生田與克のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
日本は海に囲まれた島国だ。国土の面積は約38万㎢で世界の61番目だが、その細長い形状から海岸線の長さは3万5,558㎞もあり、何と豪州、米国を抑えて世界第6位だそうだ。そして「ここまでは自国の海」と決められている国土から200海里の排他的経済水域が国土面積の約12倍の447万㎢で、これも世界第6位だ。暖流と寒流が流れ込む豊かな海に囲まれて、日本が昔から海の幸に恵まれていたのも納得だ。そして山があり森があるのできれいな水がふんだんに使え、魚を美味しく料理するのに最適な環境なのだ。
著者は東京の築地市場にある魚河岸の三代目、海産物を美味しく食べる方法を熟知している魚のプロフェッショナルだ。旬の、身 -
Posted by ブクログ
<目次>
プロローグ 魚とうまくやっていこうぜ!
第1章 日本の魚が世界一うまいワケ
第2章 魚をおいしく食べ続けるために
<内容>
この本を読んで、カリカリした。怒りがこみあげてきた。官僚の、企業の勝手さ。プロローグは事実が並ぶ。第1章は日本の魚の美味しさ、素晴らしさが並ぶ。が一転第2章は、日本漁業のじり貧と言うか、末路が載っている。このままではおそらく、日本の漁業は破綻するだろう。そればかりか世界の鼻つまみ者になり(すでになっているかも)、今日本に訪れている観光客に見放され(和食のベースに魚があるからだ)、日本の衰退は加速度的になるのではないか?
それは、おそらく経済成長と -
Posted by ブクログ
カバーのフォント、とにかくひどすぎる。
こんな文字使って、何を表現したいのだろうか…。
と思いながら読み進める。
ホッケが小さくなったのは結局、漁獲量の減少が原因だという話。かつてのニシンを引き合いに出しての説明は、よく聞く説であるし、知っていることではあるが、それから何も反省していないのか日本の漁師たちよ。と思わずにはいられない。
本書では漁師だけにその責を求めるのではなく、広く政府の政策にも呼びかけが必要だとしている。その意図には充分賛同するが、いかんせん各章の節毎に表示されるフォントをみて、説得力がガタ落ちだよなあ、と残念な気持ちになるデザインである。