橋元淳一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヤバい!めちゃくちゃ面白い。
科学のワクワク感(作者はセンスオブワンダーと読んでいる)を思い出させてくれた。
この本は、科学書というよりsfに近い。
議論もかなり大雑把な部分があり、全てがスッキリ腑におちるという訳ではない。
が、ソレが逆にオモシロイのだ。
この本を、読みながら「時間とはなんなのか?生命とはなんなのか?」という問題に思いを馳せてワクワクした。
なんか、小学生に戻った気がした。
オススメです。
•ココロに残ったエッセンス
重量、慣性力を人間は直接感じるコトはできない。(見える力)
エントロピー増大の嵐から、逆らっているのが生命(生命は主体的意識を持つ)
生命が持つの -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
誰で一度は「過去に戻りたい」「時間よ止まれ」などと夢想したことはないだろうか?
だが、考えてみれば、当たり前のように流れるこの時間は、いつ、どのように始まったのだろうか?
そもそも、我々の目に見えない“時間”とは一体何なのか?
時間の謎を解き明かす鍵は、生命の“意思”にあり、「意思とは何か?」というのも本書の主題である。
哲学、物理学が探求してきた永遠のテーマを解き明かす、画期的な思考実験がここに。
[ 目次 ]
第1章 主観なしに宇宙は語れない
第2章 もろい秩序が生命を可能にする
第3章 物理法則を超えて共鳴するシステム
第4章 相対論とミンコフスキー時空
第5章 空間とし -
Posted by ブクログ
■サマリー
・物理は、まず力学をマスターすること
・サクッと力学の表皮を理解できる
・深く学びたい場合は別の本がおすすめ
■所感
最近読んだ本ではなく、大昔に読んだ本を本棚から発見。懐かしい。
大学入りたての理工系学生が、力学についてさらっと学べる本である。
さらっと学べるため、深掘りはできないのが少し傷。
深く学ぶには、例えばファインマン物理学の力学編を読みましょう。
分厚いが思考を深めるには良書中の良書。
橋元さんの物理は、高校物理の参考書として有名である。
かつて私も大変お世話になったが、本当にとてもわかり易い。
まず基礎を橋元さんでしっかり固めて、問題集をガシガシ解けば高校物理全般 -
Posted by ブクログ
高速不変ということの意味がわからないので、手に取ったが、考えれば考えるほどわからないのが光であるということがわかった。ミンコフスキー空間という土俵で物事を考えることや時間が実数で空間は虚数と考えることもうまくできなかった。光はモノではないが、素粒子の一種であり、普通の物質と決定的に異なるのは質量がゼロであるということ。なんてわかったようなわからない理論の前で呆然と立ち尽くすしか無かった。
もっとショックなのは、この本を読んで、一週間程後にまた書店で同じ本を買ってしまったことだ。そして30ページほど読んでから読んだことがあることに気づいたのだ。私は、本の再購入を度々やってしまうのだが、こんな -
Posted by ブクログ
著者の話の持って行き方が、良い感じに好奇心をこちょこちょしてくれるので、前半は興味津々にサラサラ読めました。 「センス・オブ・ワンダー」にくすぐられた。 読み進めるうちに、物理の知識が無いと難しい説明になり、徐々にスローダウン。
とりあえず、著者の説明があまりにも飛躍的なことなのか、信じていいことなのか、物理の知識のない私には判断できないし、主題「なぜ時間が取り戻せないか」についての理論はわからないままだけど、この本は読んで良かったと心から思います。
急がば回れ、、、今更だけど、高校生が使っている物理の教科書を入手してちょっとずつ勉強してみようかなという気持ちになりました。
結局、私が興味を持 -
Posted by ブクログ
高校物理とはいうものの、力学、電磁気学、相対理論と力学の基本で7日間を費やしているために、波動、原子についてはややよわい。
けれども、力学を1つずつの法則ではなく、全体を通して、関連性を持たせて記述している点は非常に良いと思う。力学、電磁気学がおなじ力学の法則で貫かれていることがわかった。法則だけ覚えるのには飽きていて、かといって微分積分には手を出したくない人には、著者のいう「イメージでつかむ」、力学は物体が「いつ、どこにいるのか」を予測するためのものだということなどは非常に示唆に富んでいるのではないか。
物理は難しいといわれるが、教え方によっては興味が湧くものとして考えられるのではないだ -
Posted by ブクログ
同じ内定先の某内定者I氏に触発されて購入した一冊.
かなり面白い本だった!I氏には感謝の意を評します(・∀・)
同じ著者の本だったってことに気づいたのは読み終わってからだったということは内緒にしたいところ...
前半は時間とはあまり関係なく,生命が誕生するにあたっての水(特に地球では常温で液体の状態を保っている)・熱ゆらぎ・エントロピーの重要性などなど.中盤は打って変わって,相対論・ミンコフスキー時空等数学的な話が続く.相対論では,光と同じ速さで動く物体には時間も空間も存在しないようで.
それらを組み合わせて後半の主題である
「時間を生み出すものは何か」
「時間はなぜ取り戻せないのか」
と