内田宗治のレビュー一覧
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あーー、面白かった。
知人曰く、ブラタモリと近しい話題だね、とのことだったけれど、関東の鉄道と馴染みの深い生活を長くしていた身からすると、発見が多く楽しい一冊だった。
馬車鉄道という歴史をまず知らなかったし、線路を引くときの考慮要素(寄りたい町を通らせる、用地買収が難しそうな場所を避ける、山谷崖な...続きを読むPosted by ブクログ -
P114- 新河岸川、川越街道と東武東上線
軍関係がなぜかスルー。私の乏しい知識でも成増、板橋、朝霞、所沢、川越(上福岡)
川越工廠では、新河岸川の水運も構想にあったとか。危険物は自動車、工員と安全な荷物は、上福岡駅と南古谷駅を利用ですって。
P132 関東大震災 都心の震度が5-6。
P136 普...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かった。で終わらしてはならぬな。
少し前の出版物なので、今は変わっている部分もあるだろうが、ゼンリンの地図の作り方、更新の方法、使用する筆記用具(4色ボールペンの色毎の意味、そして桃色は特注!)、調査の方法等の内部情報は興味深かった。
ハザードマップやGPSの利用、ナビゲーションシステム。
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明治維新、開国から現在まで外国人観光客の誘致の歴史を俯瞰する。外国人の求める日本と日本人の見せたい日本のギャップが興味深い。
外国人向けの観光ガイドブックに記される観光スポットは日本人のイメージと時に大きく異なる。京都の伏見の鳥居などはその顕著な例。
明治から大正、昭和戦争を経てその後平成、令和...続きを読むPosted by ブクログ -
案外起伏に富んだ東京の地形。微地形を元に開発以前の湧水からの水の流れを解説する。3D地図を駆使し地形と開発の歴史が良く分かる。
筆者の本はこのじっぴコンパクトから多く出版されている。いずれもカラー図版を活用し地理と地形を解説したもの。
本書は23区を中心に微地形を解説。特に皇居周辺の記載が豊富。...続きを読むPosted by ブクログ -
〈要約〉
訪日外国人数は近年急激に増加しており、政府は高い目標を設定してるが外部要因による影響を大きく受けやすい。リスクヘッジの為にも、外国人が体験したいと考えていることと日本人が体験して欲しいことのギャップを念頭に歴史を学び分析し、きめ細やかなマーケティングを行うことが欠かせない。
〈感想〉
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途中までは知っているところばかりで、通り一遍な遺構本かと思って呼び飛ばしに入ろうとしたところで、話がどんどんディープな方向に。
戦争遺構や日野煉瓦の話まで飛び出し、大変勉強になる、へぇ!の多い良本でした。
実はあまり自分の中で新書サイズでいい本に出会う機会がないのです。Posted by ブクログ -
東京の地理的特徴については、既に色々な本も出ているようだが、歴史、丘・谷、鉄道、川・水路について、コンパクトにまとまっていて、分かりやすかった。紹介されていたポイントには、行ってみたいと思うものも多く、東京の地理が身近に感じられるようになる一冊だった。Posted by ブクログ
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yahooやgoogle mapに地図情報を提供しているゼンリンのお話。地図がどうやって作られるか(超アナログ人海戦術職人技と、全デジタル化)や、ゼンリンの成り立ちなどが書いてある。
ゼンリン地図の元データは1000レイヤーに及ぶ情報を持っていて、道路、住宅・建物、居住者、道路からのアクセス(ナビ...続きを読むPosted by ブクログ -
二番煎じ本だと思ったが違った。四谷駅付近のいくつものトンネルの成り立ちをカシミール3Dの立体地図を使って解説したり、テキサス大学のHPで日本の地図にない軍用線を紹介したり、三鷹駅下の煉瓦アーチ橋を発見したり、初めて知る内容がいくつもあった。新書のため写真が小さいのがやや気になるが、初めて見る昔の写真...続きを読むPosted by ブクログ
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地域を東京に限定しているものの、鉄道遺産が体系的に整理されていて非常に読みやすく、なぜそのようなものが建設され、今日では遺構となっているのか理解が深まった。特に、多摩地区に存在しており、子供のころに何故このような無意味な路線がるのだろうと不思議に思っていた盲腸線のような路線の多くが、多摩川の採石用で...続きを読むPosted by ブクログ
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何気なく読んだらすごく面白かった。ゼンリンの住宅地図は日本中を歩き回ってメンテナンスするんですね。そんな超アナログと、自動のレーダー計測など新技術との組み合わせが面白い。災害地図をはじめこれからのビッグデータ時代の地図の可能性も示されて、地図の世界は深いですね。Posted by ブクログ
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多摩地域出身なので、この本に書かれていることは既知だったことも多かった。が、それらは住民として日々の生活の中で知った事項であったりするので、体系的に学んだわけではなく(体系的に学んだのは小学校時代まで遡るわけで)、断片的な知識になってしまっていた。その断片的な知識をこの本でつなぎ合わせることができ、...続きを読むPosted by ブクログ
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本来なら東京オリンピックは、外国からの観光客を迎えてアピールするいい機会だったのだろうが、コロナウイルス感染拡大でうまく行かなくなった。
外国人が日本のどんな所に期待してやってきたのか、そして迎える側の日本人が見せたかったものの間にはギャップがあったようだ。
明治時代に外国人が日本...続きを読むPosted by ブクログ -
鉄道と街道の関係を見るとマリアナ海溝並みに深い。昔の絵や写真と地図を引用しながら説明している。
1872年に開業した新橋ー横浜間の鉄道は、海上に線路を敷いた。その理由の1つは戦後、首都高速を東京オリンピック間に合わせるために川沿いに建設した理由と似ている。
当時のメインストリートだっ...続きを読むPosted by ブクログ -
地形と建設目的から鉄道を見つめ直す歴史テツ的視点の一冊。
ブラタモリ風の内容。鉄道忌避伝説を完全に否定した立ち位置は実に説得力がある。
2点間を結ぶことを最優先した国鉄。街道沿いの私鉄、その後の郊外鉄道まで。明治から大正、昭和、平成へ。凸凹地図と古地図を活用した鉄道路線の由来。
壮大なテーマを分...続きを読むPosted by ブクログ -
高低差による地形と街の発展を解説する。普段通るところでも、気が付かない高まりや窪地がある。多摩地区の鉄道路線を標高で輪切りにした図が面白かった。Posted by ブクログ
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外国人がみたい日本と、日本人が見せたい日本のギャップ。
観光政策は、明治期から始まっていた。
箱根、軽井沢、日光は、蚊がいないことが重要だった。
感染症下、観光が再構築できるか。Posted by ブクログ -
多摩地区に住んでいる人なら、読んでおいて損はないと思う。とくに、大人になって中央線に住んだ方など。地理や歴史に少し興味があり、八王子から三鷹、府中周辺の住人にはヒットすると思う。Posted by ブクログ
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これは日本の観光産業の歴史を綴った本です。
明治の開国以来、外資の獲得手段の一つとして
日本へ観光客を呼び込むことは、重要な施策
であることは誰もが想像できると思います。
途中に戦争や関東大震災などの不幸な出来事
で中断はあるものの、戦後最大の中断理由は
「貿易黒字」なのです。
それはバブルの...続きを読むPosted by ブクログ