ベリンダ・バウアーのレビュー一覧

  • 生と死にまつわるいくつかの現実

    Posted by ブクログ

    イングランド南西部デブォン州北部の坂の勾配がきつい森と海にはさまれた村 子供が5人しかいない 
    途中読みながら、まさかの犯人は…それはやめてくれと思いながら読んでいたので、犯人がわかった時はショックだった 
    新米刑事カルヴィンが結婚寸前でシャーリーと破談する からっぽ頭でよくぞ決断した ギリセーフ カルヴィンよ、独身を謳歌してくれ 

    0
    2017年01月04日
  • 生と死にまつわるいくつかの現実

    Posted by ブクログ

    英国の小さな村ライムバーンを舞台に繰り広げられるサイコ・ミステリー。子どもの世界と大人の世界の狭間で小さな心を痛め続ける10歳の少女ルビーが、この物語の主人公。全編に漂う喪失感と言い知れぬ暗さの中、中盤で何となく事件の展開に予想はつくのだが、最後まで読ませる著者の手腕には脱帽。

    ひとり歩きの女性を狙った連続殺人事件。ルビーの父親ジョンは犯人を追跡するために仲間と民警団を立ち上げる。そんな父親に協力しようとするルビーは…

    あの『ブラックランズ』『ダークサイド』『ハンティング』の三部作を超える面白さ。

    0
    2015年07月16日
  • ラバーネッカー

    Posted by ブクログ

    面白い。
    最後の一行まで完璧に面白い。

    アスペルガー症候群の主人公パトリック。
    その母親サラ。
    そして、昏睡状態の入院患者にその病棟で働く看護師。
    張られた伏線が回収される様にゾクゾクする。

    物語として謎解きも面白いが、それ以上にパトリックの言動に心揺さぶられ、彼がみせる心の成長に胸が熱くなる。

    0
    2014年08月16日
  • ラバーネッカー

    Posted by ブクログ

    主人公の成長の物語です。隙間時間に読書する習慣なのですが、わりと一気に読んでしまいました。解剖描写などはちょっと辛いけど……。病棟殺人の理由や母親の秘密とその証拠隠滅部分はちょっと短絡的と感じまし。

    0
    2023年11月02日
  • 生と死にまつわるいくつかの現実

    Posted by ブクログ

    歯車が食い違う時
    会社の解雇通告、夫婦の口喧嘩、そして憎しみへと変わる。吐口を求めて弱い他人への「いじめ」が始まり「暴行」、そして「殺人事件」へと展開するミステリー小説。世間のいじめもやはり「自分より弱い者」への抵抗・反抗かも知れない。身体的安心安定を求めたいと、どこかで歯車が食い違った現象だろうか。

    0
    2023年02月14日
  • 視える女

    Posted by ブクログ

    ジェームズ(アナの夫)は、なんて優しい人なんだ こんな夫ばかりだと世界は平和だろうなぁと思ってしまう
     それに比べ、マーヴェル警部がとてつもなく嫌な奴 もう、人としてどうなんだ、こいつ…と思ったら、あの「ダークサイド」のクソ警部かよ マーヴェル警部、ジェームズの爪の垢をありがたく頂いて飲んでくれ 
    それにしても、「ダークサイド」で焼死したのに再登場させるって、もしかしてあっちでは人気なのか?マサカナ(^^; 

    1
    2017年01月04日
  • ラバーネッカー

    Posted by ブクログ

    アスペルガー症候群のパトリックが、父親の死から「死のなぞ」に取り憑かれ、解明するべく医大の解剖学を学ぶが、解剖体から不審物を見つけその死に疑問を抱き、一心不乱に死の謎の解明にあたる。 物語の後半からは展開も早く一気読みで、そして読後感は良い。

    0
    2016年09月04日
  • ラバーネッカー

    Posted by ブクログ

    アスペルガー症候群の主人公パトリックを中心に描かれている。この病気についてはスティーブン・スピルバーグなど著名人も数多くなっていることは聞いたことがある。

    この作品を読んで具体的にどういう症状なのかよく分かった。それにしてもなぜ、母親との関係がここまでこじれているのか不思議に思っていたが最後の方でやっと理解することが出来た。

    それにしても解剖学とこの病気を組み合わせて、サスペンス仕立ての小説にするなんて恐れ入りました。また、主人公がある事をさかいに霧が晴れたように人間として成長していく姿は素晴らしく、良かったねと思わず声をかけたくなった。

    0
    2016年07月25日
  • ラバーネッカー

    Posted by ブクログ

    アスペルガー症候群で、解剖学の学生が主人公。人とのコミュニケーションが苦手で、探究心が強く、疑問をあやふやにできない、一つのことが気になるとほかのことは見えなくなる・・などなどの性質を持っている。その主人公が解剖体の死因に疑問を抱き、自ら追求していく話。解剖体の人物がこん睡状態だったときの部分と、主人公の現在が交互に語られる形式。主人公のひたむきな行動がなぜか胸をうつ。周りに誤解されながらも最後は理解され、いい形で結末をむかえられて、読後がさわやかでよかった。

    0
    2014年10月23日
  • ラバーネッカー

    Posted by ブクログ

    設定にひねりのあるミステリ。探偵役が解剖学を学ぶアスペルガー症候群の青年なのだ。解説で香山リカさんが書いているとおり、現在では専門家はアスペルガーというくくり方はしないようだが、やはりこのとらえ方にはインパクトがあり、また、なるほどと腑に落ちる所もある。その「普通ではない」感覚の持ち主である主人公が、共感を誘うように描かれていて、知らず知らず肩入れして読み進めていくことになる所が、うまいなあと思った。

    決して爽やかな読み心地ではない。どうしても周囲と軋轢を生じてしまう主人公パトリックの孤独や、その母の苦悩がえぐり出すように書かれる。また、犯罪の舞台となる病棟で、昏睡状態にある患者の絶望的な苦

    0
    2014年09月11日
  • ラバーネッカー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    事件の謎と父の死の謎は、別々の巻に分けて書き直してもいいのではと思ってしまった。終盤になって後者の謎が解かれるくだりが唐突すぎて、付け加えの樣に思える。トレイシーの件も余分。

    それでも、正にページをめくるのが止められなかった。

    0
    2014年09月01日
  • ラバーネッカー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     アスペルガー症候群の主人公が、解剖学実習で出会った献体が、殺人により死んだのではないかという疑問を抱き、その謎を一風変わった手法で解いてゆく物語。
     
     前半は、昏睡状態から目覚めた男の長い独白や、解剖の微細な描写が続くけれど、解剖体の男の正体が分かってからの、ある人物との息詰まる攻防戦や、パトリックのあまりに冒険的な(無謀な、とも言える)行動にハラハラし、残り数十ページは一気に読みました。

     ブラックジョークや伏線も効いていて、ミセス・ディールの謎、パトリックの父の死の真相も、「ここらで大団円かな」と思える頃にポンと出てきて、本編よりも更にびっくりさせられました。

     海外の本格ミステリ

    0
    2014年07月22日
  • ラバーネッカー

    Posted by ブクログ

    アスペルガー症候群の主人公とそれゆえに引き起こされる事象とが、まさに「論理的」に繋がっている。事象には必ず原因があるはず、と自分の欲求に従って行くと、見えてきたのは自分自身。成長の物語。

    0
    2014年06月15日
  • ラバーネッカー

    Posted by ブクログ

    三部作の『ブラックランズ』『ダークサイド』『ハンティング』の出来が非常に良かったので、この最新作も読んでみた。

    アスペルガー症候群のため人とのコミュニケーションが苦手のパトリックは、父親の事故死をきっかけに死に取り憑かれる。医大で解剖学を学び始めたパトリックが抱いた疑念とは…

    いわゆるイヤミスのような味わいの作品であり、三部作に比べると少し物足りなさを感じた。

    タイトルの『ラバーネッカー』とは、ゴムのように首を伸ばした人という意味で、転じて、むやみに見る人、物見高い人という意味らしい。つまり、タイトルはそのままズバリ、パトリックを示しているようだ。

    0
    2014年06月10日
  • ラバーネッカー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3つの事件が進行していたんだね。横文字の名前覚えるの超苦手…。植物人間、時系列や誰目線なのかわからなくなって、特に凝ったトリックでもなかったし…。うーん?パトリック母の秘密にはちょっと疑問。

    0
    2016年10月22日
  • 視える女

    Posted by ブクログ

    失踪した少年、ダニエルを巡る奇妙なミステリー。ベリンダ・バウアーの第6作。

    オカルトチックな展開とミステリーとが今一つ調和せず、どうにもしっくり来なかった。『ブラックランズ』『ダークサイド』『ハンティング』の初期の作品の方が格段に面白かった。

    0
    2016年08月15日
  • ラバーネッカー

    Posted by ブクログ

    普通のミステリーかな。

    アスペルガー症候群の主人公が魅力的に描かれてて、周囲との摩擦がリアルだった。
    アスペルガー症候群の主人公を天才にはしたくなかったって言葉が印象に残った。

    0
    2014年08月02日