吉田元のレビュー一覧

  • 日本の食と酒

    Posted by ブクログ

    化学、発酵学、日本史の観点から日本人が食べたり、呑んだりしてきたものについての分析と考察。専門的知識が無いと、かなり難解な一冊である。
    しかし、15、16世紀にはすでに獣肉を除き、現代の日本人と同じような物を食べ、酒を呑んでいたことには本当に驚かされる。特に、魚や野菜の豊富さ、料理法はおそらく今でも美味しいと感じるものであると推察する。
    また、室町時代、戦国時代の公卿はよく酒を呑んでいたことにも驚きである。朝、昼、晩、事あるごとに酒、出掛けるときも酒。同様に、寺の坊主達も色々言い訳を考えては一杯、説法してまた一杯と余念がない。故に、酒造りは発展し、火入れ技術も他国に先んじて生まれ発展したのであ

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    2023年08月02日