真田久のレビュー一覧

  • 嘉納治五郎

    Posted by ブクログ

    嘉納治五郎の一生をコンパクトに纏めていて読みやすい。
    嘉納は、柔道の創始者であることは有名だが、この本を読んでいると、例えば、水泳、マラソン好き、部活等、日本ユニークなスポーツ関連事象のルーツがここにあることに気付く。
    因みに、日本では公立小中学校の殆どにプールがあり、多くの生徒(日本人)が泳ぐことができると思うのだが、欧米では学校にプールがあること自体珍しい。

    日本人として初めてIOC委員に選ばれ、スポーツは国際平和に繋がる、という信条の持ち主だったと思う。
    ただ、当時はヒットラーがオリンピックを政治利用し、1940年の東京オリンピック招致のところも、もう少し当時の状況を調べたいところ。

    0
    2021年10月25日
  • 嘉納治五郎

    Posted by ブクログ

    研究者による嘉納治五郎の足跡の解説本。物語調ではないので、やや堅く読みにくい印象だが、事実に沿って丁寧に解説されている。嘉納治五郎が、日本において柔道を始めとして、広く一般にまでスポーツを広めるきっかけを作ったこと、オリンピックの招致の先駆けとなったことなどがよくわかる。

    0
    2019年11月17日
  • 嘉納治五郎

    Posted by ブクログ

    大河ドラマ「いだてん」向けに書かれたような一冊。本書で簡単に知識を得ておけば大河ドラマ観る楽しみが増すでしょう。講道館柔道創始者としての嘉納治五郎はよく知っていても、オリンピックとの関係はあまり知られてないかもしれない。本書を通じて、嘉納治五郎は単なる武道家ではなく、優れた教育者であり、かつ、現実的な実践家であり、スポーツを通じた人類の融和と平和の実現を目指して動いていたかを、改めて確認できた。

    0
    2019年02月02日