佐伯瑠伽のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ダ・ヴィンチ」編集者自薦のコーナーで紹介されていたので手に取ってみた。
読み終わっての感想は、いい要素満載にも関わらず「惜しい」作品だなぁ、と。
・作者の身近に自閉症の方がいるが故の、切実でリアリティのある「自閉症」描写
・学園もの、SFものという、王道で読みやすい世界観
・お約束かもしれないが、よく立ったキャラ
・小説、マンガ好きには触れてくる、所々ちりばめられたサブカルネタ
いろいろな良い要素が詰め込まれているにも関わらず、「これは!」という作品になりきれていない。特に感じたのは、詰め込みすぎ。登場人物、イベントを全て描こうとする意図が強すぎるのでないかなぁ。そのために、語り手は三人称と