塩崎賢明のレビュー一覧

  • 復興〈災害〉 阪神・淡路大震災と東日本大震災

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    ネタバレ

    神戸大学で,都市政策・住宅政策の専門家として,阪神・淡路大震災
    の復興の過程を見つめてきた著者は,復興の過程において,「力尽き
    て命を落としたり,家庭が崩壊したり,町や村が衰退したり」といっ
    た,「災害後の被害」が出てくることに気づきます。時に,行政主導
    の復興策が引き金ともなる災害後の被害,復興過程の被害(=復興災
    害)をどうしたら防ぐことができるのか。それが本書のテーマです。

    行政も万能ではないですから,失敗はつきものです。特に,未曾有の
    災害からの復興は,一つ一つ手探りの状態の中でやっていくしかない
    わけで,どうしても後手後手に回っていく部分はあるし,見落として
    しまうこともある。それ

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    2015年03月06日
  • 復興〈災害〉 阪神・淡路大震災と東日本大震災

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    報道されることの少ない災害からの復興過程について改めて考えることができた。
    神戸では復興と銘打って造られた空港や地下鉄が赤字だったり、再開発ビルのずさんな運営管理。
    東北では広範囲ゆえの課題や、人材不足、寒冷地仕様ではない仮設住宅。
    今後起こりうる大規模災害など憂うべき事柄ばかりだけど、木造仮設住宅の話が明るさを感じさせてくれた。

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    2015年01月30日
  • 復興〈災害〉 阪神・淡路大震災と東日本大震災

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    筆者の意見が現実に沿っておらず、理想論を語りすぎている。
    震災で仕事や家族を失い貧困に落とされたりアルコール依存に陥る事例というのは確かにあるだろう。しかし震災から何年も経った後にそれらも全て被災者として十分支援すべきだと強く主張するが、震災でなくても不況や事故など本人に非が無いのに同様に貧困や精神的な障害に至る事例などはたくさんある。それらに対して被災者だけをことさら優遇とも言える支援するのはなぜなのか。他の貧困者や精神障害と同様に社会のセフティーネットの枠で支援していくのが筋ではないのか。被災者だけを人生の最期まで手厚く支援していくというのは、それこそ筆者の言う財政の使いみちとしていがなも

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    2023年11月25日
  • 復興〈災害〉 阪神・淡路大震災と東日本大震災

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    災害情報伝達を業務とする我々は、発災時のみならずそのあと3日が生存に重要、と言い続けているのだけど、さらにその先にあるハコモノ行政と商業地・住居の整理の問題について経験則をまとめた新書。あんまり答えめいたものはないのだけど、文句ばかり言っても始まらないので、平常時からコミュニティを強固にしておき、災害時にも繋がれるインフラを安価に維持しておくということなのではないかと個人的には帰結している。

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    2017年12月10日
  • 復興〈災害〉 阪神・淡路大震災と東日本大震災

    Posted by ブクログ

    阪神淡路の復興の在り方の確認から始める本書には非常に好感が持てるし、
    必要なステップだと思われる。

    復興災害は主に、住まいとコミュニティにかかわる。
    そもそもが住まいを変えるということは
    それ自体が労力のかかることであって、
    それを減らすようにすることは社会的なコストの削減に資する。

    東日本大震災はさらに広大な土地かつ、別の要因も抱えている。
    そういった中ではさらに柔軟に対応していくことが必要だろう。
    上から下まで多くの日本人が驚き、恐れた災害である。
    地震だけでも10年で済む話ではないのだ。

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    2016年01月06日
  • 復興〈災害〉 阪神・淡路大震災と東日本大震災

    Posted by ブクログ

    「人災」という言葉があるので「復興災害」という概念付けは定着しないだろうなぁ。
    結局、復興に際して「国が、行政が、人間が」その愚かさのゆえに、さらに傷を深くするということ。

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    2015年01月29日