八原博通のレビュー一覧
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八原博通の考えは、今を生きる私たちから見ても非常に現実的だったのではないかと感じた。八原はアメリカ留学を経験し、実際にアメリカの国力や軍事力を見てきたからこそ、日本軍の考え方に危機感を持っていたのだと思う。
日本軍について「主観が勝って、客観が弱い」「自信力が強過ぎる」等々といった趣旨で批判している部分は、沖縄戦の結果を知っている現在の私たちからすると、非常に的を射ているように感じた。一方で、大本営は現実の戦力差やアメリカ軍の圧倒的な物量を十分に踏まえないまま、打開しようとしていたように見える。
八原は実際にアメリカを見て、その国力や軍事力を理解していたからこそ、感情や理想ではなく、現実を見た -
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太平洋戦争の沖縄戦において第三十二軍の高級参謀として作戦指導を担った八原博通陸軍大佐の手記。
実情に合わない航空決戦主義と陸上における攻勢を主張する大本営に対して、一貫して本土決戦の準備完整のための捨石としての戦略持久を徹底追求する。
しかし、現実は八原の思惑通りにはならなかった。まず、フィリピン戦後に虎の子師団の第九師団を台湾に抜かれ、補充もないまま既存部隊の配置転換を行うことになり、米軍上陸後に引き込んで地上戦力で殲滅戦を行う構想(結果として第九師団がいても彼我の戦力差から不可能だったと思う)が破綻し、いよいよ持久戦を行うことになった。
しかしながら、大本営の攻勢指示に屈した牛島司令 -
Posted by ブクログ
沖縄戦を指揮した八巻参謀の手記。
当初の予定どおり持久作戦に徹して居れば、第五師団の台湾転出がなければ、開戦初期の陣地からの攻勢を自重してれば、など戦いは錯誤の歴史でありことがよくわかる。そして正しい意思決定を組織の中で通そうとするときは意見の合理性の闘争だけでなく政治闘争に勝たねば結果が出ない。
一方でこれ以外の現地の方の体験記を読むとそこにあるにはもっと生々しく血肉の香りがするかのような体験談。
戦争を指揮する側と指揮される側ではこんなにも見える景色が違うものか?と。
#5744 「増加した徒歩部隊の多くは、歩兵的訓練に乏しいものばかりで、そのうえ戦車に対抗する兵器をもっていなかった。せ