麻宮ゆり子のレビュー一覧

  • 敬語で旅する四人の男

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    少し変わったアラサーの4人の男子が、ひょんなキッカケで旅行に行く事から始まる。4人のキャラがうまく出来ていて、絡み合うのが面白い。特に斎木さん。ただ、最後の章の斎木さんが女性と一泊旅行に出掛た夜の場面は、辛くなってしまった。

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    2025年09月02日
  • 仏像ぐるりのひとびと

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    仏師の話や仏教の話に興味があるので修復にもそそられる。まだアルバイトで進路も定まっていない主人公が修復の仕事を通して自分のやりたい仕事に誇りを持って親の承諾から必要な資料を探したり将来不安定な職業の決意に至るまでの想いと成長に自分の過去を振り返りながら読む。
    しっかり定まっていたらこんなフラフラな生活していないし相手を傷つけなかったのだろうなぁと思うと思春期にこの本に出会っていたらなぁと恋愛小説しか読んでいなかった自分を叱りたい。

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    2025年08月15日
  • 下町洋食バー高野 ビーフシチューとカレーは何が違うのか?

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    下町洋食バー高野。立て続けに読めた、とても良く花電車もきっとこんな風に自分に合ったからなんだろうな。おキョンが自分を見つめ直して成長する様が良い、実際に成長しているし女将の会合に興味を持って実際に大きな会得する。挫ける度に自分を否定して落ち込んでいる、お客のジイさんに冷やかされて心臓がドキドキして耐えられない緊張感が場面が1番響いた、自分をちゃんと受け入れてないんだ、自分にも当てはまるから尚更だよ。とし子さんも気付いんだろう上野駅に付き添い頼んで気分が落ち着いた。その後ジイさんを哀れに思う成長した。

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    2023年08月16日
  • 世話を焼かない四人の女

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    花電車、高野、の次がどうしてなかなか購入出来ずにいたが新刊の文庫本出たのが喜 水元さんを読んでいて生き方も考え方も飲み込めるし部下に対しての想いと背中を押してくれるっていい場面だなぁと思った。猫って登場するだけで幸せな気分になるって事、ごめんねやっと旅から帰ってくれたのがフリが効いていて回収できているので上手だと思います。構成がしっかりしているからか、読みづらさ0ですね。これだけで長編小説出来ると思いきや次から全部素敵でした。斎木がスパイスになるとは 解説で敬語で旅するからの登場とは、まだまだ浅い自分です

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    2023年08月16日
  • 花電車の街で

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    凄く良い、凄く良かった。大須は名古屋でもまた違う独特の色合いがあると思っていたが、ごった煮が似合う街なんだよ。花電車が走るくらいだから、ごった煮の言葉が1番似合うのかな。街の出来事が起きるのだけど、その合間合間に入れる動作、秀治がおはようと近付くと洗濯する手に力が入ると、そして富江さんが早く学校へ行けと代わってくれるって、日常が浮かぶのがいいかな。映画館で過ごして映画監督になるって言う、そして有言実行に敬意を表する。大変な男社会で挫けないのは大須で芯が鍛えられたこと。花電車が浮かんだ、つつじのが浮かんだ

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    2023年08月16日
  • 敬語で旅する四人の男

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    最初の真島が前面に出るのかと思いきや、4人全ての人が主人公で それぞれ違うキャラクターで斎木さんだけではない 全員が面白いって事。ラストでも3人が熱海に来ていてまるでそうなるだろう、斎木さんをアシストする感じがする それくらい友情が出来上がって深くつながっているんだな、お互いの内面には踏み込まないけど、どんな人物か、何をすれば良いのか最低限のマナーを守っているんだね。無神経に飲み友達だけでは斎木さんとは旅行なんか出来ない。4人とも父親に義父に嘘だらけな彼女に被害者だ。アルエのフェイントで全て救われたよ

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    2023年08月16日
  • 仏像ぐるりのひとびと

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    仏像修復師、文化財修復する仕事にスポットを当てるとは、センスの塊だ。難しいけど興味があるから飽きないで読み終える、こんなありがたい仕事あるんだねぇ、雪嶋の夢だった仏像のアルバイトするところから始めて、1週間で飽きるけど、そこからの粘りというか探究心が素晴らしいと思う 気持ちの持って行き方も上手だし、大学を辞めて言い訳出来ないから自分のやりたい事を仕事にする潔さ、最後に両親と妹と出てきて説得している 仏像が語り掛けるのは自分自身の声だと教えてくれた門真を先生と呼べるラストスパート 敬語に花電車に、違う味わい

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    2023年08月16日
  • 敬語で旅する四人の男

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    30歳前後の男性4人の話であるが、それぞれの特徴をよく捉えていて面白い。
    好き嫌いでいうと個人的に好きな物語である。

    まず、敬語で旅する四人の男ってのが不思議で、成り立つのか、楽しめるのかが実に興味深かった。

    いや、スッーと入り込んできたのに驚いた。
    よくできている、というかこの四人に好感が持てる。


    それぞれが四つの短編小説の主人公になっている。

    敬語で旅する四人の男〜両親の離婚はとても複雑な事情だったことから母とは高校卒業後に会ってなくて、旅行というかたちで佐渡島に行く真島。

    犯人はヤス〜離婚した妻の実家の京都へ行き、2歳の息子を連れて愛宕山に登る繁田。

    即戦クンの低空飛行〜恋

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    2023年07月09日
  • 敬語で旅する四人の男

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    四人の男がそれぞれ主人公になる、短編集のような感じですが、気持ちよく読めました。

    やはりダントツで斎木くんが印象に残ります。
    人の心を推しはかるのが苦手な斎木くん。
    でもそんな斎木くんが、母に教わったことを思い出し
    実践して何とか対応している姿が、愛おしく思える。

    そして他のメンバーも、適度な距離感を持った優しさがあって、みんな良いなと思います。
    それぞれが主人公の話の中で、主人公じゃない側の人達の優しさが特にじんわり沁みて心地よかったです。

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    2024年09月09日
  • 敬語で旅する四人の男

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    短編でそれぞれ主人公が違うけれど
    敬語で旅する4人の男が主人公だからわかりやすい。

    斎木の言動が気になり過ぎてどんどん読み進めてしまう。

    4人の距離感が本当に絶妙!

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    2024年06月25日
  • 世話を焼かない四人の女

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    4人の働く女性の悩み、奮闘する姿に自分が乗り移ったように読んでしまった。どんな仕事も仕事の内容もさることながら人間関係や置かれた立場によりその大変さは計り知れない。斎木さんが各話に登場してあっ斎木さんだ、とクスッと笑える。著者のデビュー作『敬語で旅する四人の男』も面白かったので著者との相性は良さそうだ。

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    2024年03月31日
  • 敬語で旅する四人の男

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    ブク友さんの本棚からタイトルに惹かれて。
    敬語を使うぐらいの仲同士での旅行って、
    これから仲間になって打ち解けていくのだとしたら
    ワクワク感があって面白そうと読み始めた。
    4人がそれぞれの事情で主人公となって4人で旅をする。微妙な距離感からちょうどいい距離感へ
    「即戦クンの低空飛行」鳥取砂丘と最後の話がよかったかな

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    2023年09月03日
  • 敬語で旅する四人の男

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     ひょんなことから旅をともにすることになった4人のアラサー男たち。
     全員に共通するのは不器用で世渡りベタなこと。

     微妙な距離感。噛み合わないところを何とか噛み合わせながらの4人の不思議な友情を育む旅を描く連作短編ヒューマンドラマ。第7回小説宝石新人賞受賞作。
              ◇
    真島圭太29歳。会社員。母は圭太の高校時代に父と離婚して現在、佐渡に住んでいる。
     その母に夏休みを利用して会いに行くつもりだということを、同僚で中高の先輩でもある斎木匡(30)に話したのが珍道中の発端だった。

     旅行に誘われたと思い込んだ斎木が大学時代の友人の繁田樹(33)にも声をかけ、繁田も友人の

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    2023年08月07日
  • 下町洋食バー高野 捨て猫のプリンアラモード

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    東京オリンピックを2年後に控えた東京へ群馬から集団就職で上京し、川崎にある工場で働いていた畠山郷子が雇用先から逃げ出し上野駅で雇用先の工場長と人事担当に捕まりそうになったところで、浅草にある「洋食バー高野」のおかみさんと料理長が引くリヤカーに乗せられて行きます。その後、郷子は「洋食バー高野」で働き始め、職場の仲間やお客様等との交流で、次第に自分の居場所を見つけていく郷子と、空襲を受けた東京で人生が変わった人達が明日に向かって生きていく様子が描かれています。好感の持てる一冊でした。

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    2023年06月02日
  • 世話を焼かない四人の女

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    四人の女、それぞれ個性豊かでいろいろと苦労をしている。だからこそ人のことをよく見ている、そして痛みもわかる。
    仕事の悩みや将来の不安はあるけれど、真摯な気持ちで仕事に取り組み、後ろを振り返らずに前向きな姿に潔さを感じた。

    住宅メーカーの総務部長を務め、土曜の夜は新宿ゴールデン街でバーをしている水元闘子。
    宅配便のドライバーの榎本千晴。
    パン屋でバイトしている石井日和は、ドイツパンを作ることに力を入れている。
    女と逃げた夫の清掃会社を大きくした会沢ひと美。

    この4話の全てに登場するのは、斎木である。
    規則正しい、幸福の象徴だからと水玉模様が好きでよく身につけている。
    ひとことで言えば変わり者

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    2023年03月19日
  • 敬語で旅する四人の男

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    「登場人物に発達障害のある人がいる」と知って読んでみた初めましての作家さん。
    「スーツケースの半分は」はアラサー仲良し女子4人の旅がテーマの短編集だったけど、こちらは知人以上友人未満の30代男性4人の旅。あとスーツケース~は海外旅行でこっちは国内旅行。「敬語で旅する」距離感が意外と良い。

    みんな、過去にやり残したことや心残りと向き合ったり決別したりするために旅をしようと決意するんだけど、なんやかんやで最後は結局四人で旅してるという。
    最初はそれぞれがどんな痛みを抱えているのかわかってないから軽い気持ちで読めたけど、読み進めて話の流れがわかってくるとじわじわ染み込んでくる。「即戦クンの低空飛行

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    2020年08月27日
  • 仏像ぐるりのひとびと

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    やりたい事を見つけられると迷う事なく進む。抗いながら進む事は決して優しいことではないが、応援してくれる人がいる。一人ぼっちではないという、応援に近い物語。

    仏像修復をモチーフにしているが、これは筆者の人生観だと感じた。

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    2018年07月14日
  • 敬語で旅する四人の男

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    斎木さんには踏み込まない人も必要だけど、
    踏み込んでくる人も必要なのかも。

    ちなみに私はいつも前者。
    たぶん前者の方が多いのかな。
    非現実なようでけっこう現実的な話で、身につまされた。

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    2017年11月17日
  • 世話を焼かない四人の女

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    ネタバレ

    初読み作家さん。
    住宅メーカーで総務部長の闘子、宅配ドライバーの千晴、パン屋アルバイトで感覚が人より敏感な日和、若い女と逃げた夫のかわりに清掃会社の社長のひと美。
    4話どれにも住宅メーカー闘子の総務部にいる斎木くんが必ず出てくる。
    空気を読めない、と自ら伝える斎木。しつこいほど確認し、聞く。でも読み進んでいくうち、先走って間違うことより、いいのではないか、と思った。
    素直に思うことを言うため、表裏がない。本当のコミュケーションって、こういうことかもしれない、と思った。

    パンがとても好きな私は日和が羨ましくもある。パンは基本ももちろん、センスとパンの気持ちを見極める必要がある。それがうまくで

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    2023年06月05日
  • 敬語で旅する四人の男

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    旅したいなぁ〜と、読んでみた。

    ひょんな事から、旅に出る事になった4人の男。彼らの関係性が何とも言えず、面白い。

    斎木の行動には驚かさせるものがあるけれど、今では多少なりとも認識されてきているように思う。
    難しいものだけどね。

    何だろ、こんな風にある程度歳を取ってからも旅に出てみたいものだ。

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    2023年02月02日