中島恵のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
非常に中立的な中国観だと思う。
実際、多くの日本人の中国観は、かなり現在の中国とズレている。
GDPは既に日本の2.5倍になっている。
マスコミも識者も、中国を未だに、見下しているような報道をしていますが、
実際、このやり方は、日本にとっては、何一つ良いことがない。
実際、IT・AI分野では、もう逆立ちしても、中国の技術に追いつけなくなっている。
教育の分野でも、中国の多くの大学は、この10年で躍進している。
もう東大はアジアTOPではなく、北京か精華大になっている。
日本の大学生は一日平気39分しか勉強しないが、
中国の大学生は2時間以上勉強する。
あと数年で中国の沿岸部の平均所得が、 -
Posted by ブクログ
中国人のお金の使い道を知ることによって今の中国を知るための本。
中国の劇的な変化は 2014年頃からのスマホによるインターネットの普及が大きい。今までは ニュースといえば 政府の指導のプロパガンダ中心で人々はマスメディアを信じていなかったが、ネットメディアの情報量が増え、一気に物知りになった。
中国人は基本的に現金を信用していない。いつ動乱が起きて、紙幣がただの紙切れになるでしまうかわからないから。不動産、株、宝石、金(ゴールド)など価値の変わらない資産を持ってリスクヘッジ しようとしている。
中国人がお金持ちになった理由の一つは不動産の転売。不動産は2000年から2019年までの19年間で -
Posted by ブクログ
23年11月時点で在日中国人82万2千人、1990年は15万人、5倍以上に増えている!いろいろな階層の人々が日本にきており、富裕層から労働階級まで!日本の中国人社会も、日本に同化する人あり、中国人のみでコミュニティーを造って閉じこもるひとあり、様々らしい。中国人コミュニティでは日本語は不要で、日本人との交流もほとんどない人々もいる。日本人が知らないうちに、日本に馴染まない在日中国人が増えていると思うと良い気はしない。
同じ中国人コミュニティでもタワマンとUR団地では階層が違うので中国人同士の交流は地域や階層で閉じていると思われる。川口の芝園団地は下層?中国人、同じ川口でもプラウドタワー川口クロ -
Posted by ブクログ
23年12月末時点で約82万2千人の在日中国人が入国しているそうだ。
最多は東京で全体の3分の1を占める。続いて埼玉、神奈川、大阪、千葉の順で東京近郊に約半分以上が集中している。
経済的な事情から来日することが多かった世代から母国での独裁国家の閉塞感から自由を求めて来日する最近の世代と来日が加速しているようだ。
それが一過性なのか一時的なものか家族帯同か、日本語を学び日本社会に溶け込んでいくか(かつては多かった層だが)考え方や個人の事情で様々だが、最近中国人だけで完結するSNSを駆使した生活レベルのネットワークが顕著になっているそうだ。
今後来日する中国人が増加するにつれ後者の社会が増大してい -
Posted by ブクログ
中国に住む中国人、日本に住む中国人、アメリカに住む中国人へインタビューした内容をまとめた本。実際にここ数年の中国の発展は目覚ましく、日本よりも進んでいると感じる点もいくつかある。だが戸籍の種類や不動産の購入など、中国独自の制度により国民全員の差別意識を無意識に強め、自らの首を絞めている。インターネットの発達により、諸外国を批判し自国を称賛する行為に拍車がかかってしまったことも虚しい。心の底から自国に満足していれば、大声で叫ぶ必要はないのではなかろうか。本書は一部の人間への限られたインタビューであり、全中国人の意見を示したものではないことは分かっているが、強がる態度の裏側に潜む怯えや恐怖、自国へ
-
Posted by ブクログ
・中国人は中国のことをどう思っているか書かれた本。
・西側の人の一部は「抑圧されているかわいそうな中国人」と思っているかもしれないが、満足している人も多い。徐々に豊かになっているから。
・選挙で政権を選択するという政治制度が実質的に存在しない中国では、かえって世論の支持を得られなければ、政府の正当性について国民から認められていないということになるので、世論を気にしている。
・コロナを抑え込むことで自信がつき、アメリカと同等になったという自負がある。日本は中国より下と見る人が増えた。
・かつては中国製は、ダサいし、品質もよくないというイメージだったが、今は真逆。日本人のように安値にこだわらず、い -
Posted by ブクログ
ドラマ通のカミさんによると、
韓国ドラマも欧米ドラマも面白いけれど、
中国ドラマが超絶面白い、特に中国俳優のイケメン度、美人度はハンパない、と言う、、。
その言葉に触発されたわけではないが、
中島恵の「いま中国人は中国をこう見る」を読んだ。
著者は中国の大学に留学し、何年か現地で生活した後、フリージャーナリストとして、一般の中国人の本音や身近な話題などをテーマとした本を書いている。
知り合いやその友人など、権力者ではない普通の中国人へのインタビューを積み重ねて、現代の中国を探るという手法。
本著はコロナ禍以降にインタビューした最近の動向。14億人もいる中国なので総意を探るにはデータ量は -
Posted by ブクログ
情報統制によって壮大な国民洗脳が行われているかのような印象を受ける中国だが、政府を代表するような立場ではない普通の中国人の本音はどういうものかが本書には記されているという。統計的に処理されたものではなく、著者が知り得たエピソードの集積なので、どこまで中国人の意見を代表するものかは分からないし、そもそも十億人以上もの人口を抱える中国人について、平均や代表を考えること自体が無意味なのかもしれない。ただ、ここに紹介されている一つ一つの意見は、中国人を代表するものではないとしても、そういう意見を持っている人がいるということは示していて、逆に言えば、中国人と一つに括れるほど一様な考え方ではないことも示し