2年かけて、歩いて日本一周という夢を実現させた青年の記録であるが、思わず共感し勇気をわけてもらえたような気持ちになった。
根拠や自信などなく、挑戦する勇気だけで始めてしまった長い旅の途中、想像以上に辛いことも降りかかってくるし、また思いがけない人の心の温かさに触れることもある。
暴走族に絡まれたり、クマに出くわしたり、腿もふくらはぎもパンパンになり、巻き爪の激痛に耐え、体調を崩しフラフラになり、読んでいて本当に辛いのに、ところどころ入る著者のボケには尊敬の念さえ覚えた。
ありきたりな感想になってしまうが自分も頑張れそうな気がしてきた。