杉原美津子のレビュー一覧

  • 炎を越えて 新宿西口バス放火事件後三十四年の軌跡
    何とも頑なで不器用な人というのが読み終えての著者の印象。
    1980年、新宿西口で止まっていた路線バスに火が投げ込まれるという惨事があった。著者はバスに乗っていた被害者で全身の80%に及ぶ熱傷を負い、植皮手術などで命をながらえ、その後の日々を生きてきた。この本ではその、その後の日々のことが書かれている...続きを読む
  • 炎を越えて 新宿西口バス放火事件後三十四年の軌跡
    事件は私が高校生の時に起きていて記憶にはある。だがそこに関わっていた人たちに思いを馳せたことはない。本書を読みそのことに気付かされ。圧倒される言葉の迫力に途中で何度も読み進めることを断念しかかった。しかしながら文中にちりばめられた人間として生きる意味を問う数々の言葉に背中を押されて完読。NHKの番組...続きを読む
  • 炎を越えて 新宿西口バス放火事件後三十四年の軌跡
    前半は良かった。読んでてしんどくなるほど迫ってくるものが。ただ後半ではそれがなぜか衰えてしまって残念。こういう言い方もまずいけど、人生においてスポットライトがあたっていた濃密な時間とそうではない時間がありありと見えたような。