【感想・ネタバレ】完全犯罪の女のレビュー

あらすじ

その日、会社社長西条宏助の家には、すでに結婚して家を出ている息子英一と妻馨子、英一の妹聖子が来ていた。兄妹は父に財産の生前贈与を願い出ていた。彼らは遺産が後妻に行くのが我慢できなかったのだ。緊急にお金がいる事情があったのだ。そして夜、惨劇の幕が上がり、殺戮は為された! 女流俊英が描く完全犯罪の謎!

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Posted by ブクログ

三人の29歳の女。資産家とその子供たち。資産を手に入れたい者たちの動向とともに、ある女の冷徹なエピソードが差し込まれる。
少し読みづらさはあるがトリッキーな物語を流麗な筆致でカバーし、違和感なく読者を煙に巻く。一人称、第三者視点、新聞や雑誌の記事、法廷記述など様々な手法が使われ事実が粉飾される。最大の弱点となる事象もギリギリのところで躱して読み手を納得させる。魅力のある人物は登場しないがストイックな物語には不似合いなのだろう。無理矢理感が無くも無いが物語上は辻褄があっている。
資産家の財産を狙う親族ということで1979年に「標的」というタイトルでドラマ化された多岐川恭「的の男」 (1978年)を思い出した。

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2026年08月28日

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