田代泰子のレビュー一覧

  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    下巻は、天皇制の維持とアメリカの企図、新憲法制定、GHQによる検閲、東京裁判、など、いまだに議論の多いテーマが取り上げられています。ある意味、下巻は上巻よりもさらに読み応えがあります。

    最後にエピローグという章がありますが、これも白眉です。ここで、著者がこの本で言いたかった主要なテーマが、本のタ...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    そうか、戦後は米軍による検閲があったために空白部分がなかなか埋まらなかったんだ。
    自民党と米の関係があくまで強固な理由が分かってきた。
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    政治のトップからではなく、一般の日本人の視線から、敗戦をどう受け止めてきたかを豊富な資料を基に書いた、戦後史のベーシック。
    戦争責任・天皇制存続・憲法改正・メディア検閲など現代の問題も、この時代を抜いて語ることはできない。
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    「敗北は自己変革のまたとないチャンスである」と言い切るジョン・ダワーの歴史観はとてもポジティブだ。このことはおそらく、私たちが「あの戦争」を教室の中で否定的にしか捉えることを教えられなかったことに対するアンチテーゼなのかもしれない。リアリティをもって歴史を語るにはどうすべきか、考えるのにお薦めの1冊
  • マッキンゼー式 世界最強の仕事術
    日々の業務をより生産的にするための意識のヒントがまとめられていた良書であった。
    小さなテーマごとに、筆者の一流コンサルタント集団での経験とそこから得た学びがコンパクトにまとめられていた。

    特に印象に残ったヒントが2つある。
    1つは、「シングルヒットを打つ」意識を持つことである。毎回完璧(ホームラン...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    上巻にも共通して言えることだが、外国人が戦後の日本を語っているためにバイアスがないのが良い。自分自身日本人であり当時の話を見聞きする機会は圧倒的に日本人からが多いが、このようにイーブンな目線で戦争ならびに戦後を語られているので読み手も感情を抜きにして当時の様子を理解ができる。「菊と刀」「幸之助論」と...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    終戦直後の日本の世相を論じた本。戦争が日本から何を奪い、何をもたらしたかをこの本から考察できる。外国人が書いているため変にバイアスがかかっておらず、読む側も第三者的視点で冷静に考えることができ読みやすい。
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    戦後直後の日本の世相・風俗・思想を詳しく論述した書。外国人の視点であるため、白人の優生思想が若干見え隠れするものの、客観的であることが良い。日本人の著書だとやたら愛国的であったり戦争アレルギーが出てたりと思想が強いものが多いので。
    若干難しめの論述をしているのにもかかわらず、訳文が非常に優れてて読み...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    【本書のまとめ】

    1 天皇制の維持
    占領軍は、軍部と天皇の間に「くさびをうちこむ」ことで、日本帝国の様々な国策から天皇を切り離し、天皇の新しいイメージ(天皇を再び民の手に)を作り出す作業に加担しようとした。終戦間近の状況においては、天皇の無事が日本の無条件降伏に寄与するし、かつ戦後においては、天皇...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    象徴天皇制と戦争責任、東京裁判、新憲法制定など今尚、議論の対象となりながらも明確な答えを見いだせていない課題とGHQの下で急ピッチで進められた民主主義改革を扱った下巻。
    GHQによる徹底した検閲や憲法草案作成の過程など興味深い内容がいくつもある中でも「天皇制」について日本人では踏み込めないような鋭く...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    1945年8月、、、日本は敗戦を迎えました。 焦土と化した日本、たくましく復活した日本。
    名もなき一般の人々がどのようにこの時期を過ごしたのか、非常に興味深い話がつづられています。
    デリケートなカテゴリーの話でもあり、非常に労を尽くして書かれたと推察されます。

    ただ、、、字が小さく、非常に中身が濃...続きを読む
  • マッキンゼー式 世界最強の仕事術
    80対20の法則、マッキンゼーは3という数字が大好き。マッキンゼーという会社の仕組みを上手くまとめてあった
  • マッキンゼー式 世界最強の仕事術
    マッキンゼーについて知りたくて読書。

    大前研一さんや勝間和代さんを通じて知ったマッキンゼー社。その強さ、特徴を知りたいと思う。事実から始め、事実から仮設を作り、解決策を考える。

    厳しくても、出身者の多くが多彩な分野や上級職へキャリアパスしている点からも同社が学校のような存在であることが分かる。そ...続きを読む
  • マッキンゼー式 世界最強の仕事術
    いろいろな方が良書と薦められていたもののなかなか手に取れなかった一冊。マッキンゼー式と言いつつも、この手の自己啓発書を大量に読んでいる私にとってはそれほど目新しい発見はなかったものの、わずか2年ほどの在籍でここまでの学びがあるマッキンゼーという会社の凄さと、アタリマエのことを当たり前にやる難しさが改...続きを読む
  • マッキンゼー式 世界最強の仕事術
    海をすべて沸かすな
    大きな絵を見る、何故そのことに時間を費やしているのか?
    選択と行動
    マッキンゼーの人ですら当たり前のことを悩んでいる
    事実を集める、仮説を立てる、検証する
    mece3つに分類しすると決めているから、逆に分けることができる。枠をつくっているから、そのことに時間をかける必要がない
    ...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    上巻は戦後文化を主、下巻は政治的な背景を描いている。混沌とした時代に生きた人々の希望は民主主義、戦争放棄というまやかし、経済発展のみを拠り所とした悲しいものである。だがそれが功を奏し、日本は先進国の仲間入りをした。日本は運が良かった。運のみで発展をとげたと言っても過言ではない。問題はこれからの時代。...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    差し当たり上下巻まとめて。記憶に残る論点の箇条書き。

    ・世界が(そして日本自身も)その「特異さ」に注目した戦後日本の「日本らしさ」は、戦中に官僚組織が作り上げ、戦後占領軍が育てたものであって、東洋と西洋の違いなどの話ではなかった。その意味で、確かに占領軍によって日本は変わった(飛躍的に自由が増した...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    天皇は何故戦争責任を問われなかったのか。
    それは元々占領軍が事前に決定していたことだった。
    彼らはもし天皇の戦争責任を追及したり死刑にしてしまったりすれば
    日本人は大混乱を起こし、破滅的行動に出るだろうと考えた。
    しかし実際は大多数の国民にはそんなことに関心はなく
    占領軍の懸念は杞憂だったことが分か...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    戦後GHQ占領下の日本を描いた大著。

    GHQによる上からの圧力によりそれまでの軍事国家から
    民主主義への転換を迫られた日本。
    読んでいて思うのは戦時中の軍国主義的風潮も
    戦後の民主主義的風潮も支持すべき対象が変わっただけであり
    「お上に従う」という側面に変化は感じられない。
    確かに民主主義という方...続きを読む
  • マッキンゼー式 世界最強の仕事術
    新入社員の当時を思い出してしまいます。

    死ぬほど働くって言ううわさどおりに夜中でもメールのやりとりをしたり、議論で頭の回転の速さに置いてけぼりを食らたり、あなたの仕事は、なっていません!と(クライアントなのに!)怒らたり(笑)、etcあのころはかなりダメだしを食らったなぁと・・・。入社当時一番の...続きを読む