青柳友子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
三人の29歳の女。資産家とその子供たち。資産を手に入れたい者たちの動向とともに、ある女の冷徹なエピソードが差し込まれる。
少し読みづらさはあるがトリッキーな物語を流麗な筆致でカバーし、違和感なく読者を煙に巻く。一人称、第三者視点、新聞や雑誌の記事、法廷記述など様々な手法が使われ事実が粉飾される。最大の弱点となる事象もギリギリのところで躱して読み手を納得させる。魅力のある人物は登場しないがストイックな物語には不似合いなのだろう。無理矢理感が無くも無いが物語上は辻褄があっている。
資産家の財産を狙う親族ということで1979年に「標的」というタイトルでドラマ化された多岐川恭「的の男」 (1978年)