冨田恭彦のレビュー一覧

  • 詩としての哲学 ニーチェ・ハイデッガー・ローティ

    Posted by ブクログ

    絶対的なもので束縛する哲学ではなく、創造する哲学を。
    それを著者は詩としての哲学と呼ぶ。

    本当のサブタイトルは、「ロマン主義・ニーチェ・ローティ」だろう。

    他書で冨田先生からローティ哲学の良さを教えてもらったにもかかわらず、その後、勝手に見くびってしまい、本書でまたその価値を再発見できた。やはり原著にあたらなければ。

    終盤のデカルトとカント哲学の真の意図の暴露に目から鱗が落ちる。
    自然哲学の絶対視は、現代こそ戒めなければならない。

    0
    2020年07月16日
  • 科学哲学者 柏木達彦のプラトン講義

    Posted by ブクログ

    柏木達彦シリーズ文庫版の第2弾ですが,プラトンに関する講義ではないです。前作から通底しているのは,あるがままの事実を我々は見ることはできないということ。結局のところ,観察の理論負荷性に代表されるように,事実を知ることはものの見方に束縛されているということなんですね。つまり,絶対的事実など求めても仕方がない,事実と思っているものは「解釈済みの事柄」なのだ,と。また,科学だけでなく文献学(古典学)もまた観察の理論負荷性があってこそ成立しているということを知りました。プラトンの著書の中に出てくる「アトランティス」は大陸のことではなく○○のことだ!という新説が紹介される第3話は特に面白かった。アトラン

    0
    2010年08月21日
  • 科学哲学者 柏木達彦の哲学革命講義

    Posted by ブクログ

    教授と生徒の対話にのせて、色はどこにあるのか?という問いから始まり、わたしたちの知識の由来の問いへと広がっていく。その広がりを認識論的転回と言語論的転回という、二つの哲学史上の革命をキーにして解説。

    そもそも哲学の問題は、今自分たちがしていることや見聞きしていることをどうやって一貫性をもって説明するか、という問題が前提になっているということはおさえておきたい。

    この「変化」する物事と「一貫性」をもって語ることとのあいだにある相入れなさをどうやって解消するのかということが哲学の最大の問題。

    この問題のなかに集約された要素の中のどこに問題の原因を見て、その解決を図るのか。
    その答えが潮流によ

    0
    2017年06月12日
  • 科学哲学者 柏木達彦のプラトン講義

    Posted by ブクログ

    『科学哲学者柏木達彦の秋物語―事実・対象・言葉をめぐる四つの話、の巻』(ナカニシヤ出版)の加筆改題版です。観察の理論負荷性と相対主義の問題や指示理論、言語行為論などのトピックを扱った、小説仕立ての哲学入門になっています。

    第1話は、咲村紫苑という物理学専攻の女子学生が、柏木のもとで現代の指示理論について解説を受ける話です。フレーゲとラッセルの指示理論、サールのクラスター説、クリプキらの指示の因果説などを一通り説明した後、指示の因果説においても記述内容が機能しなければ指示ができないとするサールの立場が柏木によって紹介されています。

    第2話では、柏木の同僚でフランス文学を研究している霧島直哉が

    0
    2017年11月30日
  • 科学哲学者 柏木達彦の多忙な夏 科学がわかる哲学入門

    Posted by ブクログ

    目にする科学哲学の本は,どれも事実をあるがままのものとして捉えることはあり得ないということを説いていますが,この本はそのあたりのことを何人かの科学哲学者の主張をもとに論じています。どのように事実を捉えるかという視点(=理論,そして全体論として整合すること)こそが大事だということが再確認されます。若干,説明が親切なようで粗いところもあるように感じました。

    0
    2011年12月10日
  • 詩としての哲学 ニーチェ・ハイデッガー・ローティ

    Posted by ブクログ

    タイトルにひかれて買ってみた。ニーチェやハイデガーは最近関心のあるところだし、ローティも面白い。

    著者の本は、以前に「哲学の最前線 ハーバードから愛をこめて」を読んだことがあって、わかりやすくて楽しかった記憶があり、この本も比較的わかりやすいかな?

    ニーチェはエマソンの影響を受けているというのは、初耳。エマソンは、これまでまったく興味感心が向いていなかったのでけど、ちょっと読む価値ありと思った。

    さて、ニーチェ、ハイデガー、ローティとつながり、なんか知的に理解しようというより、創造性のほうが大切なのだというのは、かなりなるほどの課題設定だと思う。

    で、その辺をもうちょっと深めたいと思う

    0
    2021年07月15日
  • 科学哲学者 柏木達彦の多忙な夏 科学がわかる哲学入門

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    柏木教授と女子大学生が対話形式で話しを進めていく哲学初心者読本。

    パラダイムなどの話を順番に話していくのですが・・・・・・
    哲学の心得の無い私には少し難しかったです。

    簡単な言葉(口語)語られているけれど、哲学用語の意味を捉えきれず、右耳で入ったかと思えば、左耳から抜けていくといったカンジです。

    もう少し落ち着いて噛みしめるように読めば理解出来たんだろうけど、途中で疲れちゃいました。

    哲学の知識を蓄えた時に、再チャレンジしたいです

    0
    2013年10月23日
  • 科学哲学者 柏木達彦のプラトン講義

    Posted by ブクログ

    科学哲学者柏木達彦の秋物語の改訂版です。「観察の理論負荷性」の説明がわかりやすく再確認できました。最後に出てくる「希望の哲学」という考えかたもいいですね。

    0
    2013年07月20日