ドナルド・E・ウェストレイクのレビュー一覧

  • 斧

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    自分から仕事を取ってしまったらどうなるのか。もちろん仕事が全てではないだろうけど、子どもも小さい今、仕事によって得られるもの、もちろん主にお金が失われてはやはり暮らしていくには厳しいだろうな。そうしたらどうするのか。まぁ今は想像するだけなんだけども、きっとなんでもやるだろうな。昔上司が殺人以外なら何をやっても良いと言ったとかなんとか。どうだろうか、それ以外なら何でもやるだろうか。いやもしかしたら人を殺すことで何かを得られるならそれを想像しないでいられるだろうか。もし得られるものが大きいとしても、きっと自分は踏みとどまる。まぁ普通ね。
    でもそれをやりきる人もいるんだろう。何でもやるという言葉に嘘

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    2016年06月30日
  • 斧

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    失業社会に警鐘を鳴らす作品。

    リストラされたビジネスマンが就職活動の邪魔になりそうな元同業者を次々と殺していくという話。主人公は天性の殺人者のようで、行き当たりばったりの犯行のくせに次々と殺人を成功させていく。裏表紙などでは「戦慄のノワール」「シリアスな犯罪小説」と紹介されているが、ほとんどブラックユーモア、というかギャグ小説である。しかし、失業率が上がっている現代日本社会の状況を考えると、現実にこんな事が起こっているのかもしれないという考えが頭をよぎってしまい、単純に笑い飛ばすことができない。経営者の皆さん、人命を守るためにもリストラは止めた方がいいです。

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    2013年05月15日
  • 斧

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    先に映画『しあわせな選択』を観ていたので、パク・チャヌク監督のキテレツ味が改めて感じ取れた(大好きなんだけど)。

    原作の乾いたアメリカン・ブラック・コメディの要素を忠実に再現するとしたら、コーエン兄弟しか思いつかない。

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    2026年03月26日
  • うしろにご用心!(新潮文庫)

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    ネタバレ

    たくさんの目線で話が進んでいくけど、最後のたたみかけが面白い。

    悪いやつもちょっと間抜けで、絶対悪があまりない。
    平和に読めるのが良い。
    もっとこのシリーズを読みたいと思った。

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    2026年03月04日
  • 斧

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    じわっと面白いブラックコメディ。初期の筒井康隆を彷彿とさせる。
    そんな都合よく展開するかよと呟いてしまいそうなほど荒唐無稽なんだけど、細部に妙なリアリティもあって、おっさんには楽しめる作品ではないか。誰もが感じるモヤっとした悩みには不思議と感情移入ができてしまい、案外洋の東西を問わないのだと思った。単調にならないように挟み込まれるエピソードもまた素晴らしい。

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    2026年01月29日
  • うしろにご用心!(新潮文庫)

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    ネタバレ

    アメリカの作家、ドナルド・E・ウェストレイクのドートマンダーシリーズ。シリーズの終盤近くの作品。

    知り合いの古物商から、大金持ちであるプレストンの家へ泥棒しに行くことを勧められたドートマンダー。プレストンは大勢の女性との関係で揉め、ニューヨークへと帰って来られず、カリブ海に滞在していた。一方、ドートマンダーたちの行きつけのバーが、ギャングに売られそうになっていて…

    軽妙な読み心地のドートマンダーシリーズ。一見関係がなさそうなストーリーが後半、一気に交差する。
    正直主役のドートマンダーがそこまで目立たない。もちろん、いいところは全て持って行くのだけど。
    シリーズ初期の作品が軒並み絶版なので、

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    2025年12月09日
  • うしろにご用心!(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ユーモアミステリで有名な、不運な泥棒、ドートマンダーシリーズの初訳。新潮文庫の発掘シリーズは貴重。過去のシリーズ絶版・中断だった人気作品の真の意味での発掘である。この本からドートマンダーを知るのは、多すぎる登場人物を把握するだけでも大変だけど、味とクセのあるキャラクター揃いなので、独特の面白さと魅力がある。泥棒計画は重なる不運で失敗するのだけど、不幸にはならないクロージングで良い読後感が得られる。この本が売れれば、未訳の翻訳も可能になるとのこと。頑張ってほしい。

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    2025年03月19日
  • 斧

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    読んでいて気持ちの良い話しでありません。しかし、自身のライバルとなるものを探し出し(この手法は必見!)、ミスをリカバリしながら目的=犯罪を達成していく主人公の姿には、興味を惹かれてしまうのです。

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    2017年03月12日
  • 斧

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    人生には大きな波があるという考えに、両端の人々――貧しい人々と非常に裕福な人々――は慣れている。今はうまくいっているが、次はうまくいかない。しかし、中流階級は生きているあいだの滑らかな進展に慣れている。われわれは高水準をあきらめているので、そのかわりに低水準から守られるべきだ。われわれは会社に忠誠を尽くすかわりに、会社からは死ぬまで滑らかな人生を保障されるべきだ。現状はそうではないので、われわれは裏切られたように感じるのだ。

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    2009年10月04日
  • 斧

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     失業者が殺人者に。

     「自分たちが少しずつすべり落ち、それが毎月毎月続き、毎年毎年続き、かつて楽しんでいた支払い能力と安全保障と自尊心の水準には二度と戻れないかもしれないとわかったとき、われわれは当惑する。本当に当惑するのだ」

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    2009年10月04日
  • 斧

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    今年の春,この本を原作にしたコスタ・ガヴラス監督の『Le Couperet(斧)』を先に観てたので,読んでみた。リストラでクビになった男が,元のポストに復帰するために再就職のライバルを殺していく…という,内容はサスペンスものなのに,映画のほうはジョゼ・ガルシア(←どちらかといえばコメディ俳優)が主演。でもウェストレイクがコメディ・ミステリの人だと知って,なるほどそういうテイストかと納得。日本では中高年のリストラより新卒採用の縮小のほうが大きかったし,主人公と同じような境遇の人は,なんだかんだ言って実際には多数派でないように思えるので,あまり流行らないかもしれないけど…

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    2009年10月04日
  • うしろにご用心!(新潮文庫)

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    どうもシリーズだったらしいが、知らずに本屋で手に取った一冊。
    前作を読んでいないからなのか、イマイチ入り込めなかった。きっとこれは順番通りに読んだほうがいい気がする。
    ただ、キャラクターは結構個性的だしドラマ化とかしたら面白そう。

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    2025年10月27日
  • うしろにご用心!(新潮文庫)

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    故買屋のアーニーからの頼みで、大金持ちの投資家プレストンがペントハウスに秘蔵している美術品など金目のものを盗み出す計画を立てたドートマンダー。その頃、カリブ海のリゾート地にいたプレストンには謎の美女パムが近づいていた。彼女の目的は、誘惑ではなく誘拐。プレストンの元妻の親族からの依頼で、プレストンを召喚させようとしていたのだった。ところが、投資家は海に飛び込んで脱出しほうほうの体で自宅に帰りつく。そんなこととは露知らず、ドートマンダーと泥棒仲間たちはプレストン宅に忍び込むのだったが……。

    今までウェストレイクもリチャード・スタークも読んだことがなかった。ドタバタぶりを楽しむ小説。

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    2025年06月16日
  • うしろにご用心!(新潮文庫)

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    CL 2025.5.13-2025.5.16
    OJバー&グリルの危機と富豪からの掠奪という2つの事件を軸にドートマンダーといつもの面々が活躍。もちろんどこまでも不運はついて回るのだけど、この2つの事件がうまく絡まり合って面白い!

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    2025年05月16日
  • 逃げ出した秘宝

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    ボチボチ読んでいってる好きなシリーズ。ドートマンダーシリーズは映画化されているものが複数あるが、これもその一つ。確かにこれは、映画で見た方が面白そう。最初のあたり、自分が何をやらかしたのかわかっていないドートマンダーの行動とか、指輪が外れなくなるシーンとか、映像を想像して笑ってしまった。

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    2018年02月08日
  • 逃げ出した秘宝

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    ドートマンダーシリーズ第5作目。冒頭は宝石店から品物を盗むことに成功し、めずらしくうまくいったのだが、盗んだ中に国同士がからむ秘宝のルビーが紛れていたことで、主人公が追われる身となる話。警察やFBIや仲間からも狙われる。今回は単独行動がメインで、異色の感じ。親友が見捨てないところがいい。

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    2014年10月08日
  • 斧

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    1997年の作品。リストラされた中年男性が、再就職に際しライバルとなる人物を殺していく話。連続殺人なのだが、ミステリーではなくコメディである。主人公が冷静にためらいもなくどんどん人を殺していくのがびっくりするが、殺人鬼でもなく狂気じみているわけでもなく普通に殺すところがおもしろかった。

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    2014年02月11日
  • 斧

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    リストラされた主人公が、再就職のときライバルになると目される、自分と同じような経歴の人間たちを殺そうと決意する。
    行き当たりばったりの殺しながら、続けていくうちに計画的になっていき、主人公の頭は冴えてくる。
    しかし、それは出発点やゴールが間違った道。踏みとどまるチャンスは何度も訪れるが、意図的にか気づかないのか、主人公は見送ってしまう。
    教訓くさいことは何も含まれない、純クライムノベル。

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    2011年11月15日