松尾秀哉のレビュー一覧
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ベルギーで興味深い点がいくつか。
1.言語
ベルギーは北部がオランダ語圏、南部はフランス語圏となっており、言語は一種のアイデンティティのような位置付けになってる。20世紀後半にルーヴェン大学では言語分裂が起きたり、選挙では国家分裂の危機に陥ったほど、両言語間の確執は深い。ベルギーが1つの国としてま...続きを読むPosted by ブクログ -
チョコレートやワッフルに隠れた真のベルギーの姿が描かれている。小国ベルギーについて書かれた本は少ないので、非常に貴重な一冊。Posted by ブクログ
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現在ベルギーに住んでいる。何も知らずに住み始めたものの、街中の銅像や歴史的建造物に触れる機会も多いことから、さらっとは知っておきたいと思い手に取った。ベルギーが一つの国であり続けるために奮闘する歴代の国王の人間性や考え方に焦点をあてて歴史を語っており、とても分かりやすくおもしろい。地名がマニアックな...続きを読むPosted by ブクログ
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以前住んでいたベルギーの歴史を今頃になって勉強。
あちこちに挟まれた小さな国の大変さとシニカルなベルギー人を少し理解できたかな。
ベルギーは道ではない、国だ。Posted by ブクログ -
安定の物語シリーズ。ベルギーはEUのなかでも先進的なイメージだが、あまり知らなかった。意外に後進的というか国王が政治に介入することが期待されているかのような政治体制。言語がオランダ語とフランス語に別れ常に独立を含んだ議論、闘争が繰り返されてきた。大国に挟まれた小国ゆえの悩みと苦労というところだろうか...続きを読むPosted by ブクログ
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ベルギーは1830年にオランダから独立した若い国。プロイセン・ドイツやオーストリア、フランスなどに挟まれ、大国の思惑に翻弄されてきた国。フランス語とオランダ語の2言語国家という不安定さがつきまとう国。
このヨーロッパのど真ん中にあり、EUの首都を持つ国の歴史は面白いです。Posted by ブクログ -
ベルギーの歴史について建国以後、
特に大戦後を主軸に描く。
大戦期のエピソードは少ないが、
ベルギーの持つ文化的、民族的な多様性が
簡潔にまとめられており面白い。
この国の行く末について強い関心が湧いた。Posted by ブクログ