麻宮ゆり子のレビュー一覧

  • 世話を焼かない四人の女
    花電車、高野、の次がどうしてなかなか購入出来ずにいたが新刊の文庫本出たのが喜 水元さんを読んでいて生き方も考え方も飲み込めるし部下に対しての想いと背中を押してくれるっていい場面だなぁと思った。猫って登場するだけで幸せな気分になるって事、ごめんねやっと旅から帰ってくれたのがフリが効いていて回収できてい...続きを読む
  • 仏像ぐるりのひとびと
    仏像修復師、文化財修復する仕事にスポットを当てるとは、センスの塊だ。難しいけど興味があるから飽きないで読み終える、こんなありがたい仕事あるんだねぇ、雪嶋の夢だった仏像のアルバイトするところから始めて、1週間で飽きるけど、そこからの粘りというか探究心が素晴らしいと思う 気持ちの持って行き方も上手だし、...続きを読む
  • 花電車の街で
    凄く良い、凄く良かった。大須は名古屋でもまた違う独特の色合いがあると思っていたが、ごった煮が似合う街なんだよ。花電車が走るくらいだから、ごった煮の言葉が1番似合うのかな。街の出来事が起きるのだけど、その合間合間に入れる動作、秀治がおはようと近付くと洗濯する手に力が入ると、そして富江さんが早く学校へ行...続きを読む
  • 敬語で旅する四人の男
    最初の真島が前面に出るのかと思いきや、4人全ての人が主人公で それぞれ違うキャラクターで斎木さんだけではない 全員が面白いって事。ラストでも3人が熱海に来ていてまるでそうなるだろう、斎木さんをアシストする感じがする それくらい友情が出来上がって深くつながっているんだな、お互いの内面には踏み込まないけ...続きを読む
  • 下町洋食バー高野 ビーフシチューとカレーは何が違うのか?
    下町洋食バー高野。立て続けに読めた、とても良く花電車もきっとこんな風に自分に合ったからなんだろうな。おキョンが自分を見つめ直して成長する様が良い、実際に成長しているし女将の会合に興味を持って実際に大きな会得する。挫ける度に自分を否定して落ち込んでいる、お客のジイさんに冷やかされて心臓がドキドキして耐...続きを読む
  • 敬語で旅する四人の男
    30歳前後の男性4人の話であるが、それぞれの特徴をよく捉えていて面白い。
    好き嫌いでいうと個人的に好きな物語である。

    まず、敬語で旅する四人の男ってのが不思議で、成り立つのか、楽しめるのかが実に興味深かった。

    いや、スッーと入り込んできたのに驚いた。
    よくできている、というかこの四人に好感が持て...続きを読む
  • 世話を焼かない四人の女
    4人の働く女性の悩み、奮闘する姿に自分が乗り移ったように読んでしまった。どんな仕事も仕事の内容もさることながら人間関係や置かれた立場によりその大変さは計り知れない。斎木さんが各話に登場してあっ斎木さんだ、とクスッと笑える。著者のデビュー作『敬語で旅する四人の男』も面白かったので著者との相性は良さそう...続きを読む
  • 敬語で旅する四人の男
    ブク友さんの本棚からタイトルに惹かれて。
    敬語を使うぐらいの仲同士での旅行って、
    これから仲間になって打ち解けていくのだとしたら
    ワクワク感があって面白そうと読み始めた。
    4人がそれぞれの事情で主人公となって4人で旅をする。微妙な距離感からちょうどいい距離感へ
    「即戦クンの低空飛行」鳥取砂丘と最後の...続きを読む
  • 敬語で旅する四人の男
     ひょんなことから旅をともにすることになった4人のアラサー男たち。
     全員に共通するのは不器用で世渡りベタなこと。

     微妙な距離感。噛み合わないところを何とか噛み合わせながらの4人の不思議な友情を育む旅を描く連作短編ヒューマンドラマ。第7回小説宝石新人賞受賞作。
             ◇
    真島圭...続きを読む
  • 下町洋食バー高野 捨て猫のプリンアラモード
    東京オリンピックを2年後に控えた東京へ群馬から集団就職で上京し、川崎にある工場で働いていた畠山郷子が雇用先から逃げ出し上野駅で雇用先の工場長と人事担当に捕まりそうになったところで、浅草にある「洋食バー高野」のおかみさんと料理長が引くリヤカーに乗せられて行きます。その後、郷子は「洋食バー高野」で働き始...続きを読む
  • 世話を焼かない四人の女
    四人の女、それぞれ個性豊かでいろいろと苦労をしている。だからこそ人のことをよく見ている、そして痛みもわかる。
    仕事の悩みや将来の不安はあるけれど、真摯な気持ちで仕事に取り組み、後ろを振り返らずに前向きな姿に潔さを感じた。

    住宅メーカーの総務部長を務め、土曜の夜は新宿ゴールデン街でバーをしている水元...続きを読む
  • 敬語で旅する四人の男
    「登場人物に発達障害のある人がいる」と知って読んでみた初めましての作家さん。
    「スーツケースの半分は」はアラサー仲良し女子4人の旅がテーマの短編集だったけど、こちらは知人以上友人未満の30代男性4人の旅。あとスーツケース~は海外旅行でこっちは国内旅行。「敬語で旅する」距離感が意外と良い。

    みんな、...続きを読む
  • 仏像ぐるりのひとびと
    やりたい事を見つけられると迷う事なく進む。抗いながら進む事は決して優しいことではないが、応援してくれる人がいる。一人ぼっちではないという、応援に近い物語。

    仏像修復をモチーフにしているが、これは筆者の人生観だと感じた。
  • 敬語で旅する四人の男
    斎木さんには踏み込まない人も必要だけど、
    踏み込んでくる人も必要なのかも。

    ちなみに私はいつも前者。
    たぶん前者の方が多いのかな。
    非現実なようでけっこう現実的な話で、身につまされた。
  • 世話を焼かない四人の女
    初読み作家さん。
    住宅メーカーで総務部長の闘子、宅配ドライバーの千晴、パン屋アルバイトで感覚が人より敏感な日和、若い女と逃げた夫のかわりに清掃会社の社長のひと美。
    4話どれにも住宅メーカー闘子の総務部にいる斎木くんが必ず出てくる。
    空気を読めない、と自ら伝える斎木。しつこいほど確認し、聞く。でも読...続きを読む
  • 敬語で旅する四人の男
    旅したいなぁ〜と、読んでみた。

    ひょんな事から、旅に出る事になった4人の男。彼らの関係性が何とも言えず、面白い。

    斎木の行動には驚かさせるものがあるけれど、今では多少なりとも認識されてきているように思う。
    難しいものだけどね。

    何だろ、こんな風にある程度歳を取ってからも旅に出てみたいものだ。
  • 仏像ぐるりのひとびと
    仏像が好きな主人公っていう設定に惹かれて読んだ本。

    出会いや経験によって、やりたいことを見つけ成長する主人公の姿が良かった。また、やりたいことをやると決めたからこその悩みや葛藤に共感した。