ミシェル・フーコーのレビュー一覧

  • 性の歴史IV 肉の告白

    Posted by ブクログ

    ここまで、ナメクジが這うように膨大な時間をかけて、断続的に『性の歴史』全四巻を読んできたが、残念ながら僕にはフーコーが何を言いたいのかピンと来なかった。というか、はっきり言ってつまらなかった。
    ということで、以下の感想はほとんどの人にとって何の参考にもならないだろう。/


    フーコーが何を言いたいのか分かっていないのだから、批判などできようはずもないが、それでも若干の不満が心に残った。
    フーコーは、本書で「欲望の解釈学」を展開するにあたって、2〜5世紀のキリスト教教父たちの文献を分析しているが、それは何故なのだろう?
    世界にはたくさんの宗教が存在し、その構成は次のとおりだ。

    1. キリスト教

    0
    2025年06月16日
  • 言説の領界

    Posted by ブクログ

    この本に限っては、上記星三つの評価は本の評価では全くなく、当方の能力を超えていて理解が進まなかったため、5分の3理解できていればいいなあ、という個人の希望的評価。分かる人が読めばおそらく6つ、7つ星なのだろうと思う。コレージュ・ド・フランスの講義だから当然だが、読み手である私の能力不足がこれでもかと明らかになる読書だった。加えてやはり、ダイレクトに日本語にならない語彙が多いように見え、たとえば主題になっているdiscoursと「言説」という日本語から受ける印象と範囲が、個人的には異なっていたりして、文章を多少離れた位置から眺めつつ読み進めたという印象。
    本筋ではないが面白いと思ったのは、「算術

    0
    2024年02月11日
  • 性の歴史II 快楽の活用

    Posted by ブクログ

    フーコーの他の著作をかじったときはもっと切れ味鋭いイメージだったけれど、率直に本作は古代ギリシャの性について精緻にまとめた歴史書以上に感じられなかった。ただ、第五章でプラトンのエロス論を分析する際は鮮やかさを感じられた。
    これを先に読んでいれば『饗宴』など古代ギリシャ時代の本を読んだときにもっと先に理解を深められたろうなと思った。

    0
    2023年03月15日
  • 性の歴史I 知への意志

    Posted by ブクログ

    いや知恵熱しか出なかった。
    最後の一文でさらに「う〜ん」となってしまった。
    フーコーの入門書読んで再読します。

    0
    2022年02月10日
  • 言説の領界

    Posted by ブクログ

    フーコーの講義録。言いたいことはなんとなくわかる。印象としてはアドルノを読んだ時に、想起する課題に似ている。アドルノは原理的な話に徹しているので、実際の話しに適応してみせない。今ある権威を、解体的に検討する素地の例示という感じ。具体と抽象の中間的な概念で話しているが、地雷を踏まずに、宗教ドグマの再検討を促すような感じ。具体的な疑問を持つきっかけとしては面白いと思う。

    0
    2017年12月18日
  • 性の歴史I 知への意志

    Posted by ブクログ

    大学の授業テキスト。今後フーコー以上の思想家が出てくることはない、という点で読むべきだと思うけど、難しいです。

    0
    2009年10月04日