青野由利のレビュー一覧

  • ゲノム編集の光と闇 ──人類の未来に何をもたらすか

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    ゲノム編集についてCRISPR/Cas9を詳しく解説すると共にゲノム編集がもたらして来ている新しい時代をわかりやすく解説する内容。遺伝子組み換えの始まりから辿りCRISPR/Casの誕生と実用化までの歴史も概観できる。その技術的な内容も専門知識の無い読者を意識して平易に解説している。遺伝子治療の内容や人受精卵の編集についても概要がわかる。遺伝子ドライブについてその概要とリスクやメリットも考えさせられる。DNAを編集することが具体的に今現在どのようなことを既に実現しているのか、それを倫理的な問題と捉えるのかどうかなど最終章の記述は興味を持たざるを得ない。この分野の進展・技術進化のスピードは想像を

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    2019年08月19日
  • 宇宙はこう考えられている ――ビッグバンからヒッグス粒子まで

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    宇宙に関する本の中でも、本当にわかりやすく、入門書として最適な一冊。
    ワタシもこれまでに宇宙に関する本は何冊か読んだが、正直言って全部を理解できたとは言い難い。先日読んだ『本当の大人の作法』で言うところの「言葉をごくんと飲み下す」状態だった。その状態の中で本書を読んだところ、その飲み下した言葉がストンと落ちた。あぁ、そういうことだったのか、と飲み下した言葉がきれいに消化できた。これは快感だ。それはひとえに、著者の丁寧な取材に裏打ちされた分かりやすい例えに因るところが大きい。

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    2018年11月18日
  • ニュートリノって何? ──続・宇宙はこう考えられている

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    ニュートリノの勉強になった。今までも量子力学や素粒子の本を何冊か読んだが、一番分かりやすかった。まあ、初心者向きなのでしょう。

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    2016年05月31日
  • 脳を開けても心はなかった

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    量子力学、ゼロポイントフィールドというキーワードに興味があり、文藝春秋の紹介記事にあったこの本にたどり着く。二元論、一元論、還元主義とか、なるほどそういう思考なんだと、少し改めて面白いなぁと感じました。個々に意識が存在したら、統合された意識はどう言う過程を経て出来上がるんだろうか?
    自分で考えてることすら⁉️ 不思議で面白いと。

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    2024年04月14日
  • ウイルスって何だろう ──どこから来るのか?

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    理科が苦手な自分。ウイルスと細菌の違い、インフルエンザの成り立ちやら感染症とはなんぞや、その対策としてのワクチンの成り立ちなどわかりやすかった。牛痘のくだりは某ドラマでも取り上げられていて、こういうことかーと自分の中で点と点がつながった。

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    2024年02月21日
  • ニュートリノって何? ──続・宇宙はこう考えられている

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    ニュートリノに関する様々なエピソードをたどる本。本題(ニュートリノとは何か)よりも関連エピソードが多いので、エピソード好きの方に。すぐに「何か」を知りたい場合は他書をあたった方が良い。
    大人が読む分には平易でわかりやすい。プリマー新書なので中高生が想定読者だろうが、化学をある程度学んでから読んだ方がよいと思う。

    本文とは関係ないが、手描きのラフな人物画がたくさん出てくるがなぜこれを掲載したのか疑問。

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    2023年09月12日
  • ウイルスって何だろう ──どこから来るのか?

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    中学生でも理解できるやさしい文で、すっきりとわかりやすく書かれた良書。内容はしっかりしているが、一文を短くし、改行を多用することで、紙面を窮屈に見せない工夫がされている。数年たつと研究開発が進み内容が古くなってしまうであろうことから、今のうちに多くの人に読まれてほしい。

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    2023年08月20日
  • ゲノム編集の光と闇 ──人類の未来に何をもたらすか

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    現在の技術でどこまでゲノム編集が出来ているのかがわかる一冊。

    今まで遺伝子が親から子に引き継ぐ時、母親と父親の遺伝子が混ざり合う際、なんで的確に親の遺伝子の分と子供の遺伝子の部分が混ざるのかが謎だった。
    遺伝子の線がいたずらに長くなったり、短くかけたりしない理由がはっきり書かれていてよかった。

    狙い通りに遺伝子を編集する、そしてその編集する遺伝子プログラムを遺伝子に組み込み自己増殖させることができる手法が出てきている。
    特定の種を絶滅させられることもできる(蚊の絶滅を狙って試されている)。悪意を持って人に適用したら…

    遺伝子が予想以上にプログラム風に作られていることがわかった

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    2020年12月07日
  • ゲノム編集の光と闇 ──人類の未来に何をもたらすか

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    これも竹内薫・科学ブックガイドから。全くの知識ゼロからだと、結構ハードルの高い本だと思うけど、大学院の頃、多少なりこのあたりのことをかじったことがあったから、割とすんなり読み進めることができた。当時からそこまで興味を持てなかったけど、改めて、そんなに好きじゃない分野かな、と。これからの世の中、外すことのできない研究分野だし、全く無知でもいかんとは思うけど…。

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    2020年09月28日
  • ゲノム編集の光と闇 ──人類の未来に何をもたらすか

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    ゲノム編集、CRISPR cas9は最早神の技術と言っていい。これまで有効な治療法がなく対症療法に頼るしかなかった難病に苦しむ多くの人々がこの技術により救われることだろう。

    しかし、その運用には厳格な指針が必要であることは言うまでもない。すでに中国の科学者がこの技術を用いて遺伝子操作をされた子供を「作った」ことを発表しているが、それは許されるべきなのか。

    小論文で出題されることも今後多くなると思われるが、そのためだけでなく、将来医師として生命倫理に関わっていこうとする者は深く考察しておくべきテーマの一つである。

    本書は専門的内容を噛み砕いて解説しているので初学者向けと言える。医学部志望者

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    2019年03月02日
  • ニュートリノって何? ──続・宇宙はこう考えられている

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    今日は午前2時ごろ起きました。
    今日の書評は「ニュートリノって何?」青野由利著。物理の書籍です。

    私は私立文系。当然物理なんか迂遠でしたが、今となっちゃえば読んじゃう。

    つまり、論理的なものの考え方ができるので、学生時代不可能だった物理の本の読解も出来るのだ。

    というわけで、第一章のコピペブログをまたまたスタート!

    まずニュートリノの概念を考え出したのが、古代ギリシャの哲学者デモクリトス。

    彼は言った「万物を分解していくと、それ以上に分割できない一種類の粒子になる。この粒子が空間の中でくっついたり離れたりすることで、万物が生成したり消滅したりする」という説を唱えました。

    この間考え

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    2017年09月13日
  • 宇宙はこう考えられている ――ビッグバンからヒッグス粒子まで

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    さすが記者と思わせる
    宇宙論でこんなに一気読みしたのは
    はじめてだ

    研究者でない分
    たとえ話でも一番わかりやすいのが
    選ばれる

    あまりによみやすく
    自分が頭良くなった錯覚に陥るのでなんだか
    自己啓発本みたいでそこがいや
    それでー1

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    2014年10月25日
  • 宇宙はこう考えられている ――ビッグバンからヒッグス粒子まで

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    とっても分かりやすい。
    素粒子論から宇宙論までが上手くまとめられている。新書という発行スタイルにもピッタリとあっている。
    それにしても、人類がここまで「物質とは何か」に取り組み、解明してきたことが、全宇宙のたった4%にすぎないってのは驚きだよなぁ。

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    2014年08月02日
  • 宇宙はこう考えられている ――ビッグバンからヒッグス粒子まで

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    ネタバレ

    入門書としては、語り口が平易で、わかりやすく説明しようという意図が感じられ良いと思う。
    ただ、最初はとっつきやすかったが、後半は難しい。

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    2013年06月21日
  • 宇宙はこう考えられている ――ビッグバンからヒッグス粒子まで

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    入門書としては最適なんだろうと思う、門外漢の当方が思うのだから間違いない。
    文章から作者自身も楽しんでいることがよく伝わってくる好著。
    しかし暗黒物質とか暗黒エネルギー、宇宙は10次元で出来ているとか、天才の思いつきはやっぱり訳が分かりませんな、凡人には。

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    2013年05月30日
  • 宇宙はこう考えられている ――ビッグバンからヒッグス粒子まで

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    たぶん、ヒッグス粒子の一番わかりやすい解説本。
    素粒子のこと、宇宙のことが、わかりやすく解説されているとともに、
    科学者たちの素顔にも触れ、興味深い。

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    2013年05月29日
  • 宇宙はこう考えられている ――ビッグバンからヒッグス粒子まで

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    物理学的なものは苦手な自分ですけど、そんな人向けになるべくわかりやすく書かれていると思います。とは言え、理屈を理解したというよりも人類が宇宙の謎に立ち向かう歴史を興味深く読みました。10年も前の本なので、今ではさらにいくつか謎が解けているかもしれませんね。

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    2023年05月11日
  • ウイルスって何だろう ──どこから来るのか?

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    ネタバレ

    「コロナ」「コロナ」って騒いでるけれど、ウイルスのことなーんにも分かっていない
    (他のこともだけれど((´∀`)))
    中学生対象に書かれていて分かりやすい

    「ウイルスは生き物?」
    から始まり、「人類との闘い」
    そして「感染症は社会を映す」
    と括る
    丁寧な図解も理解を助けてくれる
    なるほど
    細胞をもたないウイルスがここまでするんだ

    でもやっぱ分からない
    地道な研究者に畏敬の念を抱く

    ≪ 太古より 連綿生きる ウイルスは ≫

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    2022年11月25日
  • ゲノム編集の光と闇 ──人類の未来に何をもたらすか

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    最先端の生命科学技術である「ゲノム編集」と、それを従来より飛躍的に正確かつ高効率、低コストで実行できることを可能にしたツールであるCRISPR・Cas9の開発史を中心に書かれた前半と、エスカレートしていく技術革新の流れの中でこの技術が動物、さらに我々人間へと応用されていく上での倫理的問題点について論じた後半。
    数十年前に勉強した遺伝学の知識を引っ張り出して理解しないといけないが、ゲノム編集技術に関する概略を分り易く説いてくれている。
    倫理的問題についても、難病や遺伝性疾患に対する遺伝子治療など期待されている反面で、それを用いる際の判断の難しさ、「種」を短期間で絶滅に追い込むことも可能となった遺

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    2020年08月06日
  • ゲノム編集の光と闇 ──人類の未来に何をもたらすか

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    ネタバレ

    ゲノム編集については冒頭にもあるとおり「できない時に、やってはいけないというのは簡単だった」ということばに尽きるだろう。やりたい人が確実に存在する以上、ヒトでのゲノム編集も必ず行われる。アシロマ会議のような場でガイドラインを設定したところで中国のような国や新興宗教団体はお構いなしだろうし、当時は研究といえばアカデミックなものであったが今では企業で行われる研究のほうがはるかに進んでいる。

    ・CRISPER/CASの優れた点はガイド分子としてRNAを設計すればよいという点。タンパク質を設計しなければならないジンク・フィンガーやターレンに比べ、非常に簡単で安価にできる。

    ・回文配列は、ここから読

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    2019年12月01日