太田蘭三のレビュー一覧

  • 赤い渓谷 顔のない刑事・追跡行
    『顔のない刑事』シリーズの第3弾。
    第1弾、2弾を読まずに読んでしまった。
    警察手帳を持たない刑事、香月。単独で殺人事件から偽札を追う。
    奥多摩から奥武蔵へと展開していく。彼の登りかたや装備も独特で面白い。シリーズを追って読んでみたい。
  • 一匹竜の刑事 顔のない刑事・決死行
    だんだん、エスカレートしてきた月さん。背中に刺青をして組織に潜入。重そうな内容の割にサクッと読み進めて一日で読み終えた。山好きな作者だけに登山シーンが多いがやはりこの作品も偶然が多すぎる。世間が狭いにもほどがあるだろうに・・・でも、面白かった。女性にモテモテの月さん。今回も絡みシーン多かったなぁ。組...続きを読む
  • 死に花
    ・・・・・世界中に男女差別や人種差別が根強くあるように、そしてまた年齢差別という若年層からの老人たちへの差別が厳然と存在する。人間にとって、焼肉定食じゃなかった弱肉強食であってはいけなく共存共栄でなければいけないなずなのに。

    ところで、ゆめゆめ老人を侮ってはいけない。老人を汚いとか見苦しいとか見っ...続きを読む
  • 死に花
    同名映画の原作本。立川市の老人ホームに暮らす老人達のパワフルな日常を描いた傑作。でも最後はちょっと哀しい。最後まで痛快に終わらせて欲しかった。
  • 闇の検事
    評価は4

    内容(BOOKデーターベース)
    「おれは無実だ!」戦争下の昭和十七年、久世圭介は何者かに恋人を惨殺された。だが、西青梅署は圭介を殺人犯として逮捕した。拷問による執拗な取調べは凄惨を極め、圭介は虚偽の自白を強制され、無期懲役の刑に服した。そして、敗色濃い昭和二十年三月、東京を直撃した大空襲...続きを読む
  • 死に花
    年老いていくことの哀しさと怖さが、ユーモアを交えながら軽快に語られている。
    自らの葬式を演出していた源田が届いた棺桶に入ってみる場面は、何か妙な感じがした。
    順番に棺桶に入ってみる老人たち。
    この人たちにとって死とはどんなものなのだろう?
    老いるという言葉には「枯れる」というイメージがあった。
    だが...続きを読む
  • 蝶の谷殺人事件―顔のない刑事・脱出行
    顔のない刑事シリーズ第5作、又、読み返したが臨場感が有るが、通信事業の進歩を感じたが、楽しめる作品です。昭和61年から自衛隊では物足りなくて外人部隊の日本人がいたのかな?
  • 顔のない刑事
    太田蘭三の『顔のない刑事』シリーズ第1作。
    殺人容疑の取調べを受け、辞表を提出し、警察手帳を持たずに独自捜査を始める香月刑事。
    『顔のない刑事』の原点です。
    奥多摩の山が舞台になり、そこから北アルプスへ飛んでいく。山岳描写は少ないですが、娯楽小説として楽しめます。
  • 潜行山脈 顔のない刑事・突破行
    顔のない刑事シリーズ8弾。単独潜入の月さんを心配してとうとう相棒を付けられた。それも超美人の今日子さん。警察手帳、拳銃をもった相棒が付いたおかげで捜査もスムーズに。月さんお得意の危険な潜入のシーンが少なくなった。そりゃ手帳見せれば済むもんな・・・
    今後、この相棒とどう絡んでいくかが楽しみ。
  • 赤い渓谷 顔のない刑事・追跡行
    第3弾。山での遭難が一転して偽札疑惑を追うことに。地道な捜査が実を結び事件は解決。結末はなんとなく読めた。ただ、月さんはとうとう小指を詰めてしまった。顔の傷に詰めた小指。どこから見てもヤクザ。刑事には見えないから顔のない捜査官。というシナリオらしいが昭和の時代にはこういう事が実際にあったのだろうか。...続きを読む
  • 尾瀬の墓標 顔のない刑事・単独行
    顔のない刑事シリーズ。伏線が多く先を急いで読みなくなるような話。結末はまさに大どんでん返し。まさかの結末に驚いてしまった。もしかして?と思い読み進めても違ったりして楽しめた。ただ、偶然が多すぎるかな。黄色やピンクの公衆電話が大活躍。携帯のない時代の捜査は大変である。
  • 一匹竜の刑事 顔のない刑事・決死行
    顔のない刑事シリーズ第4弾

    ダンディーな香月刑事はどんどん過激になっていく。
    今回は、広域指定暴力団への潜入捜査。
    潜入を成功させるために、背中に昇り竜の刺青まで入れてしまう。

    娯楽作品としては、面白い一冊です。
    山は、奥多摩、八ヶ岳、北アルプス黒部渓谷、飯豊連峰などが出てきます。
  • 死に花
    ナイスなおじいちゃんたちが銀行強盗を企てる。老人たちの青春小説。このおじいちゃんたち、私より断然元気です!老いるって悪くない。
  • 死に花
    今年の2月に『白の處刑』を讀んで以來の太田蘭三作品。

    太田蘭三といへば、私にとつてのベストは『脱獄山脈』。
    その次に面白かつたのが、今囘の『死に花』だ。
    この作品では、山も釣りもさほど絡んでこない。
    主人公は老人ホームに入所してゐる「老人」達である。

    彼らは自らの「老い」を認めた上で、最後の「死...続きを読む
  • 顔のない刑事
    奥多摩で発見された女の全裸死体。それが事件の始まりだった。北多摩署の香月功刑事は、女と死の直前に関係していたことから被疑者として取り調べを受けた。容疑を晴らすべく、香月は警察手帳を返上、〈顔のない刑事〉として捜査を開始した。だが、女の生前の足取りを追い、ある暴力団に接触したところ、香月は捕らえられて...続きを読む
  • 箱根路、殺し連れ~北多摩署純情派シリーズ3~
    太田蘭三の長篇ミステリ作品『箱根路、殺し連れ~北多摩署純情派シリーズ3~』を読みました。
    ここのところ、国内のミステリ作品が続いています。

    -----story-------------
    北多摩署・相馬刑事の車から絞殺死体が発見された! 
    被害者は新宿・歌舞伎町の駐車場オーナー・平賀喜一郎。
    彼は...続きを読む
  • 顔のない刑事
    1979年という書かれた時代を感じさせる古典的なハードボイルド警察小説です。
    最近の警察ものと比較すると設定の無理矢理さが目につくものの、パイオニアと考えれば当時の読者へ与えた興奮が想像できます。
  • 死に花
    8年ほど前から積ん読だったうちの1冊をやっと読み終ったよ。
    老人ホームに入ってる人達が無茶をする話でした
  • 断罪山脈 顔のない刑事・潜入行
    ????????浅い。まぁ娯楽作品にああだこうだもないか?いきなり沖縄からのスタート(私が沖縄人)は予期せぬ事でびっくりしたのだけが唯一の感動。
  • 逃げた名画 顔のない刑事・密捜行
    香月シリーズの第7段

    もともと本シリーズは山岳描写のある小説だったのでカテゴリーを「山岳小説」に分類していますが本作は奥多摩のハイキングが一度だけ出てくる程度です。

    小説自体は娯楽作品としては純粋に楽しめます。