画力は可もなく不可もなく、ストーリーは甘さと苦さの混ざり具合が割といい
ただ、微妙に惹きこまれなかったのは残念
BL漫画として質が悪くない、そこは確かだ。他の読み手にも奨められる
この作品を読んで一つ学んだ
男がBL漫画を読む時はやはり、経験がいる
もちろん、同性に恋した事があったり、実際に肉体関係
...続きを読むに発展した、その類もあるが、作品内のキャラの相似点が少ないと、どうしたって、共鳴し辛い
『いつものふたりで。』に登場する航と隆太は大学生なのだが、私には“大学生”って肩書を背負った時間がないので、大学生である彼らの、その時期特有の葛藤を理解するのは難しかった
これまでレビューを書いた、『マウリと竜』や『御伽―OTOGI―』はファンタジー色が強い作品だったので、経験でなく想像力が物を言ったし、『青春ギリギリアウトライン』は男子高校生の話だったので、その甘酸っぱさにキュンキュンできた
自分に合う作品、合わせ辛い作品がある、それが知れただけでも収穫だ
『やさしい悪夢を』は少し、ダーク感が強いので、私はちょっと苦手だ
あと、この作品っつーか、『いつものふたりで』の魅力だが、航の兄さん、隆太の親父さんがカッコいい所も魅力