松村劭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・たとえば、一家で奥さんが、「子供によい教育を受けさせるためには、〇〇学校に入れてその後は海外に留学させなければなりません。そのためには、授業料が高くてもA予備校に入れなければ。このままでは将来の希望がないのよ」といえば、一方で夫のほうは、
「そんなことをいったって、いま俺が稼げるのはこれが精一杯だ。会社の付き合いの飲み代にもこと欠く始末なんだから…。でもそれをしなければ、稼げるようになる人間関係もできないんだよ。少しづつしか進めないんだ」という。
…奥さんのほうは目標からアプローチするから、どうすべきかの道は見えるが、現実とのかい離が大きくて答えが出ない。一方、可能性からアプローチする夫のほ -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
異なる国の軍隊が共同して戦う連合作戦は、いかに遂行されるのか。
指揮系統の上下間や部隊間で、スムースな調整を行なうためには、「見方、考え方」の順序を厳密に定めることが不可欠だ(「軍隊の思考過程」)。
一方で、組織の上に立つリーダーの思考法は正反対。
体験的知識をもとに「直覚」を活用し、電光石火、手を叩く間もなく決断し行動する(「プロの思考過程」)。
本書では古今の軍隊の豊富な事例と名将の言葉をもとに、状況判断における二つの思考過程を徹底的に解剖する。
[ 目次 ]
第1章 軍人のものの見方、考え方
第2章 目標の選択
第3章 名将たちの思考過程
第4章 状況の特質を把握する
第 -
Posted by ブクログ
相変わらず松村さんの本は要点をまとめにくい。けどこの著作でもいつもどおりのことを言っている。
軍人が徹底した現実主義であるべきこと、それから命題・前提・分析・総合・結論の手順で思考する演繹的帰納法、それから目標を立てる際に代替のきくものを選ぶとか、それから自身でいろいろ経験し、さらに歴史を追体験することの大事さ、修練によって得る得意技、状況を把握し全感覚を活用し直感的に決断し合理的な説明を創ること、それから敵の選別、敵の出方をできる限り考えること、ブレーキ現象とゆう転機、しっくりこないなら視座を変えてみること、クードゥイユやら心眼について、そして軍人が政治的配慮を一切せず戦理にのみ基づいて行動