戸堂康之のレビュー一覧

  • 日本経済の底力 臥龍が目覚めるとき

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    明解なロジックで日本の底力を示してくれる。日本は明治維新や第二次世界大戦後に成し遂げたように、復興を超えた飛躍的成長を遂げる必要があると説く。そのためには、制度的転換によって、企業のグローバル化と、地方の産業集積の創出を、図る必要があるとする。ポイントとなるのは人と人とのつながりであり、若者に期待を寄せている。

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    2012年01月09日
  • 日本経済の底力 臥龍が目覚めるとき

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    【出会い】
    修論副査の先生の近著。

    【概要】
    震災後の日本でいかに経済復興を果たすかというテーマに対し、「グローバル化」と「産業集積」という観点からその方途を明快かつ平易に解説。

    【感想】
    「三人寄れば文殊の知恵」効果を高め、「臥龍企業」を躍進させるというメッセージはシンプル(立場としては賛成)。
    論証として既往の研究、数値データ、事例を豊富に引いていて、あまり経済学になじみがない人でも分かりやすい内容になっているように思う。

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    2011年10月06日
  • 日本経済の底力 臥龍が目覚めるとき

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    東日本大震災直後に書かれた、震災復興提言の書である。論旨は明快でわかりやすいが、震災から10年近くが経過した現在から考えると、提言の内容はどうであったか。よく考える必要がある。

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    2020年11月11日
  • 日本経済の底力 臥龍が目覚めるとき

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    東日本大震災後の日本を立て直すにはどうすればよいのかについて、経済学を中心とした学術的な理論や実証研究の結果に基づいて、2つの提言を行っている。1つ目は、TPPをはじめとするEPAの締結や、起業に対する情報支援によって、日本人、日本経済をさらにグローバル化して、外国との貿易、投資、知的交流を活発化させることである。2つ目は、東北をはじめとして日本の各地に特区をつくることで、高度な技術を核とする産業集積を創出することである。2つの提言とも、「つながり(3人寄れば文殊の知恵効果)」が経済成長のために重要であるという考え方がベースとなっている。
    図表も交えながら、わかりやすく、論理的に議論が展開され

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    2016年07月10日
  • 日本経済の底力 臥龍が目覚めるとき

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    サプライサイドの話が多かったが、研究論文を多く引用していて面白かった。
    要はTPPを起点にグローバル化し、地方に減税特区を作って産業集積を促進せよという内容。

    「法人税は上げるべからず。所得税より消費税の方が公平だから消費税増税が良い。」というのもよく分からないし、三人寄れば文殊の知恵効果というのもいまいちピンと来ないが、とにかく日本経済を復興以上に甦らせ、豊かになりたいらしい。
    資料が豊富なので、目を通すだけでも十分に勉強になる。

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    2013年10月08日
  • 日本経済の底力 臥龍が目覚めるとき

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    東日本大震災以降の、日本のあるべき姿をグローバル化と産業集積というキーワードをもとに教えてくれる本です。

     現在、復興に向けて様々な支援、活動が行なわれているものの、原発問題やがれきの処理など、まだまだ解決できていない問題が山積しています。大震災は短期的に見れば日本にとって大きなダメージです。しかし、統計的には自然災害が多い国が必ずしも経済成長が低いわけではなく、過去の歴史をなぞれば、第2次世界大戦後の焼け野原から日本は成長を成し遂げた例を挙げて、今後の復興・成長への期待感を教えてくれます。

     著書では、グローバル化と産業集積が、今後の日本の将来を決めるキーワードになると主張しています。グ

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    2012年03月01日
  • 日本経済の底力 臥龍が目覚めるとき

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    東日本大震災によって甚大な被害を受けた日本であるが、筆者は「復興」だけではダメであり、復興を越えた「飛躍的成長」が必要であるとする。
    なぜなら震災前の日本経済は停滞しており、復興しても長期的には凋落していくだけだからである。

    そこで震災後の今こそ、日本経済の飛躍的成長のために手を打つべきであると述べている。

    その方法として、①TPPへの参入により企業のグローバル化を図ること、②東北など地方に特区を設け、産業集積による発展を図ること、の二つを主張している。

    日本には力を持った臥龍企業が多くあり、TPPによって海外とつながり、特区により企業同士や大学などとのネットワークを拡充して、産業集積に

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    2012年02月15日
  • 日本経済の底力 臥龍が目覚めるとき

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    グローバル化に賛成の内容でありそれもデータに基づいた論述で過去に読んだグローバル化反対のものと比較出来て面白かった。

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    2012年02月10日
  • 日本経済の底力 臥龍が目覚めるとき

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    グラフを用いた説明等もあり、理論展開が分かりやすい。多用される「文殊の知恵」論には少し疑問に思うところもあったが、経済特区に関する内容には目新しさこそないものの納得させられる。

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    2012年01月21日
  • 日本経済の底力 臥龍が目覚めるとき

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    戸堂康之著「日本経済の底力」中公新書(2011)
    本書の特徴としては、経済学を中心とした学術的な実証研究の結果をもとにしていることだ。それによって、東北の地震による復興、そしてその復興を超えた成長のために乗り越えなければならない2つのことで議論を展開していることだ。1つがTPP(環太平洋戦略的連携協定)の締結により、日本経済をさらにグローバル化して、外国との貿易、投資、知的交流を活性化させること。つまり筆者はTPPについては、積極的な論者となっている。もう1つが東方をはじめとして日本の各地に特区をつくることで高度な技術を核とする産業集積を創出することである。産業集積が経済成長を促進する上でどの

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    2011年12月10日
  • なぜ「よそ者」とつながることが最強なのか――生存戦略としてのネットワーク経済学入門

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    ネットワーク経済学に興味があったので読んでみたが、あまり学術的にこなれておらず、イマイチだった。分かりやすく書かれていたので、そう思ったのかもしれない。いずれにしても読みながらの感想は、ロシアによるウクライナ侵攻がしますの前後では世の中が全く変わってしまったということ。この本はその前に書かれているので、かなり内容が古く感じる。

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    2022年08月26日
  • なぜ「よそ者」とつながることが最強なのか――生存戦略としてのネットワーク経済学入門

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    大学教授である著者が数々の研究結果から多様な国と交流するグローバル化について有効性や問題点などを書いた一冊。

    コロナによって拍車がかかる反グローバルや米中分断の流れに対して各種データを用いて多様性がいかに人や企業を成長させるのかや人間が本能的に内集団を贔屓してしまうことなどを学ぶことができました。
    また、所得格差や災害時などグローバル化によって様々な場面でどのような影響が出るかということも本書で知ることができました。
    そして、多様な人が集まることで文明など発展を遂げることは歴史的にも証明されていることや政府が政策やルールを決めること強い絆とよそ者とのつながりが大事であることなどグローバル化に

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    2021年09月20日
  • 日本経済の底力 臥龍が目覚めるとき

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    復興+成長とTPPとのことなので面白そうと思って購入したものの、なんか違う。災害(戦災を含む)が長期的には経済に影響を与えない事、ただし、衰退したところに災害を受けると、衰退を加速し元には戻らない事、産業集積については興味深く読めたが、TPPのキモである(と個人的に考える)ISD条項には一切触れてないのでTPPは実質関係なかった。輸出促進が技術革新に有効だよ。数字で出てるよってのはテイクノートしておく

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    2018年10月14日
  • 日本経済の底力 臥龍が目覚めるとき

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    TPPなどを通じた産業集積による地震後の復興について
    経済学知ってる人には特に目新しい内容はないし、知らない人はあまりいい評価をしないであろう内容です
    まあ一度は目を通して見ても

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    2013年09月01日
  • 日本経済の底力 臥龍が目覚めるとき

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    復興するだけじゃダメ。日本人全員が相当な危機感を持ち、復興を超えた飛躍的成長のために、これから各人の役割を担っていく必要がある。

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    2012年05月04日
  • 日本経済の底力 臥龍が目覚めるとき

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    日本経済は、東日本大震災を機に制度的大転換をすることによってのみ復興を超えて成長することができる。そのためには、グローバル化と産業の集積が必要。
    このような、国内外でのつながりを増やす制度を採用し、「三人よれば文殊の知恵」効果を十分に活用して行かなければならない。

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    2011年10月24日
  • 日本経済の底力 臥龍が目覚めるとき

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    実証分析の結果に基づいた意見が述べられています。
    その中で、実力はあるがまだ飛躍出来ていない企業を「臥龍企業」と呼んで説明しています。
    TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)についても書かれています。

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    2011年09月27日