白石朗・他のレビュー一覧

  • 夕暮れをすぎて
    短編集で、僕のお勧めは「ジンジャーブレッドガール」と「エアロバイク」。
    ちょうどジム通いを始めたせいか、ちょっぴり精通のあるストーリーです。
  • 夜がはじまるとき
    キングの短編集です。
    久しぶりにキングの本を読みましたが、
    短編それぞれちがった怖さがあっておもしろかった。

    猫好きとしては、「魔性の猫」が一番怖かった。
    最後、電車の中で読んでて本を取り落としそうになったよ。。。

    「N」は、要するに強迫観念症でしょ、と思えるのだけど当事者にとってはそうではなく...続きを読む
  • 夕暮れをすぎて
    ひたすらに具象を積み重ねた質実な行間からしっかりとみずみずしい感傷が立ち上がる。今、自分はこの本と、とても人間的な何かを分かち合っているという思い。

    『ジンジャーブレッド・ガール』では筆力は最高潮に達する。非常にスピード感のある緊迫した文章に、「読んでいる」意識がすっかり飛んでいたほどだ。それにし...続きを読む
  • 夜がはじまるとき
    面白かった。

    「ニューヨークタイムズを特別割引価格で」が
    好きだったかな。

     内容もだけど、一話ごとに訳者が違い、翻訳によって
    こんなに違うんだと思った。表題の話が一番読みづらかった。
  • 夜がはじまるとき
    久々のキング短編集、後編。巻末には「今日の早川さん」出張版収録。
    キング作品は、長編だと本当に長いことがあるから、このくらいがちょうどいい気がします。
    ただ、今作はラインナップがイマイチパッとしなかったかな。
  • 夜がはじまるとき
    分冊短編集の後半。「N」★★★ラヴクラフトにも通じる、別の次元からの侵入してくる物と強迫神経症的に精神が壊れて行く過程をからめた恐怖。他人と共有する事ができず自分で抱え込むことで問題はどんどんふくらんでくる。これって早めに誰かを巻き込んでいたら問題そのものが成立しないのでは???でも、逆にタイミング...続きを読む
  • 夕暮れをすぎて
    キングの割りにはひっそりと出版されていました。気付かなかった・・・再開したダークタワー・シリーズがあまりにつまらないので少しキングから離れ気味だったのですが、この短編集(第2分冊もあるとのこと)は面白い!しみじみ幽霊話から、これでもかっ、の殺人鬼からの脱出、自分のしょうもない夢、9.11後をテーマに...続きを読む
  • 夕暮れをすぎて
    「偶然に偶然が重なれば、誰がどこに行くことになるかわからないし、何をすることになるかわからないんだから。」


    長旅に備えて、空港で買った本。
    余韻も重厚な雰囲気も特に必要としてない、単純に読み物が欲しいときに、キングの短編集に手を出すことが多いけど、今のところ失敗した!と思ったことはない。これもそ...続きを読む
  • 夕暮れをすぎて
    やっぱり、キングは長編のほうが圧倒的に面白い。短編だともっとキレのある作家のほうが読んでてドキドキする。
    これは次はどうなるのかなと思ったらもう終わりみたいなのが多くて、キングだから期待してしまう部分があったから尚更あれ?って感じでした。
  • 夜がはじまるとき
    何かわからない恐怖が(非現実的)であったとしてもすごくリアルに書かれていてもし自分だったらと考えてしまった。
  • 夕暮れをすぎて
    著者初読み。
    短編と中編が収録されている。
    ジンジャーブレッドガールというサイコホラー系の話が1番面白かった。読むにあたり、サスペンスとミステリーの違いについて、ミステリーは犯人が誰か、なぜそんなことをしたかということに重点を置き、サスペンスは犯人がどのように相手を追い詰めていくか、もしくは主人公が...続きを読む
  • 夜がはじまるとき
    初めてのキング
    切ない話、奇跡の話、怪異譚、胸糞悪い話と様々な短篇集
    『ニューヨーク・タイムズを特別割引価格で』が好きだった
  • 夜がはじまるとき
    短編集。
    『N』はわかったような、わかんないような。
    他は、まあそこそこ楽しめた。
    なかでも、色々な意味ですごいのが『どんづまりの窮地』。すごいというか、気色悪いというか、ゲンナリというか。
    こんな小説を書けるのは、キングしかいないだろう。まさに面目躍如。
  • 怪奇疾走
    どれもいい感じなのだがどうしてもキング御大と較べてしまうところがある。あと短編なので尻すぼみな話も多い。
  • 夜がはじまるとき
    原著2008年刊行、比較的新しいスティーヴン・キングの短編集。収録された6編ともホラー・オカルトの系譜に属する(ファンタジーっぽいものもある)。
    この中では「N」「魔性の猫」「どんづまりの窮地」が印象的だった。
    巻頭の「N」は強迫性障害の症例報告のスタイルで、いつもとは違うメモ書きの文体で始まるため...続きを読む
  • 夜がはじまるとき
    どの短編も人物が生き生きとしていて印象に残る。特に面白かったのは「魔性の猫」と、最後に収録されている「どんづまりの窮地」。

    「魔性の猫」は人間の殺し屋vs猫の殺し屋の車内での攻防がスリリングに描かれている。
    中でも猫が口の中に押し入ってくるシーンがまさかの展開で怖すぎた。
    「どんづまりの窮地」は綺...続きを読む
  • 夜がはじまるとき
    短編集。アメリカでは1冊のものを2分冊にしている。

    複数の手記を組合わせる形式をとったクトゥルー神話風の「N」。解説によるとキングには直接にクトゥルー神話に題材をとったものは少ないそうだが、前にも短編で1つ読んだことがあったな。

    超自然的なものは何ひとつ出てこないが身の毛もよだつ描写の「どんづま...続きを読む
  • 夜がはじまるとき
    まァ、面白かったのだけれど、短編集にしては読み辛くもあったな。なんでだろう。一番気に入ったのは救いのある話の「アヤーナ」。「どんづまりの窮地」は、いままでもフェスやら観光地やらに行って仮設トイレを使う際に感じていた不安感というか嫌悪感を具体的な形にしてくれちゃったワケで、これからその手のトイレを使う...続きを読む
  • 夕暮れをすぎて
    スティーブンキングの夕暮れをすぎてを読みました。

    哀しい不思議な出来事を描いた短編集でした。
    ホラーの味付けのある物語もあって興味深く読みました。

    最初の短編(ウィラ)と最後の短編(卒業の午後)は気に入ったのですが、暴力をテーマにした物語もあって全体の読後感としては自分とは肌の合わない物語だった...続きを読む
  • 夜がはじまるとき
    六話のお短編集。面白かったのは一話目と六話目。

    一話目の「N」はクトゥルー神話系かな。医者の手記や手紙で構成。世界は薄っぺらで不安定ですぐ近くにいる邪悪で大きな力を持つものが浸食してきているという強迫性障害を持つ患者の話が現実のように思えてしまう話。

    最後の「どんづまりの窮地」は、仮説トイレに閉...続きを読む