富澤一誠のレビュー一覧
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[ 内容 ]
誰もが口ずさむ名曲には、意外なドラマや秘話が詰まっている。
最初は三〇〇枚しかプレスされなかった「帰って来たヨッパライ」、原題は「王手」だった「関白宣言」。
軟弱者扱いされた井上陽水、奇異で異質な存在だったユーミン―。
フォークからJポップまで、現場で見つめ続けてきた筆者が綴る五十年史。
読むだけでメロディーが浮かぶ「名曲ガイド50」付き。
[ 目次 ]
一九六〇年代―フォークが日本を揺さぶった(最先端だったフォーク;加山雄三の革命 ほか)
一九七〇年代―ニューミュージック黄金時代(第三回全日本フォークジャンボリー;スターの交代 ほか)
一九八〇年代―歌謡曲の逆転勝ちとビートの -
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【目次】
谷村新司 ふつうの人間がビッグになっていくことに大きな意味がある
井上陽水 気がつけば人生の真ん中。オレが歌って何が残るか
松山千春 この青春を人生の終りの日までオレは歌うだろう
五輪真弓 長距離ランナーの生き方を選んだ私。ちょっと臆病すぎた
さだまさし たった1曲でいい。その歌が作れたら死んでもいい
甲斐よしひろ 夢のない人生はクズだ。オレは歌って夢を見る
桑田佳祐 重いばかりが人生じゃない。カッコいい軽さが,オレは好き
財津和夫 裸一貫から身を立てる。歌はそのための手段だった
吉田拓郎 オレの生き方? めいっぱい熱くやります
中島みゆき 私って心の傷をみつめる -
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数年前に、来生たかおさんがこの方のイベントに呼ばれてライブを行ったことがありますね。
若いころから音楽評論家として活躍し、
いまも大人のための音楽を広めるための活動を精力的に行っているそうだ。
文章だと自分が書きたくないことは避けてしまうため、
あえてタブー無しの聞き書きという形をとった。
CDが売れない、というよく聞く話にとどまらない、
音楽業界の内実と問題点、それをどう打開すべきか、が次々語られる。
タイアップありきで、目利きを育てる・素材を見出すことを怠っていた企業のツケ。
今も世に潜むであろう天才を拾い上げることができていない。
若い世代の音楽については若いものに任せつつ、自分のフィー -
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BSジャパンで2014年から放映中の『あの年この歌 時代が刻んだ名曲たち』が好きです。その番組で本作の著者、富澤一誠氏を知りました。東大に入学しながらすぐに中退。音楽評論家になったという異色の経歴の持ち主。20歳そこそこでフォーク評論家、転じてニューミュージック評論家として活躍したのですから面白い。本作で取り上げられているのは、ユーミン、岡林信康、吉田拓郎、井上陽水、かぐや姫、さだまさし、アリス、松山千春、小田和正、中島みゆき。こんな面々のデビュー当時から取材を続けていた著者の話に、この時代の音楽って今でもやっぱり好きだなぁと思う。激しく聴きたくなりました。