朝田雅康のレビュー一覧
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ネタバレ変わり者ばかりが集められたクラスのメンバー達が起こす騒動を、パズル要素を含めて描く。本名と異名の対比は自分で見つけなくてはなりません。これが結構面白い。
久しぶりにメモをとりながら本を読んでしまった。本文中、登場する二年四組の生徒35名の異名と本名の対比が秘匿されていて、各章で小出しにされる情報を突き合せなければ、その対比が明らかにならないという、一種のパズル要素を含んでいるのだ。このため、情報をメモしつつ、対比表を完成させていった。
しかし、第6章までには、消去法も含めて、全ての登場人物の対比表が完成するので、そこからは普通の物語として楽しめる。そして、物語が怒涛の展開に突入するのも -
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ネタバレ2010年10月当時の日記転載
結論から言うとかなり面白かったです。
人数が多い分、テンプレで個性的なキャラを極端にして採用してますが、それくらいじゃないとこの人数じゃキャラ立ちしませんよねw
でも、先日Y氏が挫折してましたがその理由が解りました。
登場人物35人の名前が、異名だけ表記されて本名が特定されてないんですね。その本名と異名を一致させながら読んでいくシステムです。
何が問題って、本名が解らないと読みづらいんですよ。3章くらいまでは記憶力駆使して頑張ったんですが、結局名簿栞作って名前書込みながら読んで行きました。
名前を書き出す作業は面倒臭いけども、やってみるとなか -
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伯東高校二年四組、意図的に問題児ばかりで構成された35人のクラス。クラスのボスである委員長は親交を深めるために交換日記を開始する、強制的に。最初の書き手の企みでクラスメイトの本名は隠され、異名で呼びあうことになった!斯くして問題児の35人による波乱に満ちた4月が匿名で語られる・・・。
お嬢様から政治家の息子、脳筋に不良にハッカー、そして不登校児に人間を半分辞めてる者。癖の強い登場人物の本名を埋めていくパズル小説です。名前を推理していくことと事件の真相は特に符号しないのでパズルを意識的に解かなくてもストーリーは読めるのだが非常に理解しにくくなる。畢竟、名前はある程度埋めていかなくてはならな -
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問題児ばかりが集まった二年四組。
そして何故か始まる交換日記。
中身は、本名とあだ名の入り乱れ。
一体、誰がどのあだ名なのか、が本題?w
気にならないからいいや、で読み始めても
徐々に誰が誰なのか、気になってきます。
35人分のヒントがあちらこちらにちらばっていて
あれがこれで…と、脳内がパンクしてきて
結局メモ取りが始まりますので…。
逆らわず、メモを片手に読み進めた方がいいかと思います。
結局かなり最後まで、いい具合に全員の名前が埋まりません。
埋まった瞬間、物語そっちのけで、やった! と思う事かと。
話としては単純(?)かと思われますが。
ちょこっとラブあり(笑) -
Posted by ブクログ
“これは『二年四組 交換日記』だ。
やりたくもねぇし書きたくもねぇが、こうして手元にノートがある以上書かねばならぬ。書かないなどという選択をしてしまえば、我がクラスのボスは怒りもせずに俺を海の底に沈めるに違いない。
さて、愚痴はここまでにして話を進めよう。そして、正直にいおう。
掃き溜めだ。
二年全体の中から腐ったリンゴばかりを集めたクラスとしかいいようがない。それを説明するかのように俺らのクラスだけ、なぜか校舎が違う。いや、なぜか……なんていう必要もない。明らかに隔離されている。何にしろ、二年四組だけ部室棟にポツンと存在しているのだから。
そりゃ確かに学園で一、二を争う美形のモデルとマドンナ