山上たつひこのレビュー一覧

  • 羊の木(1)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     昔の日本文学の香りがする漫画。
    原作 山上たつひこ氏
    作画 いがらしみきお氏

    現代日本の閉塞した空気感をよく表現している。
    後書きの対談も必見。




    寺田君GJ!

    0
    2012年01月16日
  • 火床より出でて

    Posted by ブクログ

    『羊の木』の系統だと思って買った。長かった。
    物語の主要なテーマとなる「犯罪被害者・加害者を取り巻く環境と社会運動」等の背後にある膨大な事件の存在、社会運動の理想や理論展開などの記述がしっかりしている。
    段々のめり込んだ。
    探偵としての調査の実際的な流れや駆け引きがリアルだった。
    犯罪被害者・加害者の苦悩を初めとして、複数の大きな人間的テーマを扱っている現代小説。
    時が経っても鑑賞に堪える小説にしたかったからこそ、文章に独特の癖や味をつけたのかもしれないと思った。

    0
    2012年01月16日
  • 羊の木(1)

    Posted by ブクログ

    怖~いマンガです。
    とある日本の地方都市。かつては海上交易で栄えた港町。名を魚深市という。その町が、犯罪を犯し刑期を終えた元受刑者を地方都市へ移住させる政府の極秘プロジェクトの試行都市となる。一般市民には何も知らせずに元受刑者の過去を隠し転入させるこのプロジェクトの行方は!?

    0
    2011年12月20日
  • 羊の木(1)

    Posted by ブクログ

    先輩が貸してくれた。早稲田の喫茶店フェニックスにて読む。おっかない漫画だった。
    過疎に悩むある地方都市で極秘プロジェクトが進んでゆく。かつて凶悪犯罪を犯した11人の受刑者を受け入れていく。この全容を知るのは、わずか3人。
    その3人のうちでも、仏壇いづやの店主の自意識過剰な反応が、薄気味悪く、何にもまして興味深い。これからどのように絡んでいくのか。
    『冷たい熱帯魚』、『モリノアサガオ』を彷彿させる異質な作品。皮膚感覚の気持ち悪さを描けている。

    0
    2011年12月19日
  • 羊の木(1)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この世界では刑に服すというかたちで罪を償うことが制度として認めてられている。
    そう僕たち(彼らは)ははやり直すことが出来るのだ。
    でも現実はどうだ?
    務めを終え出所した彼らに一般的な暮らしを過ごす場所は用意されているのだろうか。
    自業自得とはいえそこにはあまりにも辛い人生が待っているのだ。
    キレイごとでもなんでもなく制度として僕たちはやり直すことが認められているにも関わらずだ。
    彼らの唯一といってもいい受け皿であるその筋への規制がますます強まるなか、現実的に起こりうる問題。
    その解決策として実験的に国は出所した凶悪犯罪者たちの素性を隠し一般人として、ある一つの町に住まわせるところから物語は始ま

    0
    2012年01月23日
  • 羊の木(1)

    Posted by ブクログ

    学習マンガリストから。そこはかとなく醸し出される、何となく嫌なムードは好物なんだけど、この絵がやっぱ、どうしてもキライ。この絵だからこその雰囲気なのかもしれないけど、他の絵で読めたら…って思ってしまう。原作と漫画が別人なだけに、それも可能だったはずなのに…。

    0
    2024年04月04日
  • 戦争×漫画 1970-2020

    Posted by ブクログ

    戦後生まれの私達は、映像や語りでしか、戦争を知らない。それをどうにか理解したい。アプローチは異なるが、どの漫画も不条理な戦争を知らせてくれた。

    0
    2023年03月23日
  • 羊の木(5)

    Posted by ブクログ

    山上たつひこは巻末の掌編が意外なくらいよかったので、こうい薄っぺらい発想のある人なのだなと、ギャグ漫画だけでない才能を感じた。
    いがらしみきおに作画を依頼したのは、果たしてよかったのかは疑問。

    事件が起こりすぎて回収出来ずに終わった感あり。読後に映画を見たが、こちらは整理しすぎていて既視感のあるドラマみたいであった。

    0
    2022年01月02日
  • 王子失踪す

    Posted by ブクログ

    p.263
    "「人はそれぞれ『お化け』のようなものを背負わされてこの世に生まれて来る。人はそのお化けに一生つきまとわれ、見張られ、操られ、値踏みされ続ける」"

    "生まれるときに背負わされたお化けはその人間にとって唯一無二のもの"

    蛇が愛おしくなるし、大根が食べたくなる。

    0
    2021年12月26日
  • 戦争×漫画 1970-2020

    購入済み

    。。。

    心に残る面白さの漫画も一部あったけど、ほとんどの作品は、心の中が『ぽかーん…』となる『え?ここで終了なの?え?』ってなるよくわかんないなぁって印象でした。

    戦争ってもしかしたらそれだけ訳のわからないモノなのかもしれないなぁ…と自分なりに思ってしまった。イマイチなんだかワカラナイ、得体の知れないモヤモヤしたへんてこりんなナニカ。

    よくわかんないけど多分「空虚」に近いモノのような気がしました。

    0
    2021年07月18日
  • 羊の木(1)

    Posted by ブクログ

    hows going if you are. the crisis in near here. anybody keep dark mind..

    0
    2018年05月25日
  • 羊の木(1)

    Posted by ブクログ

    市長が元受刑者を極秘に受け入れるプロジェクトから市井の人々が変化していく様を描く。
    ぶつだんやの親父の顔は面白いがなかなかの漢。

    0
    2015年11月19日
  • 羊の木(5)

    Posted by ブクログ

    人が目を背けたくなるようなテーマをうまくまとめてると思う
    情をかけても変われる人と変われない人の両方が出てくるねって話

    0
    2015年03月13日
  • 羊の木(1)

    Posted by ブクログ

    1〜2年ほど前にラジオDJの伊集院光さんが気になって追っかけたいと言ってた、山上たつひこさんの『羊の木』。自分の中でもずっと気になってたので。まず、自分から読んでみようとは思わないけど、人伝で気になったので。日々、色んな本や漫画が発行される中で、本との出会いってあるなって。能動的に読もうとは思わなかった本ともっと出会いたいなと思う。
    内容はまだ人物紹介が中心。差別的な気持ちとか差別してはいけないっていう理性が、矛盾しながら葛藤してる人の中の気持ちが、うまく表現されてるなと。次巻にも期待です。

    0
    2013年11月12日
  • 羊の木(1)

    Posted by ブクログ

    極めて小さなコミュニティで起こる、極めて異質な出来事。

    地方都市なら、なくはないかも。と、思ってしまうのは自分が地方都市民だからだろうか。

    展開に緊張しつつ、不思議な世界に夢中にならざるを得ない!

    0
    2013年07月12日
  • 羊の木(1)

    Posted by ブクログ

    三巻まで読んだけどまだ先が見えない。元受刑者達が田舎の街でどの様な役割を成すのか? 作者の意図は?
    展開が気になる…

    0
    2013年04月08日
  • 羊の木(1)

    Posted by ブクログ

    『法律は普遍的なものの集合だけど、殺人は究極の個人体験だ。法律という網で殺人という個人体験を掬おうとすると、抜け落ちるものがいっぱいある。抜け落ちたものの中にこそ殺人の本質がある。そう僕は考えています。法律の網をくぐり抜けたものが何かというと、生理感覚や皮膚感覚、あるいは情緒を通してでないとそれは見えない。』
    と後の対談で山上さんが述べてますが、出所者11名を引き受ける市長。市でそうした対応が迫られることがあるのかそのあたりからして不明。故郷や縁故者分散させたほうがよさそうに思うが。
    改心した人もいれば、執拗に交際を迫ったり、絞殺犯が鶏を締めてたりホラーっぽい雰囲気もある。どちらに持って行こう

    0
    2012年10月07日
  • 火床より出でて

    Posted by ブクログ

    あの、山上たつひこが、こんな小説を書けるのか!ビックリでしたよ。
    タイトルがいい。(文庫化にあたって改題したようですが)
    このタイトルでミステリーだったら読まずにはいられません。
    が、ちょっと期待過剰だったのかもしれません。
    決してつまらないという訳ではないんですがね。
    オーソドックスなハードボイルド小説としては完成されてると思いますよ。

    0
    2012年03月21日
  • 羊の木(1)

    Posted by ブクログ

    もうすぐとんでもなくわるいことがおこりそうなところで、1巻は終わる。

    過疎化が進む村?で、三役が住民には知らせず、刑期を終えた元囚人を受け入れるという話。

    0
    2012年01月04日
  • 羊の木(1)

    Posted by ブクログ

    かつては海上貿易で栄えた人口13万人の港町・魚深市。住民の高齢化、人口流出、企業の撤退、過疎化…。日本の地方都市が抱える問題をこの町も背負っている。この町で、市長が、犯罪を犯し刑期を終えた受刑者を、更生促進事業として移住させる政府の極秘プロジェクトを受け入れた。それも市民には知らせず元受刑者の過去を隠し転入させるというのだった…。

    原作は(あの)山上たつひこ氏。とにかく不穏な空気の漂い方がスゴイ。犯罪経歴者に接する自分の心理が試されているようだ。バーチャルとはいえ、ある意味踏み絵的で怖いぞ。(2011/12/23)

    0
    2012年01月02日