あるいは、空気を読んでしまうと、全くコミュニケーションが取れない国はどこなのか、一目でわかる様になっています。
留学を希望する人、将来グローバルに働きたい人、そして日本を客観視したい人にとっても非常に面白い本です。ぜひ一読をお勧めします。 -
Posted by ブクログ
これはすごい本です。主にビジネスにおける各国の文化の違いを8要素のパラメータを使って明確に示してくれています。海外に行くにあたって英語を勉強するのも大事ですが、この文化の違いを理解することは同じくらい重要だと思えます。それぞれの文化の特徴が生まれた歴史的背景にまで言及しているのがまた面白いです。説得のタイプの原理優先か応用優先か、の説明にイギリス経験論と大陸合理論の比較が出てくるところなんて最高です。
個人的にインド人と仕事をしているのですが、ハイコンテクスト、階層主義、柔軟な時間、関係ベースの信頼、などなど、実際に経験する身として心底納得できる説明でした。そういった外国人の文化の違いに対して、自分の文化と比較して批判したり不満をもってしまいがちです。本書の最も素晴らしい点は、そんな彼らの特徴を可視化して相対化してくれることで、優劣で語ることなく冷静に対処するマインドを持てるようになることです。
とは言っても、本書では慎重に優劣について言及しない配慮がなされていますが、その時々の状況によって文化の優劣が出てきても当然だと思えます。そこに一歩踏み込んでくれていたら良かったと思いつつ、それを語るとどうしても異文化の否定につながるので、難しいところですね。さらに、時代による文化の変化についてもあまり語られていません。ビジネスのローバル化によって、この国ごとの偏りが減り、より合理的な方向に収束していく未来もあり得るかも知れません。
改めて思うのが、外から見た時の日本人の厄介さです。ハイコンテクストであることを筆頭にあらゆる特徴が極端な方向に振れています。特に、関係ベースの信頼なのに、職場では打ち解けず、お酒の席の無礼講がないと関係を構築できないところ。私のようなあまり飲めない人には本当に厄介です。そんな日本人は、日本人だけで集められた時に最高のパフォーマンスを発揮するのではないかという仮説が頭に浮かびました。そうなると、移民政策や英語教育などが国力を低下させる、という可能性もあるなと。 -
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仕事で海外社員の方と交流が増えたため、手に取った本。筆者が日本人でないため、少し読んでいて違和感があるが、非常に異文化についてまとまっている内容となっている。海外関連の仕事をする人にとってはマストな書籍かもしれない。国によって文化が異なるので、様々な国籍の方が集まる職場では、マネジメントに正解はない。他国の文化を理解して、モチベーションをupさせる必要がある。特に仕事に対してのフィードバックの方法には注意をする必要があると感じた。国によってフォローの方法がまるっきり異なる。
本文の抜粋で、この本を一言でまとめるなら、以下の文になるだろう。
”グローバル環境において「気が利く」と言う事はつまり、相手と自分の文化の違いを理解して、「皆が心地よく良いパフォーマンスを出せる環境を作り出す」ことなのだ。” -
Posted by ブクログ
これまで20年以上グローバル企業で仕事をしてきて、英語で接する人たちとはみんなざっくばらんに、フラットにコミュニケーションすればいい、フィードバックも率直にすればいい、くらいに考えていた。日本人相手のメールでも「いつもお世話になっております」は使わず、「山田さん、」から始まる英語のメールをそのまま日本語にしたような書き方をしてきた。でもこの本を読んで、相手のコミュニケーションスタイルに合わせた方が信頼を得やすい、という話を読んで少し反省した。
この本で一番面白かったのは、「全ては相対的である」という考え方。アメリカ人は率直、日本人は遠回し、みたいな単純な話ではなく、自分の文化と比べて相手の文化はどちら側に位置するのか、という見方をする。我々日本人から見ればどちらも率直に見えるアメリカ人とイギリス人ですら、お互いを見ると全然違う。この視点はとても面白かった。文化だけじゃなくて、人間そのものも結局は相対的なんだよな。自分が普通だと思っている位置も、相手から見れば全然違う場所にある。
もう一つ忘れちゃいけないと思ったのは、この本で言っていることは「ああ、アジア人はそれよくやるよね」みたいなステレオタイプやマイクロアグレッションとは別物だということ。文化を絶対的に分類してるんじゃなくて、あくまで相対的に見ている。そこを混同すると、著者の言いたいこととは全然違う話になってしまうんだろうなと思った。
カルチャーマップという考え方も秀逸だった。コミュニケーションはローコンテキストかハイコンテキストか、評価は直接的か間接的か、説得は原理優先か応用優先か、リードは平等主義か階層主義か、決断は合意志向かトップダウンか、信頼はタスクベースか関係ベースか、見解の相違は対立型か対立回避型か、スケジューリングは直線的な時間か柔軟な時間か。それぞれについて自分の文化と相手の文化がどこに位置するのかを考えることで、接し方が見えてくるというのはとても良かった。
中でもタスクベースと関係ベースの信頼を桃とココナッツで例える話は印象的だったし、直線的な時間と柔軟な時間という文化の違いも面白くて、参考文献まで買ってしまった。
こういう本ってステレオタイプで終わりがちなんだけど、この本はかなりの量のデータや文化的背景も示していて説得力がある。同じ英語で、同じ会社で働いていても、それぞれ文化が違うということを知っているだけで、今後のコミュニケーションは変わると思う。劇的に何かが解決するわけじゃない。でも知っているだけで見え方はかなり変わる一冊だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ印象に残った点
・誤解によって行き詰ったり苛立ちを感じたときは、自分を下の立場におき、自分自身を笑い、相手の文化をポジティブな言葉で表現することが効果的74
・異なるハイコンテクストな文化同志のコミュニケーションが一番難しい77
・多文化MTG「ひとりが口頭でキーポイントをまとめる(交代制)→各人が口頭で自分のやるべきことをまとめる→ひとりが文書にしてまとめを送る(交代制)」79
・英蘭翻訳ガイド93
★応用優先と原理優先の思考法は、各社会の法律システムにも表れている。英国・米国は先例を元に判決するコモン・ロー、応用優先。ヨーロッパ諸国はシビル・ロー(大陸法)で原理優先。128
・スマホの画面で一度に表示しきれないようなメールは、読まれない危険性がある(応用優先の場合)131
★★米国人に「なぜ」これがいいのか長所を詳細に説明すると、次第にあきられてきた。そんなことより、「実際にそのシステムを導入しうまくいっている事例」を紹介した方が聞き入れられた。132
★多文化が混在する場合は、「理論的原理」と「実例」を行ったり来たりすること。134
・「アメリカ人が撮った写真と日本人が撮った写真」141
・米国では各人の役割・目標・インセンティブを各人と個別に話す。日本人にはそれは有効でなく、「ほかの人がなにをしているのか、どう影響し合っているのか」を説明することが重要。(特定的vs包括的)144、部門全体の目標を共有し、各人に目標設定し話し合って合意する。177
・儒教的な階層性では、目下の服従義務のみならず、目上の人の目下の人の保護管理義務も理解する必要ある。166
・上司抜きでブレストしてもらう。176
・非公式な場でチームと接触すると意思決定プロセスが理解できる(合意志向)。
・日本人は日中はタスクベース、しかし夜に行われる関係構築がビジネスにおける成功に重要な意味も持つ。232