山上たつひこのレビュー一覧
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購入済み
映画から来ました
作者の名前が。
こち亀の人の昔のペンネームに、似てました。
日本の人口が減ったらいつかこうなる日もあるのかな。と思ったら続きを読まずにはいられない。 -
購入済み
いい意味で気持ち悪い
よくもまぁこんな気持ち悪いもん描いたなって思います。(誉め言葉)ヒューマンドラマ系が好きな人にはお薦めです。その中でも明るい系、感動系が好きな人は辞めた方がいいです。
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Posted by ブクログ
ネタバレ第1巻が起承転結の『起』なら、今巻は正に『承』。メインは『のろろ祭り』。話の本題・核に入ってきたなと。。祭りで発生するトラブルの中で、街に元々住んでいた人々と移住してきた人達の間での微妙な心理の変化が刻々と描かれていて、あっと言う間に読み終えてしまった。後半には新たな人物や問題も発生して次巻さらに期待大。
それ以上に面白かったのはが、付属の書き下ろし短編『浜辺』。『のろろ祭り』の過去にまつわる物語だそう。まさにオレの好きなモヤモヤの残る感じのお話。読んだ感想は、こういう事ってあるよな〜って。世の中どこか違った方向に向かっていても、多数の人がそれに疑問を抱かずに、その空気のままその方向に突っ走る -
Posted by ブクログ
山上たつひこ、という名前であれっと思った。
確認してやはり、がきデカの人だ、と、思ってちょっと驚く。
ビーバップの木内氏の作品もそうだったけれど、絵によって表す人はここまで、多くの言葉をその裏にひたひたと溜めていたのだなと。ひとつひとつの描写がまさに精密でなにかを穿つかのように、絞り出されることのはへの執着に一瞬、言葉を失う。
物語は奇しくも、木内氏が選んだようにぴたりと探偵にとどまる。どうしてなんだろう?絵から文章に転じる際になにかしら、探偵というヒロイックな孤独にシンクロする、そんな引き寄せの化学反応でもあるんだろうか。
兄を殺された医者の息子が知ろうとする、被害者家族の現状。偶 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人が人を殺すときってどんな心境なんだろう?と考えた事がある。
対象に明らかな殺意や憎しみを持って殺人を犯す人間と、平穏に日常を暮らす人間のとの溝は、たった一筋の溝ではあっても、想像を絶するほど、とても暗くて深い。
殺人事件を起こした11人の受刑者を、平穏に生活するひとつの町が更正の為に迎え入れるところから物語がスタートする。
作品中には、得体の知れない嫌な緊張感が張り詰め、ささいな事でその糸は切れてしまうのではないかという不気味さが漂う。
普通の人間が殺人を犯した人間に対して感じる「恐怖と異質感」が作中つねに付きまとい、読んでいても心が落ち着かない。
土着の祭り、「のろろ祭り」の詳細も -
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Posted by ブクログ
ネタバレ全体的に穏やかな語り口の作品や戦場そのものよりも市井の人々を描く作品が多いように思われた。また、戦争を経験していない作家の作品も多く、同じく戦争を経験していない私には心強く感じられた。
特に印象深かった作品は以下
「菜々子戦記」さそうあきら
お馬鹿さんな菜々子が、無学だったことで戦争の話題で人を傷つけたり理解できなかったりして、一生懸命歴史を勉強する。私もそういう気持ちを持ち続けようと思わされた。
「LOVE STORY’KILLED.」高橋しん
これは元々好きな作品。戦争のぐちゃぐちゃの醜さや人間の極限の精神状態はこんな感じなのかなと想像する。「なにするんですかぁ」の無力さ無機質さがこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ連載当初から読んでいた本作も、ついに完結。山上たつひこ氏、いがらしみきお氏の両氏にお疲れ様でしたと言いたい。人間の業の表現の追求や、ある種の「社会実験」風の設定が興味深かった。
誰かがよかれと思ってやったことが、その逆の結果になることもある、その逆もしかりということを表したエピソードが、色々な意味で光っていた。
「おっかあ」さんは気がついたらあんな光景を見ることになって、本当に驚き、恐怖したことだろうと思う。しかし、漫画的には迫力のある絵だった。
海で思いがけない壮絶な光景を見て、生きる気力を取り戻した少年の警官とのやりとりのシーンも良かった。「壮絶な光景」も迫力のある絵だった。