中島恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・プロローグ
→昔とは違う現状の日本における中国人の在り方。
・第一章 なぜ、この街にばかり集まるのか
→一定の地区に集中して住む中国人とまたそこに住む日本人との在り方。
・第二章 日本に持ち込まれたコミュニティの構造
→日本において中国人が各々のコミュニティをつくり集まり互いに情報網をつくりあげている。またそれの土台となる中国ならではのSNSの使用。
・第三章 勉強に駆り立てられる人々
→日本とは違い目まぐるしいスピードで変化している中国。子供から大人まで常に変化に追いついていかなければという危機感。また日本と中国の教育環境を上手く利用した親の子供への教育機会。
・第四章 日本の教育はゆるすぎる
→子供と親が絡んだ中国での受験戦争。
・第五章 日本に住むこと、その利点と難点
→中国人による日本を経由した中国へのビジネス。
第六章 私たちは違う世界に生きている
→食文化、コミュニケーションといった同じアジア人でも異なる見方、考え方。同じ中国料理でも日本の中国料理とはかなり差異がある。
第七章 彼らがこの国に住み続ける理由
→日本に住む中国人それぞれが思う考える日本における理由。
→今後における〇〇人は〜という一括りの考え方からの脱出の必要性。
日本に中国人が増えてきているのは肌で感じていたが、当事者達の現状までは知る由がなかった。この本を通して日本で彼らがどういった目的または理由で生きているのかを知ることができ、またその反面『中国社会を理解する』という点においてもとても勉強になりました。
私が精読できていないのかもしれませんが、比較的エリート、富裕層の方々の証言が多々描かれていると思ったので、より一般層の方に焦点を当てた現状も知り得てみたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
非常に中立的な中国観だと思う。
実際、多くの日本人の中国観は、かなり現在の中国とズレている。
GDPは既に日本の2.5倍になっている。
マスコミも識者も、中国を未だに、見下しているような報道をしていますが、
実際、このやり方は、日本にとっては、何一つ良いことがない。
実際、IT・AI分野では、もう逆立ちしても、中国の技術に追いつけなくなっている。
教育の分野でも、中国の多くの大学は、この10年で躍進している。
もう東大はアジアTOPではなく、北京か精華大になっている。
日本の大学生は一日平気39分しか勉強しないが、
中国の大学生は2時間以上勉強する。
あと数年で中国の沿岸部の平均所得が、日本の中級都市の所得に追いつく。ここ数年で中華系企業の日本企業の買収が加速しているが、買収した後の収益は、以前よりも良くなっている。
日本は、人口減少(消費者減少)、超高齢化(財政負担)、労働者減少(労働力不足)で、
これから、経済成長する可能性は、おそらくない。
AI技術うんぬんと言っているが、そもそも、それらに対応する人材がいない。
それはIT分野の深刻な人材不足からも、よくわかる。
この20年、何も抜本的政策行わなかった結果、世帯所得は平均25%減少した。
これからも、減少するのは間違いない。
こういう報道は、日本のマスコミからはされない。
中国のメディアは国営だが、日本も大して変わらない。良くないことは、あまり報道されない。
個人的には、中国は台頭したという意見は、現実を見ていない。
中国は、これから、台頭すると思う。
大学生は毎年1000万人出現している。激烈な競争の元、学習意欲が高い子ばかりである。
では、日本はどうだろうか?7割の中高生が、将来に希望が持てないという。多くの子が、自分に自信がないという。
こんな状態で、いったい、これから、日本はどう成長すればいいのか。中国に見習うべきは、見習った方がよいと思う。 -
Posted by ブクログ
日本で生活しながら経済活動はすべて中国人ネットワークの中で完結し、日本語での会話を必要としない中国人たち。SNSで世界中の中国人話者とつながり、日本人の気づかないところで在日中国人たちの経済ネットワークが構築されている。
中国人ネットワークを利用したビジネスで生活の糧を稼ぐ人々もいれば、近年移住してきた富裕層などは中国での生活習慣を崩さず、中国人の家政婦や運転手を雇って世界中を旅行して回るなど、日本社会にとけ込むこともせずにその安全性や利便性をただ消費する存在となっている。
一方で日本で生まれ育ったり、子供を日本の学校に通わせるなどして、日本社会の中で生活しようとする人々もいる。
2024年時点で80万人超と山梨県や佐賀県と同規模の人口を抱え、今後も増加が予想される一大勢力となった在日中国人が、社会秩序を乱す存在となるのか、古代渡来人のように共棲が進んでいくのか、分水嶺にいると思われる。 -
Posted by ブクログ
中国人のお金の使い道を知ることによって今の中国を知るための本。
中国の劇的な変化は 2014年頃からのスマホによるインターネットの普及が大きい。今までは ニュースといえば 政府の指導のプロパガンダ中心で人々はマスメディアを信じていなかったが、ネットメディアの情報量が増え、一気に物知りになった。
中国人は基本的に現金を信用していない。いつ動乱が起きて、紙幣がただの紙切れになるでしまうかわからないから。不動産、株、宝石、金(ゴールド)など価値の変わらない資産を持ってリスクヘッジ しようとしている。
中国人がお金持ちになった理由の一つは不動産の転売。不動産は2000年から2019年までの19年間で5倍近くに膨れ上がっている。近年は不動産 価格は高騰しすぎているため、購入することができない層が増えている。中国人の間に定着していた「若いうちに不動産を買うのが当たり前だ」という常識や共通認識と言ったものは変わってきている。
中国はかなり以前から「未富先老」(豊かになる前に老いる)、「未備先老」(まだ準備できていないのに高齢化社会に突入した)と言われている。全人口の20%が高齢者。これからの高齢者の子は一人っ子政策の時の一人っ子。年金制度も前途多難な状態なので大変。
中国は相互不審社会で顔を見たことのない他人のことは一切信用できなかったが、Z世代の若者はそういう傾向がなくなってきている。また、欲しいと思ったものには 際限なくお金をつぎ込んでしまう傾向がある。親が家を買ってくれたり、実家住まいで使えるお金がたくさんあるから。
中国人は、冷たい飲み物、生野菜を食べなかったが、近年は大都市の人々(特に若者)は冷たいジュースを日本人と同じように飲み、生野菜のサラダ、刺身、日本酒まで受け入れている。 -
Posted by ブクログ
23年11月時点で在日中国人82万2千人、1990年は15万人、5倍以上に増えている!いろいろな階層の人々が日本にきており、富裕層から労働階級まで!日本の中国人社会も、日本に同化する人あり、中国人のみでコミュニティーを造って閉じこもるひとあり、様々らしい。中国人コミュニティでは日本語は不要で、日本人との交流もほとんどない人々もいる。日本人が知らないうちに、日本に馴染まない在日中国人が増えていると思うと良い気はしない。
同じ中国人コミュニティでもタワマンとUR団地では階層が違うので中国人同士の交流は地域や階層で閉じていると思われる。川口の芝園団地は下層?中国人、同じ川口でもプラウドタワー川口クロスのタワマンにはお金を貯めた中国人が住んでいるそうな。中国本国での階層・権威主義を日本に持ち込んでいる人達も多くいるみたい。
著者も言っているように、本書は著者の知り合いからの紹介によるインタビューが多く、中国人コミュニティー全てを理解するものではない。しかしながら、中国人コミュニティにもいろいろあり、20世紀の横浜中華街の中国人世代のように日本にきて一旗あげるのが目標の人と違い、中国の方が日本より上の価値観を持つ在日中国人が増えているのは事実であろう。日本に留学して都市階級の中国人男性と結婚するのを目標にする農村出身の女子学生がいても驚きません。 -
Posted by ブクログ
23年12月末時点で約82万2千人の在日中国人が入国しているそうだ。
最多は東京で全体の3分の1を占める。続いて埼玉、神奈川、大阪、千葉の順で東京近郊に約半分以上が集中している。
経済的な事情から来日することが多かった世代から母国での独裁国家の閉塞感から自由を求めて来日する最近の世代と来日が加速しているようだ。
それが一過性なのか一時的なものか家族帯同か、日本語を学び日本社会に溶け込んでいくか(かつては多かった層だが)考え方や個人の事情で様々だが、最近中国人だけで完結するSNSを駆使した生活レベルのネットワークが顕著になっているそうだ。
今後来日する中国人が増加するにつれ後者の社会が増大していくだろうが、経済的格差や学歴、母国との関係性(地域間の違いもある)等複雑化していくだろう。
それが経済、文化等多面的にどのような影響を生じるか注視していかなければならない。