ベリンダ・バウアーのレビュー一覧

  • 生と死にまつわるいくつかの現実
    イングランド南西部デブォン州北部の坂の勾配がきつい森と海にはさまれた村 子供が5人しかいない 
    途中読みながら、まさかの犯人は…それはやめてくれと思いながら読んでいたので、犯人がわかった時はショックだった 
    新米刑事カルヴィンが結婚寸前でシャーリーと破談する からっぽ頭でよくぞ決断した ギリセーフ ...続きを読む
  • ラバーネッカー
    面白い。
    最後の一行まで完璧に面白い。

    アスペルガー症候群の主人公パトリック。
    その母親サラ。
    そして、昏睡状態の入院患者にその病棟で働く看護師。
    張られた伏線が回収される様にゾクゾクする。

    物語として謎解きも面白いが、それ以上にパトリックの言動に心揺さぶられ、彼がみせる心の成長に胸が熱くなる。
  • ラバーネッカー
    主人公の成長の物語です。隙間時間に読書する習慣なのですが、わりと一気に読んでしまいました。解剖描写などはちょっと辛いけど……。病棟殺人の理由や母親の秘密とその証拠隠滅部分はちょっと短絡的と感じまし。
  • 生と死にまつわるいくつかの現実
    歯車が食い違う時
    会社の解雇通告、夫婦の口喧嘩、そして憎しみへと変わる。吐口を求めて弱い他人への「いじめ」が始まり「暴行」、そして「殺人事件」へと展開するミステリー小説。世間のいじめもやはり「自分より弱い者」への抵抗・反抗かも知れない。身体的安心安定を求めたいと、どこかで歯車が食い違った現象だろうか...続きを読む
  • 視える女
    ジェームズ(アナの夫)は、なんて優しい人なんだ こんな夫ばかりだと世界は平和だろうなぁと思ってしまう
     それに比べ、マーヴェル警部がとてつもなく嫌な奴 もう、人としてどうなんだ、こいつ…と思ったら、あの「ダークサイド」のクソ警部かよ マーヴェル警部、ジェームズの爪の垢をありがたく頂いて飲んでくれ 
    ...続きを読む
  • ラバーネッカー
    アスペルガー症候群のパトリックが、父親の死から「死のなぞ」に取り憑かれ、解明するべく医大の解剖学を学ぶが、解剖体から不審物を見つけその死に疑問を抱き、一心不乱に死の謎の解明にあたる。 物語の後半からは展開も早く一気読みで、そして読後感は良い。
  • ラバーネッカー
    アスペルガー症候群の主人公パトリックを中心に描かれている。この病気についてはスティーブン・スピルバーグなど著名人も数多くなっていることは聞いたことがある。

    この作品を読んで具体的にどういう症状なのかよく分かった。それにしてもなぜ、母親との関係がここまでこじれているのか不思議に思っていたが最後の方で...続きを読む
  • ラバーネッカー
    アスペルガー症候群で、解剖学の学生が主人公。人とのコミュニケーションが苦手で、探究心が強く、疑問をあやふやにできない、一つのことが気になるとほかのことは見えなくなる・・などなどの性質を持っている。その主人公が解剖体の死因に疑問を抱き、自ら追求していく話。解剖体の人物がこん睡状態だったときの部分と、主...続きを読む
  • ラバーネッカー
    設定にひねりのあるミステリ。探偵役が解剖学を学ぶアスペルガー症候群の青年なのだ。解説で香山リカさんが書いているとおり、現在では専門家はアスペルガーというくくり方はしないようだが、やはりこのとらえ方にはインパクトがあり、また、なるほどと腑に落ちる所もある。その「普通ではない」感覚の持ち主である主人公が...続きを読む
  • ラバーネッカー
    事件の謎と父の死の謎は、別々の巻に分けて書き直してもいいのではと思ってしまった。終盤になって後者の謎が解かれるくだりが唐突すぎて、付け加えの樣に思える。トレイシーの件も余分。

    それでも、正にページをめくるのが止められなかった。
  • ラバーネッカー
     アスペルガー症候群の主人公が、解剖学実習で出会った献体が、殺人により死んだのではないかという疑問を抱き、その謎を一風変わった手法で解いてゆく物語。
     
     前半は、昏睡状態から目覚めた男の長い独白や、解剖の微細な描写が続くけれど、解剖体の男の正体が分かってからの、ある人物との息詰まる攻防戦や、パトリ...続きを読む
  • ラバーネッカー
    アスペルガー症候群の主人公とそれゆえに引き起こされる事象とが、まさに「論理的」に繋がっている。事象には必ず原因があるはず、と自分の欲求に従って行くと、見えてきたのは自分自身。成長の物語。
  • ラバーネッカー
    3つの事件が進行していたんだね。横文字の名前覚えるの超苦手…。植物人間、時系列や誰目線なのかわからなくなって、特に凝ったトリックでもなかったし…。うーん?パトリック母の秘密にはちょっと疑問。
  • ラバーネッカー
    アスペルガー症候群のパトリックは父親の死をきっかけに「死」への探求に取り憑かれる。
    長じて障害者枠で入学した大学の人体解剖実習で、献体から不審物を発見しその死因に疑問を抱く…。

    アスペルガー症候群の青年を主人公にした上で、天才ではなく病的な拘り故の特異な能力を持っているとしたところがこの作品のキモ...続きを読む
  • ラバーネッカー
    普通のミステリーかな。

    アスペルガー症候群の主人公が魅力的に描かれてて、周囲との摩擦がリアルだった。
    アスペルガー症候群の主人公を天才にはしたくなかったって言葉が印象に残った。