田村明子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレバンクーバーからソチへ向けての4年間を、フィギア取材歴20年の筆者が緻密な取材をもとに書き上げたノンフィクション。
彼女が選手たちから信頼を得ているからこそ垣間見せる、意外な素顔にも触れられていたし、過去4年間の各試合の感動が蘇ってくるようで、ところどころ涙ぐみながら読んだ。
気になったのは、'13年GPFの話題の後、ソチへの展望的な表現が増えていき、全日本には触れずに終わるのかと思ったら、エピローグとして申し訳程度に全日本と代表選考について触れられていて、表現も過去形に戻っていたこと。
1月31日という刊行日を考えると、全日本までに書き溜めておき、全日本後に一気にエピローグを書い -
Posted by ブクログ
田村さんは好きです。高橋大輔に始まって、高橋大輔に終わるのもよろしい。ところどころの、点数の不満を書かれてるのも同意ですが、同じ理由で突っ込むべきところを所々書いてなくて、そこは不満。あと、アメリカの不毛の二の舞をしないことを意識してるのだと思うけど、前もそうだったけど天野に優しいのもな。男子が同じような飛び方しても、レビューなく回転不足つかない不思議。それに、高いホテルでくつろいでたろくでなしぶりとか、地元枠でろくに国際大会に自力で出てないしろくな演技でもなかったのも本当で、本来資格を取れる要件を持ってないと思う。あと、ヨナが復帰1回目、完璧な演技の安藤の上だったジャッジのおかしさや、ニース
-
Posted by ブクログ
ソチ・オリンピック直前に出された本。
フィギュア記者歴が長い作者が、ソチ・オリンピックへ向けてのおもな選手の試合成績、怪我や弱点克服の苦闘、浮き沈みを丁寧にまとめた内容です。
日本フィギュアをリードしてきた高橋選手の演技力と存在感。
カナダのチャン選手の台頭ぶり。
羽生選手の目をみはる成長。
味わいを増していく鈴木明子選手。
出産後に試合を転戦、全日本で5位にまでつけた安藤美姫選手。
長い努力の過程があっての、いい演技が出来たときのきらめき、結果が出たときの嬉しさなのですね。
不運に見舞われることもあるわけですが‥
それもまた感動に繋がることも。
浅田真央選手について書かれた部分が一番多 -
Posted by ブクログ
選手たち、コーチや振付師などへのインタビューを交えながらソチまでのスケート界の動きを追ったドキュメント本。
田村さんの文章は冷静で批判が少ないので読みやすくわりと好きです。でも昔の著書の方が面白くて好きだったな、と思ったりもする。なんでって言われると微妙だけど、多分自分の知ってる「軌跡」がほとんどで新鮮味がないから?かな。インタビュー記事は雑誌を読めば大抵分かるので、著者しか知りえないような選手の素顔をもっと紹介してくれれば良かったと思います。あと陰謀論は信じてない私ですが、スケート界にも課題はあると思うので、そういうところをあまり突っ込んで書かずにこれはこういうものだから(納得すべし)と言わ