町田宗鳳のレビュー一覧

  • 山の霊力 改訂新版

    Posted by ブクログ

    1320

    町田宗鳳(まちだ そうほう)
    広島大学名誉教授、「ありがとう寺」住職 1950年京都市生まれ。 14 歳のおり、家出をして仏門に入る。以来 20 年間、京都の臨済宗大徳寺で修行。 34 歳のとき寺を離れ、渡米。のちハーバード大学で神学修士号およびペンシルベニア大学で哲学博士号を得る。プリンストン大学助教授、シンガポール国立大学准教授、東京外国語大学教授、広島大学大学院総合科学研究科教授を経て、現在は広島大学名誉教授、ふじのくに地球環境史ミュージアム客員教授、都留文科大学特任教授、天台宗僧侶。研究分野は比較宗教学、比較文明論、生命倫理学。『人類は「宗教」に勝てるか』など日本語や英語

    0
    2024年03月09日
  • なぜ宗教は平和を妨げるのか 「正義」「大義」の名の下で

    Posted by ブクログ

     宗教家である町田氏は、世界で起きている宗教にまつわる武力紛争などを直視しつつ。最後には『もし宗教が真理や正義というまことしやかな表現で「とらわれ」を説き続けるかぎり、われわれは毅然たる態度で、その宗教を踏み越えていかなくてはならない。神にはたった一人で立ち向かえ。』と説く。
     無論、この事がテロの犠牲者の方々、そしてそのご家族を慰謝するには物足りないかもしれない。しかし、宗教を「客体」として捉えている限り、不毛な二元論的論争・闘争から我々は脱却できないのだと思う。
     恐らく、イギリスではテロ対策として宗教指導者への国外退去処分などの措置が採られる事になり、それに対する反発や、新たなテロの惹起

    0
    2020年05月01日
  • 人の運は「少食」にあり 「プチ断食」がカラダとココロに効く理由

    Posted by ブクログ

    私にとっては、文句なしの星5つ評価です。
    著者が企画したセミナー?の宣伝みたいな件も、特段気になりませんでした。
    ただ、「良かったら参加しませんか?」ぐらいです。

    江戸時代の観相家である水野南北のくだりは、非常に参考になりますし、
    説得力をもたせる文章でした。「少食開運」なんて、言われると、
    やはり、やってみようかなと思ってしまいます。

    私の場合は、このレビューを書く数ヶ月前から、朝食を食べていません。
    甲田先生、あと石原先生の著作を参考にして、朝は生絞りジュース(にんじん、りんごなど)を1~2杯飲んでいます。
    それまでは、朝食といったら、適当に詰め込むような感じでした。

    喫煙、寝酒、コ

    0
    2017年06月06日
  • 人の運は「少食」にあり 「プチ断食」がカラダとココロに効く理由

    Posted by ブクログ

    第1章は、水野南北の紹介である。小説(神坂次郎「だまってすわれば」小学館文庫)しか知らなかったので興味深く読んだ。少食が

    0
    2013年02月24日
  • なぜ宗教は平和を妨げるのか 「正義」「大義」の名の下で

    Posted by ブクログ

    わかりやすく書かれているし、何かに偏ることもない。とてもためになる本です。
    素直にそう思えるから、いろんな人に読んでほしいです。

    0
    2009年10月04日
  • 「無意識」はすべてを知っている

    Posted by ブクログ

    船井幸雄氏、田坂広志氏 同じ事を表現は多少異なるが 書かれている。
    そこまで深く洞察されておられる方々には見えて来る世界があるのだろうと感じました。
    もっと深く呼吸をしてと。

    0
    2023年03月19日
  • 「生きる力」としての仏教

    Posted by ブクログ

    仏教界では異端な道を歩む町田氏と、文化人類学研究から仏教に入ってきた上田氏による対談本。「何もしない」をする、という智慧には目を覚まされた思い。

    0
    2016年04月24日
  • 人の運は「少食」にあり 「プチ断食」がカラダとココロに効く理由

    Posted by ブクログ

    水野南北(観相家)の話が導入にあったので一挙に熟読。著者が比較宗教学者とのこと。でも坊さんであるところは、キリスト射的にはやはり世界統一宗教の働きに向かわせる霊的ムーブメントの一端を担っていると判断できる。事実一神教の他を排斥する信条を批判する場面がある。

    その点は注意する必要があるが、小食が人間にどのように影響するかがわかりやすく書かれていた。

    以下付箋を貼った箇所を挙げる:

    土光敏夫はめざしの土光と呼ばれるほど粗食家だった。

    貴人に食なく、小人に食あり。

    水野南北は道を得て以後、一生白米を食べず、麦一合の一汁一菜を通した。酒は一日一合まで。

    小食は人格を高貴にする。

    残すのは

    0
    2015年03月19日
  • あなたを救う「法然」のことば

    Posted by ブクログ

    比較宗教学者である著者が「法然」の言葉を基に、「念仏すれば、往生できる」という法然の教えを「ありがとうご言えばこの世に生きているうちに幸せになる」と置き換えて、日常ついついとらわれてしまう人生の悩みに優しく答えてくれる。心が疲れた時に何度も開きたい本。世の中を大きく動かせる人は権力や財力を持つ一握りの人。市井に生きる自分には、自分らしく、幸せを感じながら生きることが平和な社会づくりに役立つのかな、と思いました。

    0
    2013年03月10日
  • なぜ宗教は平和を妨げるのか 「正義」「大義」の名の下で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     信仰があり、愛を説く人たちがなぜに人を殺す戦争をするのか。なぜ宗教が違うだけで戦いがおこるのか納得かないことが多くてよんでみた。わかったようなわからんような。宗教が盲目でありそれを利用しようとする人が多い。盲目ゆえに救いもあり、狂信的でもあるというのは納得できた。
     自分のなかにある弱さや影の部分をきちんと見据えることが平和につながるという部分で感じたこと。日本の侵略をなかったことにしようとしていた時代や人があるし、もう何度もあやまったたんだからいいだろう。という人たちが日本にたくさんいる。その人たちの意見と中国や韓国、北朝鮮の対日批判攻撃があわさって、利用されることがあると怖いことになるな

    0
    2011年06月13日
  • 「生きる力」としての仏教

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    仏教とは、お布施を集め、暮地や駐車場を経営する宗教のことではない。
    世間に縛られる凡夫を解放し、生きる喜びを与えてくれる宗教なのだ。
    今こそ、仏教の原点に立ち戻るべきでは―。
    本書では、元禅僧にして比較宗教学者と、“癒し”の文化人類学者が、日本仏教の再生について熱く討論。
    「“悟り”と“狂い”は紙一重」(町田)、「仏教は人生をリセットする教え」(上田)など、宗教の本質を見抜いた独自の見解をぶつけ合う。
    さらに、魅力あるお寺づくりや仏壇の復権についても提案。
    現代人の魂に火をつける刺激的対談。

    [ 目次 ]
    第1章 仏教は爆発だ!―宗教の本質を考える
    第2章 生きる意味を取り戻す

    0
    2011年04月23日
  • なぜ宗教は平和を妨げるのか 「正義」「大義」の名の下で

    Posted by ブクログ

    世界各地で起きている紛争と宗教の関係をわかりやすく解説しており、世界情勢を知るための常識を身につけることができる良書です。仏門出身の宗教学者である著者は、宗教そのものや、個別の宗派を責めることなく、意見の違いによる対立から先鋭化しやすい人の心について、バランスよく解説しており、安心して読むことができます。また、丁寧な議論の中にも戦争に対する強い当事者意識と怒りが込められており、共感するとともに熱い気持ちになりました。

    大自然を司る神々は全能であっても、それを解釈し、伝える人間はきわめて不完全である。自らには謙虚に、他人には寛容に、穏やかにありたいものです。

    0
    2010年08月13日
  • 「生きる力」としての仏教

    Posted by ブクログ

    対談形式で話が進んでいくが、二人の考え方の違いや一致する点などがよく分かり、読みやすかった。一冊で二人の著者の本を読むことができた。
    やはり仏教は、奥が深い。

    0
    2009年10月04日
  • 人生が一変する「遊ぶっきょう」の教え

    Posted by ブクログ

    自分を紙ヒコーキとして、神様の作品である私たち(神ヒコーキ)は気楽に気持ちよく風に乗って宙を飛んでいればいいだけ。生きることそのものが遊びである。という考え方に心が軽くなった。

    まずは「遊ぶっきょう」の修行だと思って、どこかの島に旅行に行きたいと思う。


    [覚えておきたいこと]

    ☆ 禅のゴールは、坐禅を通じて順悩を捨て、無我の境地の中で仏と一体となること。密数のゴールは、さまざまな神秘的な方法を通じて、仏と一体となってから、現実を好転させていくこと。そこに大きな違いがある。

    ☆煩悩をなくすという無駄な抵抗はせず、自分の内にも外にも無限に存在する知恵と向き合うことのほうが、よほど大切で、

    0
    2025年06月08日
  • 「生きる力」としての仏教

    Posted by ブクログ

    仏門に入りながら大学教授として世界を回り様々な宗教、人に触れながら仏教を探索する町田宗鳳。方や文化人類学を探求する大学教授上田紀行。二人が仏教について語り合う。ただ、この本は2006年にだされたもので、当時、町田が56歳、上田は48歳。まだ考え方が若いと感じる。町田は、修行を重ね出家しているだけのことはあり、モーゼ、キリスト、マホメット、仏陀などは、当時の世の中を変えるため出てきた宗教の改革者であり、仏教は爆発だというのも、多少過激だが理解できる。
    上田は、今の宗教家の批判が多すぎる。それが、社会の中から、仏教を変えていくことを唱えて仏教ルネッサンスを唱えているが、やや若いかなと思う。
    今、二

    0
    2024年02月27日
  • 法然対明恵 鎌倉仏教の宗教対決

    Posted by ブクログ

    念仏によって阿弥陀仏の救いにあずかると主張した法然と、『摧邪輪』を著して法然の思想を敢然と批判した明恵の二人の立場を、対比的に考察している本です。

    本書では、法然と明恵の二人のたどった思想的な道筋や立場に共通点が存在していることを指摘しながらも、明恵が「理想主義」的であり、この生において仏道を実現することを重視したのに対し、法然は「現実主義」的であり、この生を超えた死の観点から救いを語っていたと論じられています。しかし、そうしたちがいが存在するにもかかわらず、たとえば両者が身体に依拠する実践的な立場に立っていたことや、女人救済にかんしてラディカルな考えをもっていたことなど、両者の向かっていこ

    0
    2023年01月20日
  • 「無意識」はすべてを知っている

    Posted by ブクログ

     著者の特異な宗教体験、無節操とも見える経歴に驚く。体験に裏付けされただけに、各宗派の説明に説得力がある。無意識の捉え方に違和感はありません。ユングの個人、集団無意識の説明にいくらか疑問を受ける。

    0
    2021年01月31日
  • 人の運は「少食」にあり 「プチ断食」がカラダとココロに効く理由

    Posted by ブクログ

    youtuberがファミレスで大量に注文して食べ残して炎上。
    TVの大食い企画。
    グルメによる美食自慢。
    フードポルノ。

    とまあ…飽食の日本において「食事」っていうことはもはや遊びの一つになりつつあるんだろな~と思う今日この頃。

    この本は「運」をよくしたいから小食になるという話ではなくて、丁寧な食生活をすることが大切って説いた本。
    丁寧な食生活=丁寧な生活ってことです。

    食べきれないぐらい食べ漁ったり、
    肉や魚は悪だ!といって狂信的に食べなかったり、
    糖質制限だ!といって極端に炭水化物を食べなかったり、
    写真を撮るために注文したり…
    ネットを見ながら食事をしたり、
    …とまあそんな食べ方を

    0
    2018年03月24日
  • 人の運は「少食」にあり 「プチ断食」がカラダとココロに効く理由

    Posted by ブクログ

    少食の利点から原発から自然エネルギーへ等エコライフについて述べられている。
    24時間社会等、過剰で不利益な生活は改め、ある程度経済は縮小してもその方が幸せではとは思うが後戻りはなかなか難しい。

    0
    2016年06月30日
  • 森女と一休

    Posted by ブクログ

    なかなか力の入った小説でした。
    凡夫には一見矛盾して見える一休の有り様に統一した印象を与えた力量を感じます。
    森女の掘り下げに少々理に勝ったところを感じたのは気のせいかな。

    0
    2015年11月01日