二宮寿朗のレビュー一覧
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塾でおすすめ
本のサブタイトルにもあるように、継承と革新に努め続けた10年というのがよくわかった。
「人気のある野球チーム」と聞くと、試合によく勝つ、強いなどのイメージを抱きやすいが、
ベイスターズの再建録を読むと、
非常に多角的な視点でベイスターズを盛り上げていこうという気概がよくよく伝わった。
映画化もしてほしい本
特に気づきになったのは
・球場経営の工夫
試合途中に花火などのエンタテインメント、無料チケット配布、返金制度、ユニフォームやペンライトなどのグッツ配布、おいしいビール研究など
・ターゲット層の選定
30代男性、既婚者子ありの人でも球場に来てもらうためには?
野球教室やグラウンド開放など、子どもたちに野球に興味を持ってもらうための工夫の数々
(小学生と幼稚園、保育園で派遣する選手を変えるなどは興味深い)
・行政、地域との連携
花火など打ち上げるには行政の許可が必要。
「地域を盛り上げるためにしている」という信頼が地域連携につながり、愛される球団になることがわかった
・他にはマスコット作成、選手育成、スカウト、そしてもちろん監督をはじめ選手との一体感、盛り上げていこうという雰囲気づくりがよくよく伝わった
・球団と球場の経営はかつて別だった
(2016?から統合)
とにかくいろいろな方が登場し、いろいろな立場でベイスターズを支え、盛り上げているのがよくわかった
(出てくる人物は多いが、1人につき10ページ以下で、詳細をすべて記憶しなくてもいいので、気楽に読める)
中には、元選手も登場し、
「あぁ、あの人が!」
と思う方もいた。
全員が全員ではないが、引退後は、球団を支えるというキャリアチェンジも興味深い。
・番長・三浦監督「信頼というものは一瞬で崩れるもの。取り戻すには時間が掛かる。崩れないためには積み上げていくしかない。そうなれば頼はどんどん強くなる」
この言葉が特に心に残った
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Posted by ブクログ
1998年10月26日。
日本シリーズ第6戦。
横浜ベイスターズ、38年ぶりの日本一。
横浜スタジアムが熱狂した。
横浜の街が、歓喜に包まれた。
日本中に、名声が轟いた。
だが、ベイスターズの時代は続かなかった。
主力選手が、一人抜け、二人抜け。
数年後には、最下位の常連になってしまった。
そして、2011年オフ。
球団は身売りを発表。
買収先は、新興IT企業DeNA。
ファンの心はささくれだった。
「外れ一位みたいで申し訳ないけれど」
当初の監督候補との交渉が決裂し、初代監督に指名されたのは中畑清。
絶好調男の最初の仕事は、選手や球団職員と大きな声であいさつをしあうところから始まった。
閑古鳥が鳴いたスタジアムに、少しづつファンが戻ってきた。
筒香嘉智。
宮﨑敏郎。
山﨑康晃。
今永昇太。
そして、佐野恵太。
球団生え抜きの選手が、台頭し始めた。
2016年には、12球団最後のクライマックスシリーズ進出。
2017年には、日本シリーズ進出も果たす。
2020年オフには、ハマの番長・三浦大輔が監督に就任。
DeNA球団10年目のシーズンは、「横浜一心」をスローガンに船出をしたが、チームは最下位に沈んだ。
この10年間。
監督。コーチ。フロント。球団職員。そして、老若男女のファン。
数え切れぬ「熱き星たち」の熱と力が記された再建録。
2022年3月25日。
横浜スタジアム。
新たなシーズンが幕を開ける。
「横浜反撃」
栄光への戦いが始まる。 -
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横浜ベイスターズ。親会社がDeNAとなってから今日まで。弱小球団がチケットの入手困難な人気を得るまで。球団職員を中心とした努力を描く。
野球本としては異質、球団経営、球団職員を中心とした内容。ベイスターズに就職していた職員、親会社から派遣された職員。一丸となってファンサービスに努める姿。
横浜という町の持つ独自の魅力を活かした球団独自のファンサービス。あまりの弱さにせっかくのイベント、ペンライトをグランドに投げ込まれたり。そんな中から少しずつファンの心を掴んでいく。
どちらかというと裏方中心の内容だが最初が初代監督の中畑清、最後が現監督の三浦大輔というところに、筆者の強いベイスターズ愛を感じる。
ベイスターズファンならずとも絶対に楽しめる内容です。セ・リーグなら広島と横浜がファンサービスとしてうまく行ってるように思えます。 -
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2018年11冊目。
もう20年くらい憧れ続けている存在。
自分がサッカーを辞めてからも、中村俊輔のような「ファンタジスタ」というあり方が夢であることは変わらない。
書下ろしではなく長年の連載まとめだと知って、最初少しだけがっかりしていた。
が、読み終えて、今はこれでよかったと思った。
マリノスからジュビロへの移籍が決まる前、どんな気持ちで代表を引退してマリノスに打ち込もうとしていたのか、当時の気持ちがそのまま綴られていたから。
移籍の決断にどれだけの葛藤があったのかを知り、ジュビロでの活躍をますます応援しようと思った。
すべてを総括した書下ろしは、現役をやり終えた時の楽しみに。
天才肌として取り上げられがちな俊輔だけど、実は観察→分析→実験→修正の熱心なサッカー研究家。
この本では、そういう研究家としての俊輔像がよく出ているのがよかった。
天才の一言で片づけず、誰よりも重ねている地道な努力を知って欲しい。
俊輔にとって、無駄な経験は何一つないように思える。
何一つ無駄な経験にしないような意識づけの努力。
たとえセットプレーがゴールに繋がらなくても、中のフォワードに合わせられれば、得点パターンを意識づける「仕向け」「ムード作り」になる、という。
ワールドカップのメンバーから外された経験すら、人間的な成長の糧ととらえる、という。
この人から一番学んだのは、こういう「向上意欲」だったと、この本から改めて思い出させられた。
久しぶりに俊輔のマインドに触れられてよかった。 -
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ネタバレ<目次>(本では「第1プロジェクト」との表記)
第1章 ベイスターズを変えろ!
第2章 スタジアムを満員にしろ
第3章 STAR☆NIGHTを成功させろ
第4章 振興と親交。子供たちのハートをつかめ
第5章 横浜に根差し、地域とともに生きろ
第6章 強いチームをつくれ
第7章 伝統を守れ 革新に走れ
第8章 横浜一心を実現させろ
<内容>
”大洋ホエールズ”から”横浜ベイスターズ”になり、親会社が大洋漁業(現マルハニチロ)からTBSを経て、DeNAに変わっていった時期を、裏方の関係者ヘのインタビューを中心に(中畑や三浦へのインタビューもある)、どのように現在の人気チームにしていったのか、を綴ったもの。やはりMLBを参考にしているが、いろいろな業種を参考に、ファンを増やし、ファンに愛され、結果強いチームになっていく過程がわかる。教え子の女の子もいつの間にかベイスターズファンになり、球場に足繁く通っているらしい。この本を読むと、そうした事実も裏付けられ、腑に落ちた。DeNAというネット系の会社が親会社ならではのフットワークの軽さ、仕掛け、コンピュータを使った事業など、従来の日本のチームにないやり方が、マッチしていると思った。