Gibsonのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アルファ星系を経てアウタースペースまで進出したテイローらは、帝国の庇護下にない世界での企業間戦争に巻き込まれてしまう、そんな二巻である。
ディング・ザ・ディンゴとの対決に焦点が絞られたこの巻では、先の巻とは違って紙面の余裕からシーンの追加も含めた加筆が行われている。ごく些細な日常の一コマなどであり、大筋の物語が変更されているわけではないが、こうした部分もまた書籍化の楽しみだろう。
物語はここからアウタースペースを舞台に、さらに規模を拡大させていく。巻末で姿を現した男のことであるとか、多くの新キャラを加えながら物語はより深みを増していくのだが、出版物としてはここで止まっている。いたく残念なことである。
星五つで評価しているが、物語はこれ以降さらにより深く世界が描かれている。であるから、本作を楽しまれた方はぜひネット版の「僕と彼女と実弾兵器」の方もお読みになることをお勧めする。検索すればすぐに出るので、ぜひ。 -
Posted by ブクログ
ネット発のライトスペースオペラ小説、シリーズ最初の巻である。といっても、二巻から先が刊行されないまますでに二年が経過しているが、一応シリーズは打ち切りにはされていないらしい。
病気で入院していたらしい主人公が目覚めてみればそこは実験施設のような無機質な部屋であり、そこでは四千を超えるコールドスリープの失敗例がともに眠っていた。そんな中で始まった物語は、テンポ感よく数千年後の未来で活躍する主人公・テイローとその仲間の姿を描いている。
タイトルのように戦記的なニュアンスを含んだ作品であるが、この一巻では基本的に商会運営のような商売物として物語は進行しているし、その過程でのバトルは戦記というよりドッグファイトに分類されるだろう。テンポよく展開する物語は、方々でのトラブルにおいて新たな出会いを生みながら展開している。
非常にライトノベルらしい体裁で展開されたスぺオペ作品であり、ここ最近は鳴りを潜めている感のあるこのジャンルにおいては期待したいシリーズである。
である以上、正直、ネット版からのタイトル変更も含めて、このシリーズが中途半端な巻数で停止しているのは出版社側の手抜かりに思える。ネット版読者を引き受けた上で売り上げが振るわなかったのなら、書籍化が不十分だったと考えた方が自然である。
それぐらいに良質なライトノベルであり、ここでは星五つで評価しておきたい。