茜屋まつりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆4
「あたしが巡り逢ったのは…最高の銃だったわ」そう言ってアリスは逝った。わたしの名前はミスター・マグナム。偉大なる魔女によって生み出された魔法の銃だ。災厄により相棒を失ったわたしは、不思議な運命により過去の世界で意識を取り戻す。そこで出逢ったのは、少女時代のかつての相棒。だがこのアリスは、とんでもないおてんばアホ娘だったのだ…。やれやれ。とはいえわたしは立ち上がる。かつての悲劇を起こさぬよう、新たな未来を切り開くために―。第19回電撃小説大賞“大賞”受賞作の、未来を切り開くマジック・ガンアクション登場。
まずこの設定が良いですね。
喋る銃とおてんば娘のコンビも良い感じ。
本番 -
Posted by ブクログ
正直、1巻の時は小さくまとまっている印象が強かったのですが、今巻を読んでその印象を少し改めました。
今巻では、アリスとミスター・マグナムの関係を軸に、そこに紐づくかたちで物語が矢継ぎ早に展開していきます。もちろん詰め込んだからこその描写の不足であったり、本来もう少し深く書くべき人間関係が浅くなってしまったところもありましたが、1巻の時よりも確実に登場人物への感動移入は深まりました。
それは結局間接的に人間(銃?)描写を丹念に描いてきたからこそだと思いますし、1巻の時よりもスケールが大きく練られている印象を受けました。
以降をどうするのかはわかりませんが、個人的には今巻でこの作品は読みきり -
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初の小アリスとミスター・マグナムのやりとりが、
エンディングにも繋がってくるあたりなど
場面に対する伏線が無駄なく配置されていて
きちんと練り込まれた手堅さを感じました。
ただページの関係(結構厚みがある)なのか
旅(移動)の過程などの日常的な部分が省略されているので
物語の展開が早く、読んでいて落ち着かない印象があるかも。
それこそビックサンダーマウンテンのごとき
急展開で物語が進んでいきます。
史実と絡めている部分でリアリティが出てくるのだけれど
開拓時代のアメリカに対する知識はほとんどないので
個人的にはもうちょっと説明が欲しかったかな。
ややバタバタに感じられるのは、
このあ -
Posted by ブクログ
ネタバレ語り手であるミスターマグナムが過去の世界に戻り、不幸な結末を回避するというタイムスリップものの王道のような展開で目新しさはあまりなかったが、ミスターとアホ娘アリスのやり取りは終始面白かった。
場面転換が頻繁にあり、滅亡した世界と現在救おうとしている世界を直近の文章で比較しながら読むという構成になったいたが言われているほどわかりにくくは無かったかなと。
敵役であるゾォーダの掘り下げはもうちょっとあってもよかったかなと思った。世界を滅亡させたという割にはなんか印象が薄かったので。
まとめるとコミカルなやり取りが好きな人にはおススメ。