山上たつひこのレビュー一覧

  • 戦争×漫画 1970-2020
    戦争を題材にした漫画を集めたもの。この漫画を手に取ってみる人はどれくらいいるのだろう。また買って読む人はどれくらいいるのだろう。
    戦争を知らない自分も含めて、戦争とは何かを正しく理解できるのだろうか。
    でも漫画を通して理解できることは少なくはないはずだ。
  • 羊の木(1)

    映画から来ました

    作者の名前が。
    こち亀の人の昔のペンネームに、似てました。
    日本の人口が減ったらいつかこうなる日もあるのかな。と思ったら続きを読まずにはいられない。
  • 羊の木(1)

    いい意味で気持ち悪い

    よくもまぁこんな気持ち悪いもん描いたなって思います。(誉め言葉)ヒューマンドラマ系が好きな人にはお薦めです。その中でも明るい系、感動系が好きな人は辞めた方がいいです。
  • 羊の木(1)
    「危ういバランス感の上に繰り広げられる日常」

    元受刑者を地方都市へ移住させる政府の極秘プロジェクトが巻き起こす、ある漁村の顛末記。山上たつひこのストーリーと、いがらしみきおの記号的で空虚な絵のタッチが不思議なマッチングを見せている。日常風景に民俗的なホラーとギャグが重なり、展開の緩急も読めない。名...続きを読む
  • イブニング 2014年6号

    海賊と呼ばれた男!

    「海賊と呼ばれた男」がコミカライズ版だけど読めて嬉しい~。持ち運びに便利だから、小説版も電子書籍で読めたらいいのにな。
  • 羊の木(4)
    ストーリーがどんどん膨らんで展開していく。でも、話がバラバラにならずにまとまってる。根っこの主題がはっきりしてるからかな。どことなく不気味で、シリアスでちょっと恐いマンガやけど、ところどころにブラックな笑いも織り交ぜられてて、他ではなかなか味わえない空気感。既に次巻が楽しみです。
    巻末の書き下ろし短...続きを読む
  • 羊の木(3)
    『のろろ祭り』が終わって一段落したと思ったら、新住民同士が妙に近づいたり、彼らのうちの誰か一人にとてつもない過去があると判明したり。市長も何か怪しいしね。話の展開のテンポがとても良いのかなと感じます。上手く表現できないので、ちょっとでも興味のある方は読んだほうが良いと思います。
    今巻の書き下ろしの短...続きを読む
  • 羊の木(2)
    第1巻が起承転結の『起』なら、今巻は正に『承』。メインは『のろろ祭り』。話の本題・核に入ってきたなと。。祭りで発生するトラブルの中で、街に元々住んでいた人々と移住してきた人達の間での微妙な心理の変化が刻々と描かれていて、あっと言う間に読み終えてしまった。後半には新たな人物や問題も発生して次巻さらに期...続きを読む
  • 火床より出でて
    山上たつひこ、という名前であれっと思った。


    確認してやはり、がきデカの人だ、と、思ってちょっと驚く。
    ビーバップの木内氏の作品もそうだったけれど、絵によって表す人はここまで、多くの言葉をその裏にひたひたと溜めていたのだなと。ひとつひとつの描写がまさに精密でなにかを穿つかのように、絞り出されること...続きを読む
  • 羊の木(1)
    全然笑えない、でも笑えちゃう。
    無責任な市長が行った前代未聞のプロジェクト。
    不穏な空気が充満する町、l何が起こるのか分からない気持ち悪さ。
    嫌な汗をかきながらもページをめくる手が止まりません。
  • 羊の木(1)
    人が人を殺すときってどんな心境なんだろう?と考えた事がある。

    対象に明らかな殺意や憎しみを持って殺人を犯す人間と、平穏に日常を暮らす人間のとの溝は、たった一筋の溝ではあっても、想像を絶するほど、とても暗くて深い。

    殺人事件を起こした11人の受刑者を、平穏に生活するひとつの町が更正の為に迎え入れる...続きを読む
  • 戦争×漫画 1970-2020
    全体的に穏やかな語り口の作品や戦場そのものよりも市井の人々を描く作品が多いように思われた。また、戦争を経験していない作家の作品も多く、同じく戦争を経験していない私には心強く感じられた。

    特に印象深かった作品は以下

    「菜々子戦記」さそうあきら
    お馬鹿さんな菜々子が、無学だったことで戦争の話題で人を...続きを読む
  • 羊の木(1)
    凶悪犯罪を犯した受刑者たち
    その受刑者たちの受け皿になろうとしているのが
    過疎化が進む魚深町。

    その秘密を知るのは市長をはじめとする3人のみ。
    もやっとした違和感が漂いながらも
    新住人たちと住人達は伝統の祭りにとりかかるが…

    ひい~
    なんだこのマンガ!
    思わず笑ってしまうところがあるけど
    全体に...続きを読む
  • 羊の木(5)
    不思議な読後感。
    新しい住人として迎え入れられた犯罪者たちに、少しばかりの愛は与えられるのだろうか。
    いがらしみきおの人を不安にさせる絵やセリフ回しは妙に癖になる。
  • 羊の木(1)
    町の極秘プロジェクトははたして
    成功だったのかどうかは、結局の所
    読者に委ねる形で幕を閉じたけど、
    この危険な状態の連続に終始ドキドキさせられた。
    人は変われる部分もあるし、どうしても
    難しい部分もある。割り切れるものじゃない。
    元犯罪者との共存について、私たちであれば
    どう接し考えていくべきなのか...続きを読む
  • 羊の木(1)
    絵の雰囲気と、作品の世界観のギャップがいい。

    元凶悪犯を更生するために小さな漁村に、
    秘密裏に住まわせるプログラムが始まる、
    という設定がまず面白い。
    秘密を知るのは町長をはじめとした村の実力者3人。
    しかし、異変を感じ始める町民もでてきて、
    ついに事件がおこる…。

    登場キャラの人間性もリアルで...続きを読む
  • 羊の木(5)
     連載当初から読んでいた本作も、ついに完結。山上たつひこ氏、いがらしみきお氏の両氏にお疲れ様でしたと言いたい。人間の業の表現の追求や、ある種の「社会実験」風の設定が興味深かった。

     誰かがよかれと思ってやったことが、その逆の結果になることもある、その逆もしかりということを表したエピソードが、色々な...続きを読む
  • 羊の木(4)
     読んでいると、まるで自分が作中の地方都市「魚深市」にいるような気分になってくる。舞台や小道具は現代だが、そこはかとなく昭和的な空気を感じる。

    今回はかなりきわどい、また悲惨な描写がある。読む際にはご注意を。

    市長が好き。市長がんばれ。
  • 羊の木(1)
    ページの合間、コマの合間に漂う不穏さと狂気と紙一重の
    おかしさ、緊張感。さすがです。
    山上といがらしセンセの奇跡のコラボ。
    まだまだ楽しみにしてますっ!
  • 火床より出でて
    『羊の木』の系統だと思って買った。長かった。
    物語の主要なテーマとなる「犯罪被害者・加害者を取り巻く環境と社会運動」等の背後にある膨大な事件の存在、社会運動の理想や理論展開などの記述がしっかりしている。
    段々のめり込んだ。
    探偵としての調査の実際的な流れや駆け引きがリアルだった。
    犯罪被害者・加害者...続きを読む