驚くようなことではないが、知らないことがいろいろ書いてある。「まぁそうなんだろうな」という感じ。筆者はとにかく、国際機関にもっと日本人を増やしたいという気持ちが強いわけで、そのために様々な角度から国際機関の仕事と人事について、できるだけ率直に実状を語ろうとしている。個人的な感想としては、こういう仕事は必要だし、それに多くの日本人が関わっていくことは必要なのだろうけれど、あまりやりたくなるような仕事ではないな、というか、あまり足を踏み入れたくない世界だな、と思った。こういう世界がおもしろいと思える人には、よい本だと思う。