清水正之のレビュー一覧

  • 日本思想全史

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    古代から現代までの日本について,思想をベースに流れを掴むという意欲的な本。日本史の学習ではあまり考えないようなことを知るには良い。

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    2023年10月28日
  • 日本思想全史

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    難解書。いったり来たりしながら、読みつないでいかねばならない。
    冒頭にも、日本思想史とは、哲学のなのか、歴史学なのかという問題提起がある。
    本書がとる視点から、選択ー受容ー進化としての思想史であるという説明がなされている。

    幾度となく、海外からの思想の流入、その受容と、国内での進化、その繰り返しである。

    古代とは、上古から平安まで、中世とは、鎌倉から、安土桃山まで、近世は、江戸、近代は、明治大正と戦中の昭和まで、現代は、戦後の昭和以降である。

    <古代>
    ・日本思想史は、古事記をもって始まる。それ以前は、中国正史に残された倭の記録を推定する。
    ・古事記と日本書紀、本居宣長は、古事記を日本古

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    2022年10月07日
  • 日本思想全史

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    日本思想史上の出来事について、あらゆる事柄を広く浅く解説した本です。内容は、どちらかといえば仏教が多めですが、他の思想史ではあまり取り上げられない芸術に関する思想も取り上げられており、大変興味深い本でした。

    【こんな人におすすめ】
    日本思想史について広く浅く学びたい人

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    2024年09月07日
  • 日本思想全史

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    日本中世史の勉強過程で網野善彦氏らの著作に接したが、当時の民衆に根付いていた仏教的な価値観をいまいちイメージできず、本書をもってその導入過程から勉強することにした。
    目的に叶ったかというと概論なのでそうとも言えないが、一方で体系だてて古来から現在に至る連続性のある日本の思想史を学べてよかった。それら思想が民衆の生き方や行動にどのような影響を与えていたのかなどを深めているとなおよかったと思う。(本書の目的はこれではないだろうが)

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    2020年12月07日
  • 日本思想全史

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    全史なので概論に過ぎないが、古代から近世にかけては比較的詳しい。日本にこだわって、いわゆる「翻訳学問」を排除し通史として扱っていることは、参考になる。他の学問分野、特に人文そして時には社会科学においても、「翻訳」の部分を取り除いて眺めていくと、さらなる発見もあるかもしれない。思想的に偏ったものになっていないことも好ましい。

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    2020年07月25日
  • 日本思想全史

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    500ページ近くある新書としては、かなり分厚い感じの本。

    でも、2分冊にわかれてなくて、1冊で、古事記の神話から、万葉集、仏教伝来、王朝文学、神道、鎌倉仏教、芸道、キリスト教伝来、儒教思想、国学、明治の啓蒙思想、デモクラシー、超国家主義、戦後民主主義、現在の思想の多様性までを一気にレビューできて壮観だし、爽快。

    当然、トピックごとの記述は薄いのだけど、一人の著者が一気に解説していくことで、なんだかパワーが伝わってくる。
    (近現代になると、ややパワーが下がってしまう気もするが、それは、まあ仕方ないのかな?他の時代だったら、数ページで取り扱われるくらいの時間の長さかもだからね)

    改めて、日本

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    2018年04月22日
  • 日本思想全史

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    本書は、日本における古代から近代までの思想の変遷を幅広くまとめたものである。
    本書だけでは日本の思想を全て網羅することはできない。しかし、興味のある思想を見つけたい人にとって最適なガイドブックとなるだろう。
    しかし、個人的には説明が少し分かりにくかった。新しい専門用語が何の説明もなしにいきなり登場し、読み進めていくとやっとその用語に関する説明が現れた。正直読むのにストレスがかかった。これに関しては仕方ない所もあるかもしれない。

    この本を読んで私は日本仏教の歴史と文化や、西田幾多郎と丸山眞男などの近現代の思想家について興味を持った。次はこれらに関する本を読もうと思う。

    最後のあとがきには、ミ

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    2024年01月18日
  • 日本思想全史

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    古代と中世が微妙。近世から現代くらいが専門の方なのかと思う。日本思想という割に漢籍の知識はそれほど深くないと感じた。日本語の文章だけを読んで書いてる感じ

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    2021年12月20日
  • 日本思想全史

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    ネタバレ

    神話時代から現代までの思想をまとめた一冊。
    このうち近世(江戸時代)についてはキリスト教、儒教・朱子学から蘭学、幕末の思想までをたどっている。

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    2019年07月16日
  • 日本思想全史

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    日本人の慣習や日本的な考え方はどこから来ているか?何に影響されてきたか?を知ることができます。

    ただ、扱う事柄が膨大な分野をこれだけコンパクトにしてしまうと若干中身が希薄になることは否めません。

    取り扱うこ資料や歴史的に影響力のあった人物がまだ数の少ない平安時代くらいまでは良いのですが、鎌倉時代以降特に江戸時代から現代にかけては関連資料や関連人物が爆発的に増えるので、日本史の通史を学んでいるような感じになります。

    その意味では日本の歴史をざっ〜と振り返りどんな時代に何があり、それがその後の時代にどんな影響を与えて今に至っているかを知るにも良い本です。興味のあるところを別の本で深堀する。そ

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    2015年11月08日
  • 日本思想全史

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    ネタバレ

    20150919-1027 思想史、というとすごく硬い本を想像する。まだ読み始めだが、日本列島の成り立ちから古事記、万葉集などいわゆる思想書というより歴史、文学的アプローチから始まっているので読みやすい。日本人の『ものの考え方』を探るにはやはり詩歌の分析は外せないのだろうか。
    放送大学でのテキストを加筆修正したものらしく、古代から現代まで万遍なく日本の哲学、思想史に重要と思われる事項、人物を取り上げている。

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    2015年10月28日
  • 日本思想全史

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    古代から現代まで、日本の思想史の全体を、一冊の新書で概観することができる本です。

    400ページ超という、新書としては大部の本ですが、それでも一人ひとりの思想家やテーマに関しては、かいなでの解説で終わっているような印象をもってしまいます。ひとりの著者によって書かれた思想史なので、もっと扱う内容を絞って、著者自身の観点を押し出したほうがよかったのではないかという気がしました。

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    2017年11月29日
  • 日本思想全史

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    日本の思想について時代をおって解説している。
    思想のながれ的な解説であり、思想史の入口・入門としてとらえると良いかも。
    この本を入口に興味のある思想等進んでいけば面白い。

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    2015年02月07日