鳥原学のレビュー一覧

  • 写真のなかの「わたし」 ──ポートレイトの歴史を読む
    とても読みやすい本です。お堅い写真の作法を知らなくても読めます。
    人間の「よく見られたい欲求」が時代時代の物差しによって変化していく経緯がとてもわかりやすく書かれています。
  • 教養としての写真全史
    写真を学ぶ学生向けの本なので、写真の歴史が当時の社会現象を絡めてまとめられており、学生時代に暗室での作業をマスターし白黒写真を撮っていたので、非常に楽しく読めた.80年代までの話題では出てくる作家の名前に記憶のあるものが多かったが、古い時代や90年以降になると知らないものだらけだ.ただ、掲載されてい...続きを読む
  • 日本写真史 (下)
    こちらは上巻に続き、1975年から2013年まで。
    上下巻あわせて、日本の写真とその位置づけ、さらにはそれを取り巻く歴史が非常に整理されて記載されており、自分にとっては写真を撮る知識以外に非常に有益な情報が満載であった。
    巻末の年表もよく整理されている。
  • 日本写真史 (上)
    日本における写真の歴史がとてもよくわかる。
    本書は幕末から戦後復興、高度成長期まで(1974年までの120年間)のながれについて記されており、時代が下がるにつれ、見知った写真家や雑誌の名前が登場してくる。

    下巻が楽しみだ。
  • 日本写真史 (下)
    締め括りが志賀理江子さんの螺旋海岸というのはなんだか腑に落ちる
    仙台メディアテークでの展示ではかなりショックを受けたもの

    上下巻それぞれおもしろかったです
  • 日本写真史 (上)
     世界の写真・カメラの歴史も踏まえつつ日本の写真史を上・下巻に凝縮。誰もがカメラを持つ今とはまったく違う、創世記の写真は、それこそ「魂抜かれる」の世界。
     少し前まではカメラの前で笑うということすら難しかったんだなぁ。古い写真の紳士淑女はみんな硬い表情で直立不動。ここ30年くらいの写真・カメラの歴史...続きを読む
  • 写真のなかの「わたし」 ──ポートレイトの歴史を読む
    海外では誤ったボディイメージを持たせないためのモデルに関する法律があることを知って、驚いた。
    ストリートとコレクションの境界は曖昧になっているのかもしれないが、やはり作り手の努力や知恵は侮れないと思う。
    全体的にあっさりした筆致でした。
    メディアは人間の本質を変えないことは、それでも印象的だったかな...続きを読む
  • 日本写真史 (上)
    写真好きだが、体系だって写真の歴史は知らなかったので大変興味深かった。吉田ルイ子さんの本も同時に読んだので、シンクロ!ユージン・スミスがキーマンだったり、先日展覧会に行った植田正治が土門拳の現実主義に苦悩し家族写真という形で芸術的な作品を撮っていたとか、新たな発見がたくさんあった。