中澤日菜子のレビュー一覧
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お願い「おむらいす」の文字に惹かれて買ってしまいました。もちろん装丁もオムライスです。
実は、子どもの頃「好きな食べ物は?」と聞かれたら「オムライス」と答えていました。オムライス、好きでした。
本には五話納められていて、最初の作品「お願いおむらいす」の主人公、太一が就職して働いている現場「ぐるフェス」に゙集う人達の様々な事が描かれていました。
プロのギタリストを目指す人
漫画家で癌を患った姉を持つ人
暖簾分けを目指してラーメン屋で修行する人
アイドルグループの一員でグループ解散後もアイドルとして活動する人
50代後半で会社をリストラされて家族のためにアルバイトをする人
どの話も心優しく温かく -
Posted by ブクログ
34歳、独身で長らくアルバイトで過ごしていた彩は、アルバイトで知り合った20歳年上の伊藤さんと、アパートに同居している。そこへ突然、彩の父親が、小さなダンボール一箱を持って現れた。一緒に住むと言う。
頑固で気難しい、教員出身の父親、ふらふらとなんとかアルバイトで食いつなぐ娘に、同じくアルバイトで生計を立てながら、能天気に生きる伊藤さん。ドラマの配役としては申し分のないキャラクター付である。実際にドラマか映画になったのだろう。読んだ本は、表紙が俳優の写真だ。
長年犬猿の仲だった父と娘の間を、ひょうひょうとすり抜けていく伊藤さんが全般に渡って読者を助けていく。しかし登場人物はそれほど助けられな -
Posted by ブクログ
彩は34才のアルバイター。元バイト仲間で、今はパートで働く20才年上の恋人・伊藤さんと、気ままな同棲中。
そこに、頑固で気難しい父が、転がり込んできた。兄一家と同居していた父が突然やってきたのは、兄嫁とのトラブルらしいが…
父に対して、はっきりと愛情と呼べるものがない彩と、兄の潔。思いのほかうまく父との同居を受け入れていく伊藤さん。
彩と父、そして彩と伊藤さんの、心の距離感が、ゆっくりと変わってゆく。
読後感が良かった。
崩れすぎず、力の抜けた文体も心地よい。
大きな衝撃を受けるような作品ではないが、心に良いものをぱらっとふりかけてくれるような作品。
おとなになってから、人の領域に踏み込