松尾秀哉のレビュー一覧

  • ヨーロッパ現代史

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    ヨーロッパの現代史はとにかくめちゃくちゃ、つまんない! 英雄はおらず派手な戦争も起こらない。挫折と妥協と不況と失業と低成長がずーっと続きます。ただ、このつまらなさこそが現代史であり、現在と直接繋がっている本当に知るべき歴史なのでしょう。本としては、若干事実の羅列に思える箇所もありますが十分に網羅的であり、事象・人物の背景や、その後の影響などの説明に心が砕かれていたと思います。

    2ヶ月ほど齧り付いて何とか読破しました。良い読書体験でした。

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    2023年08月02日
  • ヨーロッパ現代史

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    主に大戦後から現代までの欧州の動向がよくまとめられている。特に横のつながりがよく分かる。現代史を俯瞰する際に最適な良書。

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    2021年05月05日
  • ヨーロッパ現代史

    購入済み

    通史

    ヨーロッパの歴史ってわからない。新聞読んでわかったフリがいつものこと。そんな私に手助けしてくれました。

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    2021年05月02日
  • 物語 ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路

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    ベルギーで興味深い点がいくつか。

    1.言語
    ベルギーは北部がオランダ語圏、南部はフランス語圏となっており、言語は一種のアイデンティティのような位置付けになってる。20世紀後半にルーヴェン大学では言語分裂が起きたり、選挙では国家分裂の危機に陥ったほど、両言語間の確執は深い。ベルギーが1つの国としてまとまるのは、サッカーベルギー代表を応援する時だけだと揶揄されるのも理解できる。首都ブリュッセルは例外的に両言語とも使用されるらしい。現地の雰囲気を実際に行ってみて感じてみたい。

    2.独立までの道のり
    世界史でうっすら習った記憶もあるが大部分を忘れていた。近代まではフランスやオランダの支配下にあった

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    2021年04月12日
  • ヨーロッパ現代史

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    1950年を起点にして、2000年代までのイギリス、フランス、ドイツを中心に、適宜大きな動きがあったその他のヨーロッパ各国やソ連を含む東欧諸国の動向を簡潔にまとめている。序章において筆者が全体の流れを提示しているので、それを踏まえて読むことができる点が分かりやすさにつながっている。

    映画「リトル・ダンサー」で主人公の親と兄がストライキに参加していた描写が不思議だったが、サッチャー政権下で進められた経済改革が背景にあったと納得する副次効果を得られた。

    前後関係が分かりやすく書かれており、同時期の各国の動向を比較したり、一国の経緯を追って読むこともできる良書であると思う。

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    2020年06月18日
  • ヨーロッパ現代史

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    これは実に興味深かった!!欧州諸国を巡る最近の情勢に至るまでの「最初にこういうことが在って、それがこうなって、そこから現在の状況が生じている」が判り易く整理されている。なかなかの力作だと思う。
    大学教員である著者が携わった講義のための、幾つかの“ノート”を軸にしたということだが、英国、フランス、ドイツ、ソ連(ロシア)、そしてその他にスペインや北欧やベネルクス3国というような国々の変遷や、近年話題になっている情勢が説かれている。
    大変に参考になる。広く薦めたい感の一冊。

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    2019年05月29日
  • 物語 ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路

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    チョコレートやワッフルに隠れた真のベルギーの姿が描かれている。小国ベルギーについて書かれた本は少ないので、非常に貴重な一冊。

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    2018年08月23日
  • 物語 ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路

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    現在ベルギーに住んでいる。何も知らずに住み始めたものの、街中の銅像や歴史的建造物に触れる機会も多いことから、さらっとは知っておきたいと思い手に取った。ベルギーが一つの国であり続けるために奮闘する歴代の国王の人間性や考え方に焦点をあてて歴史を語っており、とても分かりやすくおもしろい。地名がマニアックなので、たまに地図を確認しながら読むとよいかもしれない。昨今のEU金融危機くらいまでの記述があるのもうれしい。
    世界史はどうも苦手だが、日本史と同じように、こうしてひとつひとつの国にしぼって考えると楽しめるのかもしれないという大きな気づきも得ることができた。

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    2018年04月03日
  • 物語 ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路

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    「ヨーロッパの十字路」と呼ばれるように、周辺の大国に翻弄されてきた国。通史で学ぶ機会は少ないが、ヨーロッパ史において常に重要な役回りを演じている。
    独立を果たしたオランダとは異なり、スペインに留まったことでベルギーは波乱の歴史を歩むことになる。毛織物の産地フランドルや大航海時代以降特に発展するアントウェルペンを擁することもあり、古くから大国間の係争地となる。
    19世紀に入りようやく独立を果たすものの、その歴史故の地域間での言語問題が国家を分断してしまう。分裂を防ぐために連邦制を取り入れるものの、地域間対立は今なお根深い。ワロンとフランデレンについて、「あちらを立てればこちらが立たず」という状況

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    2025年05月24日
  • ヨーロッパ現代史

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    内容は教科書のよう、つまり良い意味でヨーロッパの現代政治史がとてもバランス良く整理されまとめられており、非常にスムーズに流れを追えた。(ヨーロッパといっても、どうしても実質的には英仏独露の4カ国中心の記述ですが)
    力作と思う。

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    2021年09月11日
  • 物語 ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路

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    ネタバレ

    以前住んでいたベルギーの歴史を今頃になって勉強。
    あちこちに挟まれた小さな国の大変さとシニカルなベルギー人を少し理解できたかな。
    ベルギーは道ではない、国だ。

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    2021年09月04日
  • ヨーロッパ現代史

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    大戦の終了から冷戦へ、東西体制の崩壊からグローバル化へ。同時代にてニュースを見聞きしてきたものとしては、ちょっと臨場感が足りないというか、現場の熱さが伝わってこなかったのが少し残念です。

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    2021年05月22日
  • 物語 ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路

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    安定の物語シリーズ。ベルギーはEUのなかでも先進的なイメージだが、あまり知らなかった。意外に後進的というか国王が政治に介入することが期待されているかのような政治体制。言語がオランダ語とフランス語に別れ常に独立を含んだ議論、闘争が繰り返されてきた。大国に挟まれた小国ゆえの悩みと苦労というところだろうか。植民地コンゴへの対応だけは大国並みの収奪主義で歩調をあわせて、権益にしがみつく。親しみはわかないが、小国がどのように独立を維持するか、その苦労を学ぶべき国ということだろうか。

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    2018年02月11日
  • 物語 ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路

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    ベルギーは1830年にオランダから独立した若い国。プロイセン・ドイツやオーストリア、フランスなどに挟まれ、大国の思惑に翻弄されてきた国。フランス語とオランダ語の2言語国家という不安定さがつきまとう国。
    このヨーロッパのど真ん中にあり、EUの首都を持つ国の歴史は面白いです。

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    2014年11月18日
  • 物語 ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路

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    ベルギーの歴史について建国以後、
    特に大戦後を主軸に描く。
    大戦期のエピソードは少ないが、
    ベルギーの持つ文化的、民族的な多様性が
    簡潔にまとめられており面白い。
    この国の行く末について強い関心が湧いた。

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    2014年10月20日
  • ヨーロッパ現代史

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    主に英仏独露を比較する形で、第二次大戦後の各国の動きが描かれていています
    どの国も平坦な道を歩んで来られなかったのが概観出来たのが理解出来たと思います

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    2025年10月05日
  • ヨーロッパ現代史

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    ヨーロッパと言っても様々な国があり、地理的にも広範囲に及ぶ。そんなヨーロッパの歴史を網羅的に学ぶことは至難の業であり、執筆された著者には敬意を表したい。
    これだけを読んでも中々全体像は掴めないが、高校レベルの世界史の知識と、近年のヨーロッパ情勢をニュースで見ている人、ヨーロッパに何度か旅行に行ったり、英語と他の欧州言語を学んだことがある人になら、浅く広く理解を深めるのに適した本である。

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    2025年07月14日