杉本裕明のレビュー一覧
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「ハイ 今日カラレジ袋ハ アリマセン」
ある写真家さんがライフワークとしてバリ島へ行かれた
昨年('99年)のお話だそうです。
いつものように いつものホテルに宿をとり
いつものように いつものお店で買い物を終えて
支払いを済ませたところ
上記のような言葉を笑顔と共に投げかけられた
そんな記事を目にしました
バリ島では、そのようなことは日常茶飯事であるらしく
大いに考えさせられたという記事でした
さて 本書です
一枚のレジ袋、一本のペットボトルが
廃棄された瞬間から
3/11の災害が始まった瞬間からの
「にっぽんのごみ」を
徹底して追いかけていった
貴重なルポルタージュ -
Posted by ブクログ
【世の中を動かすエネルギー】
私は社会福祉士養成通信講座を受講中である。通信講座とはいえスクーリングや実習がある。先日のスクーリングは実習先について学ぶことがテーマだった。今まで関わったことが無い身体障害者が多くいる施設で実習することになり、極めて初歩的な現場と職種についてのテーマについて準備することになった。その際に講師より勧められたのが読むきっかけである。
障害者福祉に多大な良い影響を与えた人物が札幌にいたことに驚き、今まで多くの新聞やテレビで取り上げられていたことを知らなかったことを恥じることになる。脳性麻痺で足でタイプライターを入力するレベルの不自由を持つ人が当たり前に生きる -
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石井 邦夫氏は1980年代初頭から、市川環境エンジニアリングという会社の社長として国内でも最先端のプラスチックリサイクルに取り組んだ、その先駆者である。同氏は2018年に志半ばで若くして他界。享年60代前半だった。本書は、その半生を綴ったもの。
私は本書を読むまでよく知らず、とある仕事でプラスチックリサイクルなんて本当に必要なのか。亀の鼻にストローが刺さった画像が動物愛護団体に取り上げられ、プラスチック悪しきというムードが増長しただけなのではと。そう思いながら文献を漁っていて辿り着いたのである。
結局、プラスチックやその他廃棄物から固形燃料(RPF)や高品質ペレットの製造に注力し、ペレット -
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ゴミが右肩上がりで増え続けた頃、自治体は焼却施設と埋め立て処分場の整備に力を入れた。しかし、バブルがはじけ、経済活動の停滞でゴミが減り、リサイクルが進展し、実はゴミの排出量は減少している。ゴミの排出量は2002年度の5,161万トンから2013年度は4,487万トンに減ったが、焼却能力は1割しか減っておらず、2013年度の焼却能力は実際の焼却量を4割以上も上回っている。ゴミ焼却施設が過剰となる時代が到来しているという事実は、かなりの勢いで驚きである。また、昨今では、リサイクルのためペットボトルを求めて激しい入札競争が繰り広げられている。隔世の感。ちょっと目を離している間に世の中が大きく変わって
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元環境相担当の朝日新聞記者による「環境マインドなき」環境省と環境官僚の事態を暴くことを趣旨とした本。
原子力規制庁が環境省の所管となったことで環境省の予算は大幅に増えたが、それは「子どもに1万円札を与えるようなもの」と指摘している。
あまり意味のないような「国民運動」などに莫大な予算を投入する地球温暖化対策など、確かに著者の指摘するような環境省の問題はあると感じた。ただ、ちょっと環境省を悪く描きすぎではないかという気もした。環境省=悪という前提でいろいろなことを解釈しているような印象を持った。また、ここで取り上げられている問題の多くは、環境省に限らず、他の省庁、ひいていえば、民間企業を含め比較