田代泰子のレビュー一覧
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差し当たり上下巻まとめて。記憶に残る論点の箇条書き。
・世界が(そして日本自身も)その「特異さ」に注目した戦後日本の「日本らしさ」は、戦中に官僚組織が作り上げ、戦後占領軍が育てたものであって、東洋と西洋の違いなどの話ではなかった。その意味で、確かに占領軍によって日本は変わった(飛躍的に自由が増した)であろうが、しかし、戦中から保存された傾向も多かったのだ。正に「裕仁が君臨した昭和と云う一つの時代」。
・米軍と戦前エリートとの共同で進められた「不幸にも騙された天皇」像の製作。しかしほんの数箇月前まで、裕仁の名の下に対外的には侵掠を、対内的には驚く程の抑圧体制を敷いていたのである。天皇の扱いには日共ですら錯綜していて、デモ隊を率いていた徳田球一が「天皇に請願する」形を取ったのも事実。
・右派も左派も、揃った様に戦争経験を「加害者の見えない被害」と描いた。具体的には東京大空襲や原爆体験。しかし日本は日本で、記憶に少しながら残る所では中国・朝鮮に対して、殆ど記憶から追放されている所では東南アジア諸国に対して領土的野心を持ち惨禍を齎している。大量の言説を生んだ「被害の記憶」に対して、埋没した「(アメリカ以外に対する)加害の記憶」。奇しくも、保守派が使用する「大東亜戦争」の語は「太平洋戦争」よりも主だった被害を適切に表している。
・日本に真の民主主義を持ち込もうとしながらも、植民地の宗主国の様な立場しか取れなかったニューディーラーたちの矛盾。日本人民の中から民主主義が生まれる可能性もなくはなかったが、これを伸長はさせられなかった。アメリカの主導で行う以上、占領軍に対する批判を徹底して抑える大検閲体制は避けようがなかった。
・アメリカ側の憲法草案”people”を「国民」と意図的に誤訳した日本側プロジェクト員。見事に国内の「外国人」達を法の庇護から押し出した。 -
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新入社員の当時を思い出してしまいます。
死ぬほど働くって言ううわさどおりに夜中でもメールのやりとりをしたり、議論で頭の回転の速さに置いてけぼりを食らたり、あなたの仕事は、なっていません!と(クライアントなのに!)怒らたり(笑)、etcあのころはかなりダメだしを食らったなぁと・・・。入社当時一番のカルチャーショックでした。
もちろん、一般の会社員と比べれば信じられないほど稼ぐ人たちだからっていうのもあるけど、頭が良くて上を目指す人たちっていうのはこういう人たちだな、と感じました。
まぁ、マッキンゼーは相当優秀な人材しか入れないらしいからねぇ。デキが違うといってしまえばそれまでなんだけど。
ところで、この本の内容は、マッキンゼーの基礎的な考えが詰まってます。これは、「仕事をする」という基礎的な部分ともいえますので、これから就職する学生や新入社員の方向けかな。さらりと読めますので読んでみて損はないと思います。 -
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今年から設定、8月の自主課題図書。
でも今年から時代は「震災後」で、もう「戦争」や「戦後」は流行らないってさ。
常に時代遅れの女、な私。
それでも、「震災後」を考えるにしても、あの戦争で何が起こって、日本人がどう行動し、何を考え、何を考えなかったか知ることは、大事だと思うんだけど。
この本読んでものすっごいいろんなコトを考えましたが。
正直、まとまり切らんかった。
要継続検討、的な。
引き続き考えるにあたっての、個人的メモ。
・敗戦・占領・上からの革命を「抱きしめる」
・戦争責任
・戦犯裁判
・日本国憲法
・アジアの視点の欠如
・日本人の二面性
知らないこと、忘れてることが多過ぎる。
そんなに昔のことじゃない。
知らないで済むことじゃない。 -
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ジョン・ダワー『増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人』(下)(2004)を読む。
昭和史を読むと正直、晴れやかな気持ちにはなれない。
殺りく、陰謀、権謀術策、まやかし、扇動などなど
人間社会の負の要素がぎっしり詰まっているからだ。
無論、昭和史に限ったことでなく、世界史・日本史を通読すれば
人類の歴史はおよそそんなことの繰り返しである。
確かに市井の人間が一日仕事をし、
あれこれ愉快でないこともあったが、
風呂につかり、ホッピーを飲んで、気分よく眠りについた……
というのでは歴史にはなりにくい。
いや、そうか?
ブログ、ツイッター、SNS(mixi、フェイスブックなど)を見れば、普通の人間の、普通の一日、
それほど普通でない一日が書かれている。
これからの歴史書はスタイルが変わるかもしれない。
国家や大組織の歴史と、
個人や小コミュニティの歴史が並行して記述される可能性もある。
ジョン・ダワーの著書は大所高所からの視点だけでなく、
庶民の文化や行動にも目配りしている点が想像力をかきたてる。
自分の両親、祖父母たちが
3月10日の東京大空襲で逃げまどっていたのが、
つい65年前のことである。
歴史のトビラが案外僕たちの日常生活のそこかしこにあるのも
少し考えてみればなんら不思議なことではない。
普段はそうしたトビラを見ようとしないから
見えないだけなのだろう。
晴れやかな気持ちにはなれなくとも、
歴史からいまを学ぶことはできる。
人間がダーク・フォースだけでなくフォースをも駆使できることを
静かに教え、諭してくれるのも歴史である。 -
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ジョン・ダワー『増補版 敗北を抱きしめて』(上巻)
(三浦陽一・高杉忠明訳)(2004)を読む。
1999年に原著が発行され、2001年に邦訳版を出版。
筆者が収集した写真資料を豊富に取り入れた増補版が本書である。
歴史を学んでいるといつも思うことがある。
僕たちが生きている現在は過去とつながっているという事実だ。
当たり前ではないかと思われるかもしれないが、どうだろう。
普段は目の前にあること、いまの暮らしがあることを
当たり前のように受けとめている。
しかし、過去のある時点まで時間を遡ってみると、
まるで異なる未来に進む可能性があった分岐点に行き当たる。
1945年8月の敗戦はそんな分岐点のひとつである。
連合国、とりわけアメリカの日本占領に関する戦略、戦術。
マッカーサー将軍の野心。
天皇制の存続と上からの民主主義。
憲法。参政権。
普段はそうした歴史的事実が
現在の自分の暮らしに直結している実感はない。
しかし、気づかぬからと言って、
あるいは目をつぶっているからと言って、
現在につながる歴史をなかったことにはできない。
時間と人間と社会が織りなす歴史の重みを
ひとたび実感してしまうと、
いまの暮らしが当たり前には思えなくなる。
そして、現在の政治や経済の混乱ぶりにも
原因と結果があることを知る。
ピュリッツァー賞受賞作。
本の目利き151人が選んだ「ゼロ年代(2000-2009)の50冊」
(朝日新聞社企画)にもリストアップされている。 -
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【特に役立ったキーワード、項目】
●最初の会議で問題を解決してしまう 〜「当初仮説」
●「80対20の法則」
●「エレベーター・テスト」(30秒で社長にプレゼン)
●「初めての問題など存在しない」
●「全く同じ問題は存在しない」
●インタビュー時に「刑事コロンボの戦術」を用いる
→せりふ例:「ごめんなさい、あと一つだけ」
●面接の相手を裸にしない
●礼状は必ず書く
●毎日一つチャートを作る(常に具体的に)
●「検討もつかない」は暗号(ヒントを見逃さない)
●関係者全員に事前報告する
●自分だけのメンター(師匠)を見つける
●つねに三つのものを持っていく
【一言コメント】
今読み返してみると、「世界最強」でもなんでもないのですが、
普通のビジネスマン、入社1年目くらいのコンサルタントにとっては、
それなりに役に立つことが書いてあるように思います。
(私も入社2年目くらいに読んで「目から鱗」でした。)
特に「エレベーター・テスト」は日々意識していくことが重要だと思われ。