原田勲のレビュー一覧

  • 量子力学1

    Posted by ブクログ

    本書を眺めていると、やさしくわかり易い本のように思える(もっと眺めると、そうではないかこしれないが)。量子力学の難しい本はたくさんあるが、やさしくわかり易い本は少ない。なぜだろうか?それは、もちろん量子力学自体が難しいからであるが、それだけでなく、本の著者たちが量子力学をよくわかっていないからだろう。ファインマンの有名な言葉がある。

    <I think I can safely say that nobody understands quantum mechanics.

    Richard Feynman

    量子力学を理解している者など誰もいないのだと言っても、過言ではあるまい。

    リチャード・ファインマン >

    しかし、本書はやさしくわかり易い本のようだが、本文に例題が多く配置され、煩雑な印象を与える。例題の内容も本文として表現すれば、読みやすくなるのではないか。

    普通の大学の物理学科の学生の多くは、企業の現場のエンジニアや管理職を目指しているだろう。そういう学生が、「講談社基礎物理学シリーズ」の本書をきちんと読むことができたら、量子力学はそれで十分である。
    石器時代のランダウ、ディラック、朝永、シッフなどの本がわからなくても、まったく問題ないことは、社会人としての経験が証明している。

    「講談社基礎物理学シリーズ」全般が物理学のやさしくわかり易い本だと思う。同シリーズの他書も読んでみようかな。

    お終い

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    2026年08月28日