ドウス昌代のレビュー一覧

  • イサム・ノグチ(上)
    図書室で借りる。でも図書室には下巻がない。
    最初の100ページにドラマがありすぎて、しかも文章が美しくて、ノンフィクション作品ってこんなに面白いの?と感動してしまった。
    レオニーの言葉が格言のように降り注いでくるので、「うん、うん」とうなずきながら読んだ。
  • イサム・ノグチ(下)
    天才と狂人は紙一重
    英雄色を好む

    そんな言葉が文字通り彼に当てはまる。

    彼の墓が私の住む近くにあるのは初めて知った。
    しかもなかなか分かりにくく行きづらいとこだ。
  • イサム・ノグチ(下)
    二つの国に翻弄されつつも、二つの国で生きたイサム・ノグチ。影響を受けた人物も分かり、興味深く読み進められた。
  • イサム・ノグチ(下)
    イサム・ノグチというノンフィクション

    まるで目の前にいるようだ

    こんなに心を動かされる本は何年ぶりだろう?
  • イサム・ノグチ(下)
    本当によく書かれていると思う。
    日本人にもアメリカ人にもなれなかった彫刻家イサムノグチの生き方。
    これを読んでからイサムノグチという人物がとても気になって香川のイサムノグチガーデンミュージアムに足を運んだ。
  • イサム・ノグチ(上)
    会ったことのない人がまるで隣にいて呼吸をしているよう。

    実際に同じ部屋にいてその場面に立ち会ったり、制作活動を見学しているような錯覚を覚える。

    資料や周辺の人物からの取材だけでこんなに生き生きと人を描けるものか。

    ドウス氏の忍耐力、文筆力に脱帽。


    イサムを難しい時代に異国の地で育てた母親が...続きを読む
  • イサム・ノグチ(上)
    日本人の父親とアメリカ人の母親の感性を受け継ぎ、父性愛に飢えた満たされない心の内を抱えながら、自らの芸術を求め世界中を廻りながら作品を生み出していく。時は第一次大戦と第二次世界大戦の激動の時代、日本とアメリカは対立して人種差別もあった時代、子どものころから差別を受けながらも、日本人の父親とアメリカ人...続きを読む
  • イサム・ノグチ(下)
    李香蘭こと山口淑子との出会いや建築に賭ける情熱が丁寧に描かれていて、読後はイサム作品に会いたくなります。
  • イサム・ノグチ(上)
    この本を読んで、すっかりイサム・ノグチファンになりました。
    第22回講談社ノンフィクション賞受賞作品です。
  • イサム・ノグチ(上)
    この本を読んで、すっかりイサム・ノグチファンになりました。
    22回講談社ノンフィクション賞受賞作品です。
  • イサム・ノグチ(上)
    宿命の越境者との題名のとおり、いつまでもアメリカ・日本・パリにおいて、自分の故郷は何処にあるのかを探し続けていた。。。
    おしゃれだ。という理由だけでなく深い意味で「akari」作品に触れる事が出来るようになったきっかけになった作品。
  • イサム・ノグチ(下)
    人生の最後の最後まで、創造への情熱を持ち続け、評価されることを熱望したイサム・ノグチ。

    “長距離ランナーでありながら、まるで百メートル走者の瞬発力で走り通した、八十四年四十三日の人生であった。”と、「ニューヨーク・タイムス」に書かれたその人生は、濃くて熱くて哀しくて長いものだった。

    第二次世界大...続きを読む
  • イサム・ノグチ(上)
    上巻の三分の一は、父ヨネ・ノグチについて書かれています。
    詩人ヨネ・ノグチ〈本名野口米次郎〉という人を、寡聞にして今まで知りませんでした。

    明治の8年生まれで、幼い頃から利発だった彼は15歳の時に英和辞典を持って上京し、兄の下で一年予備校に通った後慶応義塾に入学します。
    しかしすぐに学業についてい...続きを読む
  • イサム・ノグチ(上)
    見たことのある作品のイメージとは違って生まれ育った環境に因るところが大きいんだけど、すごい屈折していて、なかなかとっつきにくそうな感じのノグチの性格。

    でも彼の作品に多くのひとが魅了され、彼という個人を愛するひともいた。

    自分らしく生きようとすることは決して自分にとっても楽なことではないのかもし...続きを読む
  • イサム・ノグチ(上)
    これを綿密な調査に基づいて制作したというのだから驚き。
    芸術家、イサム・ノグチの人格形成を紐解く上でとても参考になりました。
    フィクションのようなぶっ飛びノン・フィクション!
  • イサム・ノグチ(上)
    作品の幅広さと日本名に戸惑いつつ、おおらかでどこかユーモラスなフォルムでじわじわ気になってた人。まさかこんなにドラマティックな人生を送り、複雑な葛藤を抱えた人だったなんて。芸術家である一人の人間の熱い魂に圧倒される、力強いノンフィクション。上下巻。
  • イサム・ノグチ(上)
    日本とアメリカ、二つの国の間にうまれた芸術家イサム・ノグチ。今より厳しい差別や偏見、そして拒絶を味わいながら、その才能を開花させていく様を描いたドキュメンタリーの力作。彼の人生にはどこか帰国子女の葛藤に似たものを感じました。本だけでなく、彼の作品をぜひ見ることをおすすめします。
  • イサム・ノグチ(下)
    上巻に続き、芸術家イサム・ノグチの”越境者”としてかかえる帰属の葛藤や孤独、そして創作への情熱を追った一冊。読み終わったらものすごくモエレ沼公園に行きたくなりました。
  • イサム・ノグチ(上)
    結婚式の引き出物は『AKARI』でした。業界は、イームズの次にイサムノグチを仕掛けたのですが、いまひとつもりあがりませんでしたね。
  • イサム・ノグチ(下)
    (手持ち)
    芸術家として峻烈な生を生きた方。アメリカ人でも日本人でもないというその葛藤からまた美しい作品が生まれたのですね。授かった天分に相応しい激しい人生だったようですが、美に生きるというのはこれほど苛烈なことかと思いました。