田中久稔のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
836
田中久稔
1974年福岡県生まれ。1997年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、早稲田大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学、ウィスコンシン大学マディソン校Ph.D.早稲田大学政治経済学術院助手を経て、早稲田大学政治経済学術院准教授。専攻は計量経済学、理論経済学
データを用いた実証研究が可能であるためには、経済学の理論は、明確に定義され客観的に観察可能な変数を用いて記述されなくてはなりません。「人生楽ありゃ苦もあるさ」とか、「元気があれば何でもできる」のような意味の不明瞭な命題には、どんなデータを対応させて、どんな分析をすればよいのか見当もつきません。そうではなくて、現実 -
Posted by ブクログ
タイトル通り経済数学の超入門書。経済学の本を読む時に数式が出てくるとついつい飛ばしがちでしたが、"入門の入門"という言葉に惹かれ淡い期待を抱きつつ臨んだものの、やはり難しかったというのが第一印象です。そもそも文系なのですが志望校の2次試験で数学があって微分はそれなりにやったし私大の選択科目はだいたい数学を選んだし、大学でも般教の中でも法学部ではマイナーな数学を履修したくらいなのですが、やはりブランクは大きかったですね。むしろ、それぞれの「ボックス」にある説明をもっと丁寧に細かくされた方が良かったかもしれないので、巻末の読書案内でチャレンジしてみます。ただ、経済学の中でもどう
-
Posted by ブクログ
こども用と侮るなかれ。結構な大人が知らない内容が色々書かれていると思われます。
また、ページ毎に課題みたいな感じで、お家の人と○○について話し合ってみようと書かれているのですが、内容ががなかなかヘビーでお家の人も試される本だと思います。
40代のおじさんですが「日本は何故GDPが減ってしまったのか?」に自信をもって答えることが出来なさそうです。生産性が低い第三次産業に従事する人が増えたことや、景気が冷え込んでることが要因だとは思いますが、それだけじゃなさそうですしね。
まぁ、ただ、この本読んでこどもと親が日本経済について会話が出来る家庭ってのはいい家庭なのは間違いなさそうです。 -
Posted by ブクログ
理論分析と実証分析。計量経済学。経済データの整備で主流は実証分析にシフトした。
クールノー「数学的原理」
サミュエルソン「経済分析の基礎」新古典派的総合
デルタ・イプシロン論法。
限界便益=価格になったとき、無差別となる。
一階の条件=最大または最小。
二階の条件=二階微分が負なら極大を示す。
テイラー展開=高次の多項式を近似で二次関数で置き換える。
効用関数=コブダクラス型効用関数、代替弾力性一定型効用関数、レオンティエフ型効用関数。便益関数と同じ。
限界効用は偏微分を使う。
多変数関数の最大化。予算制約の中で。ほとんどの問題は制約付き最適化問題。ラグランジュの未定乗数決定法を使う。 -
Posted by ブクログ
経済学に興味があるけれどどこから手をつければいいか分からない人が、最初に読むのに最適な一冊ですね。「微分、偏微分、最適化問題、差分方程式、動的計画法など、経済学に登場する様々な数学に出会います。特に、経済数学では最も重要なテーマである最適化問題が中心的なトピックになります」
この本だけでは足りないので、この次の本は、経済学の本ではなくてもう少し本格的な「経済数学」の本を読むのがいいと思います。結果的にその方が近道だと思います。
第7章で「ポントリャーギンの最大値原理」や「オイラー方程式」、第8章で「ハミルトン・ヤコビ・ベルマン方程式」まで取り上げています。
「このように、現代的なマクロ経 -
Posted by ブクログ
経済学で使われる数学についての入門書です。
著者は「はじめに」で、「本書は、通常の「経済数学入門」ではなくて、「読者が経済数学に入門する気になる勧誘広告」みたいな本」だと述べています。数式が登場するのは、ほぼすべてコラムの囲み記事だけにほぼ限定されており、本文は縦書きの文章で説明がなされています。
本書のねらいは、経済数学を学ぶことではなく、経済数学を学ぶことへと読者をさそうといってよいのでしょう。経済学を学ぼうとしている読者で、数学を前にして躊躇しているひとの苦手意識を引き下げることに焦点をあてるという著者のもくろみは、おもしろいと思いました。ただ、いくつかの数学的な概念について直感的な