白石朗・他のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
キングの短編集。世にも奇妙な物語って感じです。最初の二話はふーん。こんなもんか。という感じ。「ハーヴィーの夢」でちょっとひっかかり、「パーキングエリア」はちょっと笑え。「エアロバイク」はこれがキングかも!と思える面白さで、「彼らが残したもの」は前半ん?とおもいながら読んで、後半なきました。「卒業の午後」はキングの夢からきたものらしいですが、まさにそんなかんじ、え?ここで終わり?という(^_^;)。
久々読んだキングですが、彼の心理描写はああ、わかる!と思える部分があるものはほんとに共感できて面白い。「エアロバイク」と「彼らが残したもの」だけでも読む価値ありました。
「彼らが残したもの」は読み手 -
Posted by ブクログ
今の日本を覆う音楽がプログレなら小説は恐怖の帝王S・キングでしょう。
この短編集は2008年にアメリカで出版された原書の前半部分です。
330pの短編集としてはアンバランスなほど長い「ジンジャーブレッド・ガール」などに、その元の大きさを想像させるものがあります。
読み終えて感じることは、やはり文章全体に漂う老い、です。
若き日に、勢いのままロックンロールしていたような文章とはやはり違う。
病気を抱え、深刻な交通事故にも合い、その辺は仕方なきことなんでしょうが、老いることもまた悪くはない、とも思わせるのが流石なんです。
フィクションは落ち着いた味わいとなり、老成した噺家の古典を聴くが如しで、