わたし、海外旅行は好きですが、ドンキのようなコモディティ商品を売るディスカウントストアに外国人が大挙して訪れるような風景はほかの国ではあまり見たことはありません。日本でも実際に目にしたことはないのですが、実態は観光バスの後ろに輸送トラックがついてくるくらい凄まじいものらしいです。外国人に対応する様子をドンキの店員目線で取材・観察した本です。コミックなのでサクサク読めます。
ドンキで見られるような大量買いは日本独自のちょっと変わった現象だと思うのですが、私が考えるに原因として以下の3点が挙げられるかなと思います。
①高い関税
日本の高品質の家電に魅力があるらしいので、関税さえ低ければ日本の製造業が復活するポテンシャルは十分にあるのではないでしょうか。
②ナイトライフに楽しめる場所の不足
パックツアー参加者だと夜の自由時間は貴重だと思います。
でも個人的な経験からすると夜遅くまで楽しめる都市のほうが少ない気がします。バルセロナあたりは夜遅かったな。0時回ってからテキーラ回し飲みして、踊りに行くぜ!って気合を入れてたアメリカ人はいました。
飛行機の到着時間と時差の都合で夜の時間を持て余した観光客にとって夜空いている魅力的な小売店は足を運びやすいのかもしれません。
③日本発の高品質な商品の販促情報が足りない
売れるコモディティ商品ならネット通販や現地の小売店でバンバン売っちゃうのが手っ取り早いと思うのですが、障害になってるのは関税も大きいでしょうが、現地に日本で売れている商品がよく伝わっていないというのもあるでしょう。
いずれにせよ、日用品が日本で大量買いされるという購買行動は、非効率で非経済的な気がするので、何か大きな販売インフラが今後整えられるような気がします。