中澤日菜子のレビュー一覧

  • PTAグランパ!

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    気難しい昔気質の祖父が、忙しいシングルマザーの娘に変わり、孫の通う小学校のPTA副会長を務めることに…から始まる、にぎやかで笑えて、かつ切なく涙も誘う、綺麗にまとまったエンタメ小説です。

    こういうテーマだと祖父VSPTAみたいな両極端な図式になりがちですが、そういう対決もありつつも、祖父自身やその家族、PTAたち、そして教師といろんな人々を個性豊かに描いていて、いわばいろんな人が主人公みたいなものでもありました。

    さまざまな人生模様やそれを乗り切ろうと生きていく人々のエネルギーに感動したり心震わされたり、ともかく「人間って時折ワガママでどうしようもないのは確かだけれど、でも捨てたもんじゃないね」って明るく思わせてくれる、そういうパワーを感じたのでした。

    祖父のほんとに場の空気を読まない(けれど憎めない)人物造形がとてもイイですが、周りの人たちも単純に悪役・味方、みたいにカテゴライズされてなくて、やっぱりだれもかれも憎めないのが素敵だと思います。

    人間賛歌、じゃありませんが、苦しいししんどいし投げ出したくもなるけれど、それでも頑張っていこうじゃないか、と皆で輪になって声をあげたくなる、そういうお話でした。おすすめです。

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    2017年05月17日
  • お父さんと伊藤さん

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    ある意味ステレオタイプの登場人物達の造形ですが、それが見事に噛み合って面白い話になっています。
    著者の中澤さんはもともと劇作家のようで、確かにビジュアル感のあり、映画化には向いているでしょうね。しかし、表紙にドンと出ているリリーフランキーさんがいかにもハマってる感じです。

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    2016年10月20日
  • Team383

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    5人の男女が免許返納を機にママチャリ耐久レースチームを結成。合計年齢が383歳。練習後のご飯会などで家庭の事情などをあーだこーだとお喋りできるのも楽しそう。何かを一緒にする友人がいるのは、こんなにも人生を豊かにしてくれるんだと思った。

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    2025年05月09日
  • シルバー保育園サンバ!

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    大翔の母が子どもの障害を受け止めきれず、葛藤する様が痛かった。誰のための療育?またきょうだい児のことにも触れられていて単なる保育園ものじゃなかったこともよかった。それにしても保育士さんて大変だなあ…

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    2024年12月24日
  • シルバー保育園サンバ!

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    昭和の親父が保育園で働くことを通して考える
    家族とは…

    後悔と後悔と後悔
    覆水盆に返らず

    松平健さんへの当て書きと書いてあったけど
    私の中では國村隼さんだったなぁ

    松平健って
    園児が見ただけで泣くほど怖い顔か?
    昔はイケメン俳優だったよなぁ

    保育園で一緒に働く保育士、園児、保護者
    作中に程よく混ざって
    読みやすい本だった。

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    2024年12月06日
  • 働く女子に明日は来る!

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    頑張れ!自分!
    スーパーポジティブ!
    令和版お仕事小説
    美味しいもの食べて
    乗り越えよっ!
    働く女子の味方!読後元気になれるお仕事小説
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    仕事帰りに立ち寄った書店の新刊コーナーで手に取りました。

    主人公の七菜はTVドラマ制作会社のAP。
    31歳、彼氏もいるが仕事を優先しているような状況、
    押し寄せるトラブルやイレギュラーな出来事、
    困難と責任感に押しつぶされそうになる。

    今でもこんなに過酷な働き方なんでしょうか、
    テレビドラマの制作業界は。
    性別関係なくとてもハードに見えます。

    その分熱い気持ちも伝わってきました。
    でも、それって長い目で見ると、
    本当は良くないのかなともやもや。苦笑
    と思いつつも、
    七菜が葛藤している姿に、
    目が離せず思わず応援してほろり。

    今の私に七菜のような働き方ができるかはわからないけれど、それでも元気をもらえる一冊でした。

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    2024年09月15日
  • お願いおむらいす

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    お願い「おむらいす」の文字に惹かれて買ってしまいました。もちろん装丁もオムライスです。
    実は、子どもの頃「好きな食べ物は?」と聞かれたら「オムライス」と答えていました。オムライス、好きでした。

    本には五話納められていて、最初の作品「お願いおむらいす」の主人公、太一が就職して働いている現場「ぐるフェス」に゙集う人達の様々な事が描かれていました。
    プロのギタリストを目指す人
    漫画家で癌を患った姉を持つ人
    暖簾分けを目指してラーメン屋で修行する人
    アイドルグループの一員でグループ解散後もアイドルとして活動する人
    50代後半で会社をリストラされて家族のためにアルバイトをする人
    どの話も心優しく温かく感じました。

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    2023年09月16日
  • お父さんと伊藤さん

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    タイトルから何の物語?と読み始めると、気持ちがほっこりする家族の物語でした。お気に入りの作家さんがまた一人増えました。

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    2023年07月16日
  • PTAグランパ!

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    ★★★★★ 心が動いた名著。何度も読み返したい
    ★★★★☆ 暇な時に読み返したい
    ★★★☆☆ 読み返しはないが面白かった
    ★★☆☆☆ 面白くなかった
    ★☆☆☆☆ 同上

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    2023年07月03日
  • PTAグランパ!

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    あるある役員決め、圧、派、あるあるですね、途中から教師の痴漢冤罪の話題には、少しガッカリまあ協力してくれるグランパには羨ましく思いました。

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    2022年09月30日
  • お父さんと伊藤さん

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    34歳、独身で長らくアルバイトで過ごしていた彩は、アルバイトで知り合った20歳年上の伊藤さんと、アパートに同居している。そこへ突然、彩の父親が、小さなダンボール一箱を持って現れた。一緒に住むと言う。

    頑固で気難しい、教員出身の父親、ふらふらとなんとかアルバイトで食いつなぐ娘に、同じくアルバイトで生計を立てながら、能天気に生きる伊藤さん。ドラマの配役としては申し分のないキャラクター付である。実際にドラマか映画になったのだろう。読んだ本は、表紙が俳優の写真だ。

    長年犬猿の仲だった父と娘の間を、ひょうひょうとすり抜けていく伊藤さんが全般に渡って読者を助けていく。しかし登場人物はそれほど助けられないのが面白い。また、彩の仕事先のカンマニワさんは、そこまででもないにしろ、ストーリーの緩和に役立っている。

    一方で、彩の兄、つまりは父の息子に当たる人物、その嫁、叔母さんによって、硬く難しい関係を表現しており、緊張感を維持している部分が、良いコントラストになっていると言える。

    大きな事件は1つか2つ程度に抑えられ、難しいながらの日常が本作品の醍醐味である。

    ところで、文章はかなりブロークンで、主語がなかったり、突然過去のエピソードが入ったり、事後のことが2行ほど挟まるなど、正直褒められたものではない。まあ、そのあたりは「リズム感が良い」「勢いがあってよい」と評されるものかもしれないが。しかし事件の途中で、突然事後の話になっていたりするのはちょっとどうかと思う。その辺をもう少し整理してあればよかっただろう。

    とにかく、本作の一番良いところといえば、タイトルに他ならないわけで、買う際に本棚でつい二度見したもんね。タイトルで買わなきゃと思わせるものがあった。

    で、問題は、表紙でリリー・フランキーを見てしまったことなんだよな。伊藤さんだろ。読んでいる最中にリリー・フランキー以外浮かばないんだもの。こういう表紙は考えものだわ…。

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    2021年09月01日
  • PTAグランパ!

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    ウンウン、みんな頑張ってるよねー。
    大変じゃない人、大変じゃないことなんて何もない。
    何事もほどほどに、そしてお互いの精一杯を認め合いたいな。と思いました。

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    2021年07月24日
  • 一等星の恋

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    星・天体をテーマに人間模様を描く。7つの物語が収録されている。最後の物語「星を拾う」は日々忙しく働いている人におすすめ。

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    2020年10月20日
  • PTAグランパ!

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    お父さんと伊藤さんでなんとなく頭の片隅に残っていた作家さん。
    2冊目ですけどこの方、あれっ、なんでってところでほろっとさせてくれる。
    主婦でもバリキャリでもシングルでもなんでも、それぞれ置かれた環境で色々あって、人と比べると憤りとか苛立ちとか妬みとか優越感とかいろんなものが心に渦巻いている。そんな中で必要なのは、うまくやらなくてもいいけど自分の周りにいる人の考えや思いを想像(たとえ的外れだとしても)しようっていう姿勢なんかなー。

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    2019年08月19日
  • お父さんと伊藤さん

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    彩は34才のアルバイター。元バイト仲間で、今はパートで働く20才年上の恋人・伊藤さんと、気ままな同棲中。
    そこに、頑固で気難しい父が、転がり込んできた。兄一家と同居していた父が突然やってきたのは、兄嫁とのトラブルらしいが…
    父に対して、はっきりと愛情と呼べるものがない彩と、兄の潔。思いのほかうまく父との同居を受け入れていく伊藤さん。
    彩と父、そして彩と伊藤さんの、心の距離感が、ゆっくりと変わってゆく。


    読後感が良かった。
    崩れすぎず、力の抜けた文体も心地よい。
    大きな衝撃を受けるような作品ではないが、心に良いものをぱらっとふりかけてくれるような作品。

    おとなになってから、人の領域に踏み込み過ぎない事で、心地よい関係を保つ事が多くなった。
    それなのに、家族は、うっかりすると互いに土足で踏み込みまくりで、容赦がない。
    あ〜あ、私もそうだなぁ。孝行&きょうだい仲良くしとかないと。

    伊藤さんのキャラがいい。
    『〇〇は逃げない』という口癖、これから採用しよう。逃げやしないものを、慌てて追いかけてしまう事で、自分で忙しなく苦しくしてる事、多いかもしれない。

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    2018年12月12日
  • Team383

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    全員七十代の個性豊かなチームメイトたちの、運転免許返納からのママチャリカップ、延期し続け流れた為の老いらくの結婚式、認知症で性格の変わった妻、物が捨てられず溜め込む友人、若手俳優に教える殺陣等の事情。老いは然程描写されず、ゆとりのある元気な老人たちを身近に感じる。度々小骨が引っ掛かる文体だけ残念。。

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    2018年10月16日
  • Team383

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    中澤さん、ほんと面白い本書くなー。免許を返納に行ったところでママチャリレースのスカウトにあい、そこからいろんなドラマが始まる。どの章も涙腺ゆるむものばかり。個人的に好きなのは70超えてからの結婚式のエピソード。

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    2018年06月13日