太田蘭三のレビュー一覧

  • 赤い渓谷 顔のない刑事・追跡行

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    ネタバレ

    『顔のない刑事』シリーズの第3弾。
    第1弾、2弾を読まずに読んでしまった。
    警察手帳を持たない刑事、香月。単独で殺人事件から偽札を追う。
    奥多摩から奥武蔵へと展開していく。彼の登りかたや装備も独特で面白い。シリーズを追って読んでみたい。

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    2012年03月31日
  • 一匹竜の刑事 顔のない刑事・決死行

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    ネタバレ

    だんだん、エスカレートしてきた月さん。背中に刺青をして組織に潜入。重そうな内容の割にサクッと読み進めて一日で読み終えた。山好きな作者だけに登山シーンが多いがやはりこの作品も偶然が多すぎる。世間が狭いにもほどがあるだろうに・・・でも、面白かった。女性にモテモテの月さん。今回も絡みシーン多かったなぁ。組織の対立・・・他の作者だと乱闘シーンやなんかで重みが出るがこの作品は流れが速いせいか軽く流せた。刑務所生活の興味がそそられ
    た。

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    2012年02月20日
  • 死に花

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    ・・・・・世界中に男女差別や人種差別が根強くあるように、そしてまた年齢差別という若年層からの老人たちへの差別が厳然と存在する。人間にとって、焼肉定食じゃなかった弱肉強食であってはいけなく共存共栄でなければいけないなずなのに。

    ところで、ゆめゆめ老人を侮ってはいけない。老人を汚いとか見苦しいとか見っとも無いとかヨボヨボだとかという眼で見てはいけない。というか、若年層たちよ、そう見えるのは、実は君たちの恐怖の表れなのだ。

    目の前の老人は、確実に70歳なら70歳の人生を、荒波を乗り越えて生き抜いてきた人なのだ。20歳の君もやがて確実に、50年後には70歳の老人となる、必ずしもそうなるわけではない、確証は何もないのだ、一週間後に事故で死ぬかもしれないし、2年後には第三次世界大戦が起こって、君は22歳にして戦死するか、安保条約で守ってくれるはずだった米国軍によって空襲で虐殺されるかもしれない、そういうどす黒いもやもやした不安を、無意識裏に感じて、目の前の確実に生きてきた老人を、嫉妬の眼で見て君のこころは慟哭しているのだ・・・・・。

    ・・・・・うつらうつらしていたら、どこからか低い声で語られる黙示録めいたものが聞こえてきました。

    なんだ夢か。親戚の人が心臓麻痺で亡くなりました。また葬式仏教の茶番劇が行われます。そういう時、悔しいさを紛らわすためにこの本を読んだり映画化されたものを見ます。

    本書を知ったとき、びっくり仰天したものです。太田蘭三は、津村秀介や斎藤栄のような推理作家の重鎮という認識はありましたし、何作か読んでいましたが、失礼ながら、まさかこういう大傑作を書かれるとは思いもよりませんでした。

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    2011年12月20日
  • 死に花

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    同名映画の原作本。立川市の老人ホームに暮らす老人達のパワフルな日常を描いた傑作。でも最後はちょっと哀しい。最後まで痛快に終わらせて欲しかった。

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    2009年10月04日
  • 闇の検事

    購入済み

    展開が早くするっと読める

    2時間サスペンスドラマを見ているようだった。とにかく展開が早い。戦時中のあまりに残忍な拷問による虚偽の自白と被告を有罪にするための公の儀式に過ぎない刑事裁判。そうして生み出された冤罪。出だしがあまりに冷酷非道過ぎたため少々できすぎでしょと途中のとんとん拍子に展開が続くのも多少目をつむってしまった。最後はハッピーエンドで救われた。欲を言えば、主人公の母がなぜ自死を選んだのか、それを描いて欲しかった。

    #ドキドキハラハラ #深い #怖い

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    2026年08月02日
  • 死に花

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    ジジイが活躍する老人活劇。
    どうしようもないジジイギャグに老人の生々しい恋愛。
    普段、興味もないし、特に見たくもない話ではあるものの彼らだって生きていて色々とある。
    元気な老人というのも悪くない。
    元気でいる秘訣を感じた気がする。

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    2026年05月21日
  • 闇の検事

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    評価は4

    内容(BOOKデーターベース)
    「おれは無実だ!」戦争下の昭和十七年、久世圭介は何者かに恋人を惨殺された。だが、西青梅署は圭介を殺人犯として逮捕した。拷問による執拗な取調べは凄惨を極め、圭介は虚偽の自白を強制され、無期懲役の刑に服した。そして、敗色濃い昭和二十年三月、東京を直撃した大空襲下、圭介は火炎の海の中、脱走した。その日から、圭介は別人になり変わり、冤罪を晴らすべく新たな歩を始めたのだった…。一人の男の数奇な半生を重厚、劇的に描く迫真の推理傑作。

    警察官になり、検事になり懸命に冤罪を晴らす。昔はあったんだろうなぁ〜今でもあるかもしれないけど冤罪ってのは辛いだろう。誰も自分を信じてくれないなんて。私なんて言いたいこと言えないだけでも辛いのに。

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    2017年08月03日
  • 死に花

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    年老いていくことの哀しさと怖さが、ユーモアを交えながら軽快に語られている。
    自らの葬式を演出していた源田が届いた棺桶に入ってみる場面は、何か妙な感じがした。
    順番に棺桶に入ってみる老人たち。
    この人たちにとって死とはどんなものなのだろう?
    老いるという言葉には「枯れる」というイメージがあった。
    だが、源田の葬儀で起きた事件は、老人はけっして枯れてなどいないことを教えてくれる。
    人生の最後に思い切ったことをした女性の心情が現実感のあるものなのかどうか。
    わからないけれど…。
    クライマックスはやはり老人たちが「死に花」を咲かせる場面だろう。
    なぜか活き活きとしている老人たちの姿が、哀しくもあり、おかしみもあり。
    それぞれの人生で得た経験と知識を総動員し、「死に花」を咲かせるべく奮闘する過程は読み応えがあった。
    何歳になっても生きる目的がある人は輝いている。
    そんなふうに感じた物語だった。

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    2017年03月19日
  • 蝶の谷殺人事件―顔のない刑事・脱出行

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    顔のない刑事シリーズ第5作、又、読み返したが臨場感が有るが、通信事業の進歩を感じたが、楽しめる作品です。昭和61年から自衛隊では物足りなくて外人部隊の日本人がいたのかな?

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    2014年06月26日
  • 顔のない刑事

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    ネタバレ

    太田蘭三の『顔のない刑事』シリーズ第1作。
    殺人容疑の取調べを受け、辞表を提出し、警察手帳を持たずに独自捜査を始める香月刑事。
    『顔のない刑事』の原点です。
    奥多摩の山が舞台になり、そこから北アルプスへ飛んでいく。山岳描写は少ないですが、娯楽小説として楽しめます。

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    2012年03月31日
  • 潜行山脈 顔のない刑事・突破行

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    ネタバレ

    顔のない刑事シリーズ8弾。単独潜入の月さんを心配してとうとう相棒を付けられた。それも超美人の今日子さん。警察手帳、拳銃をもった相棒が付いたおかげで捜査もスムーズに。月さんお得意の危険な潜入のシーンが少なくなった。そりゃ手帳見せれば済むもんな・・・
    今後、この相棒とどう絡んでいくかが楽しみ。

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    2012年03月21日
  • 赤い渓谷 顔のない刑事・追跡行

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    ネタバレ

    第3弾。山での遭難が一転して偽札疑惑を追うことに。地道な捜査が実を結び事件は解決。結末はなんとなく読めた。ただ、月さんはとうとう小指を詰めてしまった。顔の傷に詰めた小指。どこから見てもヤクザ。刑事には見えないから顔のない捜査官。というシナリオらしいが昭和の時代にはこういう事が実際にあったのだろうか。平成の時代では不可能だろうし違法である。しかし相変わらずのモテぶりである。

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    2012年02月20日
  • 尾瀬の墓標 顔のない刑事・単独行

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    ネタバレ

    顔のない刑事シリーズ。伏線が多く先を急いで読みなくなるような話。結末はまさに大どんでん返し。まさかの結末に驚いてしまった。もしかして?と思い読み進めても違ったりして楽しめた。ただ、偶然が多すぎるかな。黄色やピンクの公衆電話が大活躍。携帯のない時代の捜査は大変である。

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    2012年02月15日
  • 一匹竜の刑事 顔のない刑事・決死行

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    顔のない刑事シリーズ第4弾

    ダンディーな香月刑事はどんどん過激になっていく。
    今回は、広域指定暴力団への潜入捜査。
    潜入を成功させるために、背中に昇り竜の刺青まで入れてしまう。

    娯楽作品としては、面白い一冊です。
    山は、奥多摩、八ヶ岳、北アルプス黒部渓谷、飯豊連峰などが出てきます。

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    2011年11月06日
  • 死に花

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    ナイスなおじいちゃんたちが銀行強盗を企てる。老人たちの青春小説。このおじいちゃんたち、私より断然元気です!老いるって悪くない。

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    2011年04月10日
  • 死に花

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    今年の2月に『白の處刑』を讀んで以來の太田蘭三作品。

    太田蘭三といへば、私にとつてのベストは『脱獄山脈』。
    その次に面白かつたのが、今囘の『死に花』だ。
    この作品では、山も釣りもさほど絡んでこない。
    主人公は老人ホームに入所してゐる「老人」達である。

    彼らは自らの「老い」を認めた上で、最後の「死に花」を咲かせやうとする。
    そして、その「死に花」たるや・・・
    これまでの經驗や智慧を活かしての、人生最後の大バクチ!
    さて、このバクチは、果して成功するのか?

    主人公はいづれもひと癖もふた癖もある老人達で、彼らの言動そのものが面白い。
    爺さんと婆さんのセックスまで描かれてゐるが、それもまた一興。

    「老いる」とはどういふことなのか。
    そんなことを考へさせられた。

    北多摩署の蟹澤警部と相馬刑事が登場するのも、太田蘭三ファンには嬉しいところ。

    ちなみに、この作品は映畫化され、5月8日から全國の東映系で上映されてゐる。


    2004年4月30日網走にて讀了


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    2009年10月04日
  • 夕焼け小焼けで殺されて

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    1989年に書かれた作品なので、内容的に昭和感が強い。
    忍びこみ専門の泥棒である八島大二郎は、泥棒の二代目で、父親は警察でも有名な泥棒だった。
    そんな大二郎が盗みに入った宝石商の事務所で、金庫から出てきたのは死体だった。
    大二郎は驚き逃げそびれ、そのまま逮捕されるが、殺しはやっていないのに、その罪まで被せられては堪らないと逃走。
    聴取されていた刑事の蟹沢は、大二郎の父親も知っており、その相棒の相馬は大二郎を逃がしてしまったと大目玉をくらう。
    しかし、大二郎は自分で殺人犯を捕まえることにしたと連絡してくる。
    刑事と泥棒と被害者の娘と…奇妙な関係性が築かれながら、犯人探しが始まる。
    古い話だけど、なんともテンポが良くて面白く読めた。

    2026.4.6

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    2026年04月06日
  • 殺人幻想曲

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    殺人後にペニスを切断する連続殺人事件を追う、お色気が漂う大衆娯楽小説のようなサスペンス小説。そこそこ楽しめた。

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    2025年08月04日
  • 顔のない刑事

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    奥多摩で発見された女の全裸死体。それが事件の始まりだった。北多摩署の香月功刑事は、女と死の直前に関係していたことから被疑者として取り調べを受けた。容疑を晴らすべく、香月は警察手帳を返上、〈顔のない刑事〉として捜査を開始した。だが、女の生前の足取りを追い、ある暴力団に接触したところ、香月は捕らえられてしまった。直後、白昼に第2の殺人が…!太田蘭三の代表作にして、警察小説の金字塔。

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    2023年04月14日
  • 箱根路、殺し連れ~北多摩署純情派シリーズ3~

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    太田蘭三の長篇ミステリ作品『箱根路、殺し連れ~北多摩署純情派シリーズ3~』を読みました。
    ここのところ、国内のミステリ作品が続いています。

    -----story-------------
    北多摩署・相馬刑事の車から絞殺死体が発見された! 
    被害者は新宿・歌舞伎町の駐車場オーナー・平賀喜一郎。
    彼は高額地所所有者ゆえに殺されたのか? 
    所轄外のため捜査できない相馬刑事だが、箱根・芦ノ湖で揚げ羽蝶の刺青をした溺死体を発見、平賀殺害の容疑者との間に奇妙な共通点を見いだした! 
    お馴染み相馬刑事(ウマさん)が泥棒(ノビ)の大二郎とコンビを組んで大活躍!
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    1994年(平成6年)に刊行された、北多摩署純情派シリーズの第3作です。

     ■死体とドライブ 
     ■箱根の滝と湖
     ■物色の跡
     ■死体遺棄
     ■重要参考人
     ■自供の内容
     ■解説 中島政利

    上司の小言は馬耳東風、ウマさんこと、北多摩署刑事・相馬の車で死体が発見された… 新宿歌舞伎町で駐車中に運び込まれていたのだ、、、

    微妙な状況に置かれた相馬は、所轄外の事件を単身、追う… 被害者は駐車場オーナー・平賀喜一郎、平賀が高額の地所を所有していることから、巨悪の匂いを嗅ぎ取る相馬。

    しかし所轄署からの圧力により、相馬は捜査を断念… 休暇を取り、箱根へ向かった相馬は芦ノ湖で溺死体を発見する、、、

    死体には奇妙な揚げ羽蝶の刺青が… しかも平賀殺害の容疑者に同じ刺青をした者がいたことが判明、さらに箱根登山道で出会った女にも不審な行動が浮かぶ。

    二つの事件に深く関わった我らがウマさんの相棒は、泥棒の大二郎… 捜査本部の顰蹙を買いつつ、事件の鍵を握り疾走する純情刑事に勝算は!?

    北多摩署の名物刑事、箱根路を駆ける! 爽快人情警察小説。

    <駐車場管理人殺人事件>と、その容疑者であった駐車場管理人の息子が殺された事件… そして<多摩川バラバラ女性殺人事件>を、有馬刑事と泥棒の大二郎のコンビが見事に解決する展開、、、

    新宿歌舞伎町で発見された遺体と、芦ノ湖で発見された遺体を、いずれも有馬刑事が発見し、さらに多摩川バラバラ女性殺人事件の関係者と有馬刑事は箱根登山道で出会っていた… という現実離れした都合の良い展開には苦笑してしまいましたが、読みやすい平易な文章とキレの良い絶妙な会話に惹き込まれて、意外と愉しめました。

    読みやすい… というのは、小説としては大切な要素だと思いますからねー 次も太田蘭三の作品を読んでみようと思います。

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    2022年12月08日