小幡史明のレビュー一覧

  • 「腹八分目」の生物学 健康長寿の食とはなにか

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    研究と無縁の人でも誤解がないように丁寧に書かれていて良い本だと思います。
    書き方も順を追って説明がされていて誠実な本です。
    空腹&長寿関連本の入門編的な位置づけとしては完璧なのではないでしょうか。

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    2026年07月28日
  • 「腹八分目」の生物学 健康長寿の食とはなにか

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     わたし浮かれてました。反省です。上手に食事して、ちょっとでも長く生きようと思っていた自分が、恥ずかしいです。
     著者の小幡史明(おばた・ふみあき)先生もちょっと浮かれ気味です。それでも、最初の「プロローグ」で、万人のための「寿命延長食」なんてないです、とクギをさしてからのスタートです。

     以前に、おサルさんを食事制限すると寿命がのびると読んだことがあります。どうして、おサルは自力で寿命MAXにしないんでしょうか?

     動物で最初に、腹八分目≒食事制限によって寿命がのびるのがわかったのは、1917年のラットでの実験だそうです。
     その20年後、科学的裏付けのある寿命延長効果の実験が、同じくラットで行われ、報告されました。
    そこから、ミジンコ、ショウジョウバエ、線虫、なんと酵母でも食事制限で長生きするそうです。
     なんや、どんな動物でも、長生きするんかい!

     つまり、食事制限≒エサが少ないとき、動物の寿命がのびるのは、やむなくそれに対応する、代謝パターンのひとつなのです。
    「健康長寿」とかいって、うまいことしようと浮かれていた、わたしみたいな人間と違って、他の動物たちの長寿とは、なんとか子孫を残そうと、必死の努力の結果なのです。
     どんな動物でもだいたい同じなら、人間が人間の寿命を調べるのムリなので、小幡先生たちはショウジョウバエで調べます。


     「食事」といっても、中身はいろいろな栄養素の集まりです。メジャーな栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物、三大栄養素です。
     ショウジョウバエたちにいろんなパターンで食べさせてみたら、寿命に関わる栄養素がわかったそうです。

    ネタバレです・・・




     それはタンパク質です。タンパク質は20種のアミノ酸が様々なパターンでつながったものです。
     そのことから、どのアミノ酸を制限(減らす)と長生きするかもわかっているそうです。
     それでかなー、食事のメニューを考える時、だいたい、まずタンパク質どうするかから考えてる。動物の本能かー。
     牛とか羊とか、どうしてるか知らんけど。
     タンパク質欲しい~、の仕組みの逆をいって、とりあえずタンパク質食べときゃ、食欲調整できるかも?


     一生のなかで、いつのタイミングで制限したら、寿命に効果的なのかもわかっているそうです。
     わたし、もうその時期とうに過ぎとるわー!
     逆に、いろいろ老化してもうて、むしろ増やさなあかんやないの~! タンパク質(アミノ酸)制限なんかしとる場合じゃな~い!

     食事はバランスよく、自分に合わせて適度にです。自分の腹八分目感覚が大切ですね。体重とか血液検査でチェックして修正するしかありません。
     「過剰は毒、不足は害」、食事制限も同じみたい。多すぎも、少なすぎも寿命が縮まります。強い制限状態での動物の反応は、あくまでも緊急対応の長寿、その副作用もありますよ~!

     とはいえ、この本読まんでもわかります、わたしはまず糖と脂の制限・・・
    (T_T)

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    2026年05月30日
  • 「腹八分目」の生物学 健康長寿の食とはなにか

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    ネタバレ

    「腹八分目」にすると健康によいというイメージを持っているが、なぜなのか想像がつかなかったため、手に取った。説明がわかりやすく、どの内容も興味深かった。自然界だと成長や生殖特化の「太く短い」生き方が合理的だが、人間の進化の過程で健康寿命が伸び、動物の本質に逆らっているようにも感じた。現時点で解明されてない点も多いが、今後も注目される分野だから色んな発見がありそう。動物はタンパク質に対する高い欲求があり、生きていく上で食事は切り離せないのだから、適度を意識するためにも「腹八分目」というのは大事だと思った。

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    2025年12月12日
  • 「腹八分目」の生物学 健康長寿の食とはなにか

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    ネタバレ

    同種または近い種では小さいほうが長生き。種をまたいだ議論では、大きい方が強く長生き。ゾウ、クジラ、ヒトもマウスやラットより長生き。

    単細胞の公募も餌を減らすと寿命が伸びる。しかしカロリーではなく、タンパク質の制限によって寿命が伸びる。
    動物はタンパク質を一定量摂取したい、という欲求がある。
    ほっておくと最大寿命のタンパク質量より多く食べてしまう=満腹状態。ここから少し減らす。
    寿命が最大化されたのは、タンパク質:炭水化物が1:16。タンパク質とはアミノ酸。腹八分目にするのはカロリーではなく、アミノ酸。
    アミノ酸のうち必須アミノ酸のメチオニンを減らすと、体は小さくなったが寿命は伸びた。メチオニンが経るとSAMが経る。その結果寿命が伸びる。

    生物の老化原因
    ゲノムの不安定日、テロメアの短縮、遺伝機能の変化、タンパク質向上性の破綻、オートファジ不全、栄養感知の以上、ミトコンドリアの機能不全、細胞の老化、幹細胞の消耗、細胞間コミュニケーションの変化、慢性炎症、微生物叢の破綻。
    食事制限はこれらの変化を呼ぶ。
    カロリー制限による効果は人間でも、確かめられている。がタンパク質の摂取量と寿命の関係は結論が出ていない。年令によって必要タンパク質が異なる。若いうちは少ないほうがいい。高齢者は多めがいい。
    mTOR(細胞内アミノ酸センサー)を阻害すると食事制限をしなくても、寿命は伸びる。mTORは、抗癌剤のラパマイシンで阻害できる。
    ラパマイシンは、mTORを阻害して細胞が栄養欠乏状態と勘違いすることでタンパク質合成を止めるから、抗癌剤として機能する。

    長期的に食をコントロールすることは不可能。食べることは生きることだから。タンパク質に対する欲求は遺伝子に書かれている。
    バッタの実験=炭水化物が不足している餌では、タンパク質が充足すると食事をストップした。炭水化物が過剰な餌では、タンパク質が充足するまで餌を食べた。
    タンパク質は糖をつくることができる。タンパク質があれば問題ないが不足すると細胞ができない。
    動物はタンパク質に飢えている。アミノ酸をうまみと感じるように進化したこともひとつ。腹八分目で止めることは難しい。

    タンパク質を減らすと個体の大きさは小さくなり、生殖能力は落ちる。生殖能力が高い生物が生き残る進化的淘汰圧がかかる。自然界では、寿命の長さよりも生殖能力の高さのほうが大事。
    高齢者はタンパク質の摂取量を減らさない。

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    2025年10月25日
  • 「腹八分目」の生物学 健康長寿の食とはなにか

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    食餌制限が寿命を伸ばすというラットにおける実験結果の話から本書は始まる。そしてこのことはミジンコ、ハエ、マカクザル、酵母、線虫でも言える。そしてその食餌制限の効果は、カロリーの制限によるのではなく、タンパク質の制限によるのだという。そこからカギになるアミノ酸探しの話に展開する。実に興味津々の科学物語である。

    とはいえ、結局「腹八分目」効果は、若い時期のことらしい。65歳を超えると高タンパク質食の方が死亡率は低いらしい。

    生物学的、進化論的に言えば、要はしっかり食べて繁殖し、太く短く生きるか、食を抑え繁殖も控えて、細く長く生きるか、という選択ということらしい。

    読後の結論は、食べたい物を食べたい時に食べて、短くとも太く生きる方がいきいき生きることになるのでは、というものだった。
    個人的には長生きへの欲望をむしろ手放すことを助ける読書体験になった。

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    2025年10月14日
  • 「腹八分目」の生物学 健康長寿の食とはなにか

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    『腹八分目』の生物学
    2025.08.13

    大学で勉強していることと関連があって面白かった。生物学といいつつもところどころ化学の話があったので大学生向きの本かもしれない。
    研究の面白さが伝わってくるし、腹八分目は若いうちから実践しなくてはならないことがわかる。暴飲暴食してしまうことがあるので日頃から意識していきたい。

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    2025年08月13日
  • 「腹八分目」の生物学 健康長寿の食とはなにか

    Posted by ブクログ

    腹八分目が寿命を延ばすという研究についてわかりやすく解説されている。タンパク質の摂取が与える影響が年齢によって変わる可能性があることや、タンパク質が満たされないと食餌摂取が止まらないなど興味深かった。

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    2025年10月02日