藤井亜矢のレビュー一覧

僕らのポラリス

藤井亜矢

初コミックスであるにしてもきれいな画をさらっと描いているなぁ、という印象。それにしても少女マンガで延々と繰り返される「幼なじみ」パターンというのは、もしかして「親の決めた仲」の現代版、家の格や住んでいる地域、通っている初等科学校からしての分相応で知れた仲というようなものを指向する、保守的卓越化の願望の反映だろうか、と読みながら考えさせられた。

悪いひと

藤井亜矢

[cazumix]

短い〜ィ

結構珍しく表紙買い。実際良かったんですが何か短くねぇ？とやや物足りなさが残ったかな。浪が育に惹かれてく件をしっかり描写してくれたらキュンも一入だったんでしょうが最後にいきなりブッちゃけられて若干はてなマークが出ましたが(笑)。それでも真っ直ぐで案外芯が強い育の女気(？)だったり浪の生い立ち故の慣れすぎた孤独感や不器用そうな空気が結構ツボりました。他一短編入り、これスッと飛ばして丸っと一冊で浪と育読みたかったなぁ。

悪いひと

藤井亜矢

今版ホットロード？
表題作の他にもう一作入っているんだけど、
その作品と絵のタッチがだいぶ変わってる。
絵もだいぶ上手くなっているがわかる。
でも、まだまだかな
それでも、表紙の浪の力強いするどい目をした絵がいろんなコミックスの中でも目をひいて、正直表紙買いだった。
だけど、物語も不良とか憂いある子達が出てくる物語ではありきたりな感じがするけど、それでもなかなか面白く読めた。
別マぽくない作品だけど、こんな作風もあり。
これからの作品も少し楽しみにしてたいと思います。

僕らのポラリス

藤井亜矢

“「……ああ うん じゃあ すきだよ」
「はっ」「すばるのことすきだよ」「………」「あ バス来た」
「夜!誤解されちゃうから!オレらは親友だよな!な!？イキナリどーした!？」
「…だって 届けられるなら届けておきたいと思ったんだ 当たり前でも」”[僕らのポラリス]

「僕らのポラリス」
「バンビとライオン」
「遠い隣より」
「小鳥遊はいねは恋を知らない」
「それから3年後」

「僕らのポラリス」は(よくあるっちゃぁよくある設定だけど)最後二人の仲が戻って良かったなぁ。
「遠い隣より」が好きだ。
背が伸びたから、上から届けられるようになったってのが。

“「あの手紙だいぶ前に置いて…お前の反応なくてそのまま忘れてた…
その後はなんか意識して話せなくなって…手紙ばっか増えてた
…っあ——!もうここらへんで 勘弁して…」
「冬麻くん ぜーんぶお返事書くからねっ」”[遠い隣より]