田代泰子のレビュー一覧
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差し当たり上下巻まとめて。記憶に残る論点の箇条書き。
・世界が(そして日本自身も)その「特異さ」に注目した戦後日本の「日本らしさ」は、戦中に官僚組織が作り上げ、戦後占領軍が育てたものであって、東洋と西洋の違いなどの話ではなかった。その意味で、確かに占領軍によって日本は変わった(飛躍的に自由が増した)であろうが、しかし、戦中から保存された傾向も多かったのだ。正に「裕仁が君臨した昭和と云う一つの時代」。
・米軍と戦前エリートとの共同で進められた「不幸にも騙された天皇」像の製作。しかしほんの数箇月前まで、裕仁の名の下に対外的には侵掠を、対内的には驚く程の抑圧体制を敷いていたのである。天皇の扱いに -
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新入社員の当時を思い出してしまいます。
死ぬほど働くって言ううわさどおりに夜中でもメールのやりとりをしたり、議論で頭の回転の速さに置いてけぼりを食らたり、あなたの仕事は、なっていません!と(クライアントなのに!)怒らたり(笑)、etcあのころはかなりダメだしを食らったなぁと・・・。入社当時一番のカルチャーショックでした。
もちろん、一般の会社員と比べれば信じられないほど稼ぐ人たちだからっていうのもあるけど、頭が良くて上を目指す人たちっていうのはこういう人たちだな、と感じました。
まぁ、マッキンゼーは相当優秀な人材しか入れないらしいからねぇ。デキが違うといってしまえばそれまでなんだけ -
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今年から設定、8月の自主課題図書。
でも今年から時代は「震災後」で、もう「戦争」や「戦後」は流行らないってさ。
常に時代遅れの女、な私。
それでも、「震災後」を考えるにしても、あの戦争で何が起こって、日本人がどう行動し、何を考え、何を考えなかったか知ることは、大事だと思うんだけど。
この本読んでものすっごいいろんなコトを考えましたが。
正直、まとまり切らんかった。
要継続検討、的な。
引き続き考えるにあたっての、個人的メモ。
・敗戦・占領・上からの革命を「抱きしめる」
・戦争責任
・戦犯裁判
・日本国憲法
・アジアの視点の欠如
・日本人の二面性
知らないこと、忘れてることが多過ぎる。
そん -
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ジョン・ダワー『増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人』(下)(2004)を読む。
昭和史を読むと正直、晴れやかな気持ちにはなれない。
殺りく、陰謀、権謀術策、まやかし、扇動などなど
人間社会の負の要素がぎっしり詰まっているからだ。
無論、昭和史に限ったことでなく、世界史・日本史を通読すれば
人類の歴史はおよそそんなことの繰り返しである。
確かに市井の人間が一日仕事をし、
あれこれ愉快でないこともあったが、
風呂につかり、ホッピーを飲んで、気分よく眠りについた……
というのでは歴史にはなりにくい。
いや、そうか?
ブログ、ツイッター、SNS(mixi、フェイスブックなど)を見れば、 -
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ジョン・ダワー『増補版 敗北を抱きしめて』(上巻)
(三浦陽一・高杉忠明訳)(2004)を読む。
1999年に原著が発行され、2001年に邦訳版を出版。
筆者が収集した写真資料を豊富に取り入れた増補版が本書である。
歴史を学んでいるといつも思うことがある。
僕たちが生きている現在は過去とつながっているという事実だ。
当たり前ではないかと思われるかもしれないが、どうだろう。
普段は目の前にあること、いまの暮らしがあることを
当たり前のように受けとめている。
しかし、過去のある時点まで時間を遡ってみると、
まるで異なる未来に進む可能性があった分岐点に行き当たる。
1945年8月の敗戦はそんな分 -
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【特に役立ったキーワード、項目】
●最初の会議で問題を解決してしまう 〜「当初仮説」
●「80対20の法則」
●「エレベーター・テスト」(30秒で社長にプレゼン)
●「初めての問題など存在しない」
●「全く同じ問題は存在しない」
●インタビュー時に「刑事コロンボの戦術」を用いる
→せりふ例:「ごめんなさい、あと一つだけ」
●面接の相手を裸にしない
●礼状は必ず書く
●毎日一つチャートを作る(常に具体的に)
●「検討もつかない」は暗号(ヒントを見逃さない)
●関係者全員に事前報告する
●自分だけのメンター(師匠)を見つける
●つねに三つのものを持っていく
【一言コメント】
今読み返してみ -